力の支配を許すのか

アメリカのトランプ政権が南米ベネズエラに軍事攻撃を行い、大統領と妻を拘束し、アメリカに連行しました。トランプ大統領の記者会見を動画で見たり、新聞で読みました。「アメリカ・ファースト」とは一体どういうことなのかを見せつけられたようです。「独裁者は去った」と得意顔。法ではなく、「自分こそが正義」であるという強烈な自我です。

石油資源豊かなベネズエラを「運営する」として、従わない場合は再攻撃するとおどし、メキシコやコロンビアなどへの攻撃さえ公言しています。アメリカ大陸を直接支配するつもりのようです。ビジネス感覚というのか、経済的な野心をむき出しにしているように見えます。早速、石油関連株が上昇しているようです。

この事態はどう進展していくのでしょうか。これで終わらせ、収拾に向かわせることができるのか、それとも、第二、第三と続いていく序曲に過ぎないのか。意のままに世界を牛耳れると勘違いしている裸の王様に、アメリカの人々が、世界の人々がどう対峙するかにかかっていると思います。

仏教をひらいたブッダは数々の教えを遺してくださいました。
中でも、この言葉が、今突き刺さります。
「真実によって虚言の人にうち勝て」
『ブッダの言葉』(中村元訳、新潮社新書)より

他国の人を害してはならない、領土を勝手に犯してはならない。
人類が痛苦の歴史から学んだ「真実」は、今、国際的な「法」となっています。
私たちは、真実によって、虚言に打ち勝つことができるのでしょうか。

網代修正会にて

昨日の午前中、網代道場にて新年のお勤め・修正会(しゅしょうえ)がありました。岩井と違って雪が積もっていません。浜の強風は雪を吹き飛ばしてしまうのです。
厳しい寒さの中、私含めて15人がお参りして、おごそか、かつ、にぎやかな時間を過ごしました。
「正信偈」のお勤め、私から親鸞聖人の和讃を1つ紹介、そのあとは茶話会です。
子ども、孫とお正月を過ごした方たちの話題がひとしきり。
「子どもらあが、私らあが死んだら誰が喪主をするんだと話すんですが」とRさん。正月早々、なぜそんな話になるのかと笑っておられましたが、みなさんが集合したお部屋の中心に阿弥陀さまがいらっしゃるからではないかと私は思います。どうでしょうRさん。

こんな話題も。「夢に亡くなった人が出てくるですが」とIさん。「私は会いたい人がいるのに、全然出てこんで」とMさん。「好きだった人や、好きだといってくれた人がよく出てくるで」とHさん。みなさんはどんな夢を見ますか?


道場は網代の集落の奥まったところにあり、何段かの階段もあります。遠い方だと歩いて10分近くはかかるでしょうか。みなで集まり、30分ほど声を出してお聖教を読み、1時間ほどお茶を飲みつつ、わいわいと語りあう。お寺の集まりは、健康によいことばかりなのです。

いちばん若輩は私で、最高齢のYさんは92歳を迎えられると思います。そのYさんは、道場に上がってこられるとき、「住職さん、お招きいただいたので、上がってきました」とおっしゃいました。お招きといっても、みなさんに「お参りください」という案内をしただけです。それでも、そんなふうにいってくださるYさんなのです。朝、お仏壇に手をあわせてから上がってきてくださったのでしょう。今年85歳を迎える健脚のKさんが、Yさんに寄り添って一緒に帰っていく姿を運転席から見ました。何気ないことかもしれないけれど、グッときました。ここに集まったご門徒さん同士は「朋(とも)」なのです。

そうそう、お供えの鏡餅は、近所のKさんにお預けしました。アラレとなってみなさんにふるまっていただく日もいずれやってくるかなと楽しみにしています。
さらにIさんから、「使ってないのを持ってきたけえ、送ってあげて」と集音器をいただきました。ありがとうございます。早速、和歌山のカボ母さんに送らせていただきます。

岩井は大雪で、しかも一昨日の雪かきの最中に軽いぎっくり腰となり、前屈みになって歩かざるを得なかったのですが、みなさんの姿にふれて、腰が伸びたように思います。



 網代のみなさん、今年もどうかよろしくお願いします。

ナモの日記(2026年1月)

