仏間に掲げられた写真

昼間、六七日(むなのか)のおつとめにうかがいました。
初七日からはじまり、毎週、いっしょにお経をあげ、終われば少しの間、お話をします。

家に仏間があるお宅の方ならイメージできると思いますが、お仏壇があり、その上には多くの場合、ご先祖にあたる方たちの写真が掲げてあります。うちのお寺では庫裡の仏間に第10世から第13世までの住職の写真が飾られています。別の仏間には祖母の写真が。残念ながら曽祖母の写真はありません。

ご門徒さんのお宅では、施主さんから見て曽祖父母さん、そして祖父母の写真です。

写真を拝見すると、曽祖母さんはずいぶん若い頃の写真です。過去帳を拝見すると、大正10年にご往生されています。まだ若い頃です。施主さんのお母さんは「『女優さんみたいだ』と、写真を見た人はいうですが」。今とはずいぶん髪型が違い、髪がふくらんでいるような感じ。調べてみると、「ひさし髪」というヘアスタイルのようです。この方のお孫さんがこの度、ご往生されたということになります。施主さんは、「父の写真も飾りたいと思います」

実に96年の人生でした。

お元気で、畑に精を出されていたあれは確か5年前の夏、自慢のスイカをいただいたこともありました。「いつの間にか90歳をこえました」と聞いてびっくりしたことを思い出します。

週末が四十九日法要になります。「ありがとうございます」という気持ちを持って、おつとめさせていただきます。

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投稿者: 西法寺

西法寺のHPを管理している釈大朗です。よろしくお願いします。

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