今日は午前中、鳥取市の鹿野町にあるお寺さんへ。前住職さんがこのほどご往生され、今日が葬儀でした。お寺さんの葬儀は今月2件目です。
組長(そちょう)さんからは、「本堂のお飾りをよく見ておいた方がいいですよ」と耳打ちされました。うちも本堂で抜かりなく葬儀ができるように準備をすすめたいと思っているところです。

前住職さんは、京都市内で学校の先生を務められ、法事のあるとき鳥取へ帰っておられたそうです。今のように道が整備されていない頃のこと。さぞ大変だったことでしょう。
趣味はクラシック音楽。今日も葬儀の前に、前住職さんが好きだった曲が流れていました。
お浄土という世界は、それぞれの音が調和し、美しい音色を響かせるとお経にあります。
親鸞聖人は和讃に
清風宝樹(しょうふうほうじゅ)をふくときは
いつつの音声(おんじょう)いたしつつ
宮商和(しょうきゅうわ)して自然(じねん)なり
清浄勲(しょうじょうくん)を礼(らい)すへし
とよんでおられます。
自分の音も、相手の音もぶつかり合うことなく、響きあうのがお浄土と味わっておられました。
現代は不協和音にあふれています。
前住職さんの法名には「響」の文字がありました。
「自己中心的ではなく、助けあい、響きあって生きていってくださいよ」
お顔を拝見し、そのように願っておられるのではないかと思うのでした。
合掌