ナモです。
こんねんも、よろしくおねがいいたします。


おおみそかは、よるおそくまで、おきゃくさんがあって、おせったいがいそがしくて、ねぶそくになりました。ター坊は、おにかいのおしいれにかくれちゃったけど、すこしして、みんなのいるところにそおっともどってきました。おなかがへっていたからです。くいしんぼすぎて、はずかしいわね。

きのうからノノは、おようふくをきせてもらっています。こないだ、いえでしちゃったこととはかんけいありません。おようふくのネコはめずらしいから、またにげちゃっても「おてらのネコだわ」と、ごきんじょにわかるかもしれないけど。


おようふくは、せなかにハゲができちゃったからです。むしをよぼうするおくすりをつけたところを、うしろあしでらんぼうにかいたもんで、毛がぬけたのです。それで、これいじょうおおきく毛がぬけてはいけないと、おばたんがじぶんのシャツをジョキジョキして、せなかをかばーするチョッキをつくりました。
ノノはいやじゃないみたいです。オバたんにだっこしてもらって、きせてもらうとちゅうで、おひざのうえでねてしまうほどでした。

ター坊はふくを着たノノをみて、しっぽをホウキみたいにふくらませました。クウも、なんかいもにおいをかくにんしました。アタイはなんでもないとおもったので、いつもどおりでした。


おいたんは、「ネコよりイヌみたいだな」と、おおわらいしました。ちいさいブルドッグみたいにノノのかおがまんまるにみえるからなんだって。とにかく、ふくをきてるので、カイカイできないし、はやくせなかに毛がはえたらいいとおもいます。

ノノちゃん脱走する

昨日の朝、雪かきをいったん終えて勝手口から古家に入ろうとしたとき、いつものようにノノとクウが迎えに来てくれたのです。私は長靴をはいていたこともあり、勝手口から入るのに少し時間がかかりました。ノノもクウも勝手口が少し開いても外に飛び出すようなことがなかったので、油断もありました。ノノが飛び出してしまったのです。午前9時前のことでした。

坊守が外に出て声をかけましたが、大雪のなか走り去っていきました。近ごろ、大きな声で外に向かって鳴いていたので、ノノにしてみれば出たかったという気持ちがあったのでしょう。

それからしばらく外を探してみたものの、いくつかの足跡を残して姿を消してしまいました。

坊守は迷子になったネコをさがしてくれるサービスに依頼しようと、ネット上で相談を始めていたそうです。

私はというと、かわいそうなことをしたという気持ちとともに、家で過ごすことはノノにとって快適かもしれないけど、もともとは外で暮らしていたわけで、どっちがいいのだろうかなどと考えていました。ただ、2月の大雪で助けを求めてきて、出ていったのも大雪の日とはなんてことだと。

昼前まで住職部屋で過ごし、さあかえろうと外に出ると寺の前の雪の上にネコの足あとが。たどっていくと、駐車場からネコの小径の方にのびています。それも、私が歩いてかき分けた雪の上に足跡を残して。

もしかしてと、ネコの小径をくぐると勝手口の前にノノがいるではありませんか。坊守にすぐ電話しました。そのあと撮ったのがこの写真です。みなさん、ノノを確認できるでしょうか。

保護した坊守によると、

「雪をかぶったノノがしゃがみこんでいました。ちゅーるをささげて勝手口を開けると、おそるおそるという感じで顔をあげ、2本目で家の床に前脚がかかり、勢いよく中へ。その後すぐコタツの中に走り込みました。それから2時間、横倒しで寝ています。もと野良猫とはいえ、雪の中3時間は冷えたでしょう」

一年近くを過ごした古家を我が家と思ってくれているなら、これからもここで過ごしてもらいましょう。

以上、ノノちゃん、はじめての脱走のてん末でした。

大雪になりました

朝起きると20センチ強の積雪です。この冬はじめて除雪機(十方号)に働いてもらいました。雪をあらゆる方向に飛ばしてくれるので十方号なのです。メンテナンスをしていただいたおかげで快調な動き。ただ、ガソリンのストックがなく1時間ほどで作業はいったん終わりです。

予報によると一月上旬は雪の日が多そうです。十方号、この冬も頼りにしてます!

