午前中、ご門徒さんが往生され、昼間に臨終勤行をお勤めしました。
なかなか豪快な人生を歩まれた方のようで、お姉さんが、「散々、家族に迷惑かけて」とこぼしておられました。お子さんたちも言葉にできない感情を抱えておられるようす。親戚の方は、「世の中にはこういう人もおるっちゅうことだが」と。「家族は仲良く」と口でいうのは簡単ですが、そうではない場合だってあります。こういう時に何をお話しさせていただくか悩むのですが、順縁と逆縁というお話を以前、したことがありました。その時もご往生されたお母さんとの関係で、2人のお子さんはとても苦労されていたようでした。
順縁とは、いわば順調な関係性のことです。
逆縁とは、とんでもない出会いだったり、思いがけない苦労をさせられる関係性のことです。
この世の中というのはどんなことが起こっても不思議ではありません。それだけの覚悟を決めて、そこから何を学ぶかが大切であると思います。逆縁も縁です。私などはすぐに狼狽えるので、ダメなのですが、仏教にふれるなかで考えさせられたことでもありました。
うまくまとまるかどうかよくわかりませんが、ちょっと考えてみたいと思います。