きょうは17回忌のお参りがありました。長年、氷河の研究をされてきた方がお越しだったので、親鸞聖人が詠まれたこおりをあつかった詩を紹介しました。
「罪障功徳(ざいしょうくどく)の体(たい)となる こほりとみづのごとくにて こほりおほきにみづおほし さはりおほきに徳おほし」
仏になるのに罪になり障りとなる煩悩(むさぼり、怒り、おろかさ)が、そのまま功徳になる。ちょうど氷が解けて氷となる関係のように、氷が多ければ解けた水も多い。同様に罪障深き者ほどその罪障が転じて成る功徳が大きいということです。
もっとも、地球環境との関わりでみれば、氷を溶かしすぎないようにしなければなりません。
私たちの煩悩が大きくなりすぎて、地球の将来を危うくしないよう、煩悩との向き合い方を変えていく必要もまた、ありそうです。そうした分野にも、仏教の出番が、がんばりどころがあるように思います。