夕方時点での積雪は35センチほどに。大雪です。

除夜の鐘、そして新年

大晦日の夜はみぞれが降り、ぐっと冷え込みました。

23時半過ぎから除夜の鐘を打ちました。108回打ったかどうかは定かではありません…。ご近所さん中心に30人ほどが鐘を打ちました。「毎年来ている」という少年たちはポケットをお菓子でふくらませて帰っていきました。

全国の寺院で除夜の鐘が響いたことでしょう。

数日前、京都・知恩院で鐘の試し打ちをしたことがニュースになっていました。その重さは70t。17人の僧侶で打つそうです。音色は「ゴーン、ゴーン」。それで「御恩の鐘」。なるほど。鳴らすのは年に2回で、その1回が大晦日とのこと。

鐘の音をききつつ、一年の時の区切りを意識するのは人だけでしょう。

さまざまな御恩のおかげで私があるのだということを忘れないで2026年を過ごしていきたいと思います。

みなさま、今年もよろしくお願いします。

年間アクセストップ10

ブログを読んでいただいているみなさん、今年もありがとうございました。
では、年間アクセストップ10を紹介します。

第10位…クウちゃんの通院日誌(3月8日)
第9位…ノノちゃんの通院日誌(2月27日)
第8位…住職、コロナに感染する(8月17日)
第7位…ナモの日記(3月4日)
第6位…わがままナモの日記(4月4日)
第5位…「ニャンニャンニャンの日」たーちゃんだよ(2月22日)
第4位…お盆法要をおつとめしました(8月16日)
第3位…吾輩はシマである〜老いてなお輝く(2月22日)
第2位…注意喚起! カモになるまい(9月10日)
第1位…「お菓子 とわ」さんオープン(4月29日)

4月に「とわ」さんが岩井にオープンしたのは地域にとっても明るいニュースでしたね。日々、生姜せんべいを手焼きされています。新商品も開発したいとのこと。楽しみです。そしていま、詐欺がそれこそ次々に。「注意喚起」もよくみていただいたようです。さらに、今年もネコのつぶやきが面白かったですね。2月のシマちゃんの独白は傑作でした。冬にノノとクウの2匹を保護したことでネコも家4匹外1匹にふえました。第11位から20位までは、お寺フェス関係が2つ、あと8つはネコの話題なのです。保護したネコたちに助けられているお寺ブログなのでした。

この数年間の統計で見ると、トップページに次いで、2019年12月17日の「人は去っても」のアクセス数が3位です。ここが最初に開くようにしている方がいらっしゃるのでしょう。「人は去っても」という詩は、本当に心に響く内容です。ご存知ない方もこちらからどうぞ。

https://iwamisaihouji.com/2019/12/17/人は去っても/

そして金子みすゞさんの「土」もアクセスがとても多い。こちらは2022年5月30日のブログです。久しぶりに読み返して、なんという感性なのかと感嘆します。

https://iwamisaihouji.com/2022/05/30/金子みすゞさんの「土」/

それでは、来年もよろしくお願いしますにゃん。

ノノ氏動物病院へ

動物係の坊守です。
今日からわたしもお休み!午前中、黒猫のノノ氏を動物病院に連れていきました。10月の受診から2か月半になります。重篤な腎不全ネコなので、定期的な検査と体調管理が必要です。
今朝は出発前から大騒ぎでした。さすがに年末なので、ネコ云々の前に、私はおつかいものの発送で網代の漁港へ。ノノをバスケットに入れるのは住職に頼んだのですが…「バスケットは病院の準備」という事をノノ氏は理解しています。美味しいおやつを差し出されても警戒モード。抱えて一度、入れましたが、飛び出して、二階に逃げたり、コタツの中に駆け込んだり。二階で捕まえたら弱りきったように「キュー」と鳴きました。蓋を締めて、さあ出かけよう、としたとたん、蓋のロックを頭突きで突破してまた逃亡。まるでスーパーマンが飛び出すようにみえました。最後は住職か捕えて、ジッパーで閉めるタイプの布ケースに変えて、連れていきました。
車中ではあわれを誘う声で鳴いていましたが、診察はお利口に受けました。診察台では香箱座りで触診していただき、終わると自らバッグに戻りました。

