昨日、京都の清水寺で、今年の漢字「税」を森清範貫主が揮毫(きごう)されました。
防衛増税、政府の定額減税、インボイス、そして、自民党安倍派の面々によるキックバックという名の脱税まがいの行為と、「税」が話題になることの多い1年であったのは確かです。
そうだ、ダウンロードしていたはずと、電子書籍の中に入れている近代経済学者アダム・スミス『国富論』の解説書を朝、少し読み直しました。
アダムスミスは、『国富論』のなかで次のように記しているそうです。
税を課す場合は、次の4つを守らなければならない
公平であること
税金の決め方が明確であること
納税しやすいこと
徴税するためのコストが低いこと
それがなされず、私たちの、世界中の人々の苦しみがあるのです。
最近、庶民の間では資産運用への誘導がなされ、老後の蓄えという観点からも運用を行なっている方も少なくないと思います。先日の法事の際、始まるまでの時間の中で、NISAについて話している方がいらっしゃいました。私なども、節税対策として考えないといけないかなあと影響を受けている始末です。
ただし、肝に銘じておかなければならないのは、株式や投資信託といった信用取引から安定した配当を得られるということは、巨額の金融資産を保有・運用する大金持ちに巨大な恩恵をもたらすということです。もっと厳しく考えてみると、格差を拡大し、地球の環境を壊しながら進行している「経済発展」や「成長」をこれからも応援する側に自身を置くことにもなりかねないということも。
だからこそ、
あらゆる階層の人々が、それぞれの租税力に応じて納税すべきである
とのアダム・スミスの金言が胸に響きます。