3日前に桜の開花が近づいてきたとブログで書きましたが、本日、満開となりました。この2日間、あたたかったこともあって一気にです。

ただし今日は雨模様です。法事でお話しすることの準備もあって、読書したり、久しぶりに習字の練習をしたりしながら過ごしています。雨季にこもって修行したり学んだりすることを仏教では安居(あんご)といいます。雨季ではありませんが、1日安居といったところです。
中村元さん訳の『ブッダ 真理のことば 感興のことば』を読んでいると、ブッダが「花にちなんで」と教えを述べているくだりがありました。
「うるわしく、あでやかに咲く花で、しかも香りのあるものがあるように、善く説かれたことばも、それを実行する人には、実りがある」
「花の香りは風に逆らっては進んで行かない。栴檀(せんだん)もタガラ(香のこと)の花もジャスミンもみなそうである。しかし徳のある人々の香りは、風に逆らっても進んで行く。徳のある人はすべての方向に薫る」
実にわかりやすいたとえだなあと感心するばかり。
ブッダは、対機説法といって、相手に寄り添って、相手にわかる言葉を使って教えを説かれています。この話をされた時も、花のそばだったのかもしれませんね。