さて肝心の検査結果は…血液データは横ばいで、10月に気になったリンの数値は服薬の効果か、正常に戻りました。オシッコや血圧は正常。驚きは体重で、5.6キロ。前回より500g増えていました。この重量ではター坊の次に重いことになります。

ちなみに、猫の血圧はどこで測るんだろう??と思っていたら、尻尾の付け根近くにくるっとカフが巻かれました。四肢でも良いそうですが、だんぜん尻尾が扱いやすそうですよね。


1時間かけて点検していただいて、毎週1回の点滴と、毎日1包粉薬を飲んで、2月くらいにまたおいで!と言っていただきました。


帰宅後4時間ほどはノノ氏お怒りモードでしたが、無事にニンゲンと仲直りしてくれました。

ノノよ、ぼちぼち行こうね

「くがみ新聞」の記念誌をいただく

岩美町の海岸部にある陸上(くがみ)集落。そこの自治会が平成21(2009)年より月1回、発行している自治会だより『くがみ新聞』が200号を迎え、記念誌を発刊されました。101号から200号までがおさめられています。新聞はA4オモテウラ、カラーで全世帯に配布されています。「心をつなぐ」が新聞のモットーです。それはコロナ禍でも続いてきました。



昨日、その1冊をいただいて、ページをめくっておりました。


集落の行事、そこに住む人たちの声、姿が本当に生き生きと伝わってくるのです。
いくつか見出しを拾ってみましょう。

・『墓踊り』4年ぶりに輪広がる
・敬老会5年ぶりの集合で賑やかに
・新年号「私の年賀状」
・くがみの暮らし今昔(連載)
 もらい湯の思い出
お宮の森でシイ拾い
 陸上の葬式のこと
・陸上のひと(地域の住民の紹介コーナー)
 社会人一年生、移住者、趣味のこと、健康づくりなどなど、地域住民が登場しています

 読んでいて、飽きることがありません。3カ月に1度、寺報を出している私としても、たいへん参考になる内容です。

創刊100号のさい、岩美町長(当時)は、「『くがみ新聞』は岩美町の新たな財産」とメッセージを寄せています。これはリップサービスではないと思います。

創刊当初から編集にあたられた前編集長さんは今年の5月にお亡くなりになりました。私は生前からお世話になっていた方で、食料無料市には毎回のようにたくさんの野菜を提供していただいていました。そうしたご縁もあり、「わしが死んだら、あんたにお経を読んでほしい」と頼まれていたのです。自宅での葬儀に、地域の方たちが大勢、お参りされました。今になって思います。みなさん心をつないで生きてこられたのです。

ご本人さんは「無宗教」を公言されていましたが、今日の朝、仏前にて、「立派な記念誌が出来ましたよ。息子さんに昨日、いただきました。あとを受け継いだ方たちがこれからも新聞づくり、頑張られるようです。安心ですね」と報告しました。

恒例の柚子胡椒づくり

坊守です。
10月から我が職場でも完全週休2日制が導入され、週末の生活リズムが新たにできつつあります。土曜は家事をやっつけ、日曜は「時間ができればやりたい」と思っていたことにとりかかる、という感じです。
今日は日曜なので、やりたかったこと。
恒例の柚子胡椒づくりです。材料は、中庭の柚子の木から調達。ことしは、青い唐辛子をみつけられなかったので、赤い唐辛子と黄色い柚子でつくります。材料は皮の部分なので、リンゴのようにクルクルっとむきました。皮600gの2割の量のお塩、赤い唐辛子の粉を1割ほど使いました。
小分け袋や小瓶に詰めて、職場で山分けしましょう。

柚子の実を収穫しながら、和歌山の実家払い下げのロボット掃除機を、稼働させてみました。あちこち徘徊しながらゴミを取り込んでいきます。広いばかりのお寺や、家財がきわめて少ない我々の古家には、合っているかもしれません。猫たちが怖がって大騒ぎをするかと思いきや、ター坊以外は隣の部屋に避難。ター坊は掃除機が自走していた1時間たっぷり監視活動をし、バッテリー切れで充電ドッグに戻って静かになると、鼻先で「謎の物体」をつついてみるのでした。ター坊が慣れれば、他の猫たちも慣れるでしょう。