今日は23日、秋分の日です。お彼岸の中日です。
昨日、スーパーによったところ、特設のお花売り場で多くの方がお花を選んでいました。お墓参りをされた方も多いことでしょう。
午前中の法事のさい、お彼岸について少しお話ししました。
彼岸の反対をなんというでしょう?
答えは、此岸(しがん)
こちら側の世界のことです。
その間には三途の川というものがあります。
法事の際に読む読む親鸞聖人の和讃に
仏光照曜最第一
光炎王仏となづけたり
三途の黒闇ひらくなり
大応供を帰命せよ
とあります。
阿弥陀仏の光の輝きはもっともすぐれているから、
光炎王仏と申しあげる。
その光は、地獄や餓鬼や畜生という迷いの闇の世界を打ち破る。
あらゆる供養を受けるにふさわしい大応供に帰命するがよい。
『浄土真宗聖典 三帖和讃(現代語版)』
私たちは迷いの世界、此岸に生きる住人です。
比べることしかできないからこそ生まれてくる苦から逃れることができません。
他方、いのちに優劣をつけない比べない世界、それが彼岸です。
お彼岸は、先祖に手をあわせるお墓参りの季節です。
同時に、「三途に落とさない」と誓われた阿弥陀さまのお慈悲に耳を傾ける時間でもあると思います。
そんなお話をさせていただきました。