
午後、県中部の香寶寺さんへ。僧侶の研修会のためです。集まりの名称は、人権啓発推進僧侶研修会。「み教えと差別の現実」というテーマで講師の方がお話しされました。
経典は2000年近い昔に書かれたものです。いまの人権感覚からみれば差別にあたる表現もあります。削除してなかったことにすれば良いということではなく、それも含めて背負っていかなければならないのではと講師さんはお話しされました。私もそう思います。残すことで不十分さを自覚するというのは大事なことでしょうから。
私たちは比べることで自分のポジションを定めるさがから逃れることはできません。区別するのはまだしも、優劣をつけ自分に合わないものを排除して、差別することもしてしまいがちです。だからこそ、学びの機会が必要だと思います。時間がもっとあれば、お互いに意見交換もできるのでしょうが、なにぶん会場まで1時間以上かかります。
きょうは組長さんに鳥取市から会場まで乗せていただきました。計4人の僧侶が車中で最近の出来事を交流しました。奇しくも郡部から参加した3人は、地元スーパーが撤退した町にお寺があります。私のところ岩美町と八頭町船岡は撤退してあとは決まらず。若桜町は別のスーパーが入ることになりました。「車がないと買い物に行けない。宅配の生協に加入したご門徒さんがふえているみたいです」。
共通する話題も少なくありません。僧侶同士で話し合える機会がもっとあればと思います。