『大乗』(本願寺出版)という月刊誌に「ミドルエイジのための仏教語」というコーナーがあります。6月号で取り上げられているのが「玄関」です。
今は建物の入り口を「玄関」といいますが、もともと「玄妙な道に入る関門」という意味で、奥深い教えに入る手始め、糸口をさしていたそうです。
禅寺の宮殿に入る入り口を指すようになり、江戸時代になって式台(かまちの前の段)を構えている出入り口を玄関というようになり、明治時代以降は住居や公共建築などの出入り口をさす言葉となったということです。
私たちが普段何気なく使っている言葉の元を辿ってみると、結構、仏教に元があった、ということが他にも様々ありそうです。
