ワールドシリーズ大熱戦

朝からワールドシリーズを観戦されていた方、お疲れさまでした。延長18回、劇的なサヨナラホームランでしたね。試合時間は7時間近く。大谷選手は4安打うち本塁打2本、あと5打席は敬遠による4出塁と四球で9打席全て出塁しました。

私は昼に1時間ほど観戦しましたが、決着つかず延長へというタイミングでした。

午後3時から逮夜法要があり、ご門徒さん宅へ。その時点ではまだ決着がついていません。施主さん家族は野球中継をつけ、法要にお参りされたご近所さんとみておられました。法要の間に決着はつかず、終わってお茶をごちそうになっているときに息子さんが「サヨナラホームラン打ったで」と教えてくれました。

今日の試合はメジャーの歴史に残る一戦になったのではないでしょうか。明日は大谷投手が登板予定です。

大活躍の大谷選手の背番号は17、そして佐々木選手は11、完投から中1日、それでも登板にそなえてブルペンにむかった山本選手の背番号は18。いずれも浄土教の経典『無量寿経」における48の願いのなかでキーになる数字なのです。だからドジャースを応援しているわけではありませんが(笑)、勝手に親近感を抱く住職なのでありました。

11月末の報恩講に向けて

今月は「なもなもサロン」はお休みです。早朝に京都の法衣店さんがクリーニングした輪袈裟を届けてくださいました。仏事の縮小とともに、法衣もなかなか売れず、厳しくなっているとのお話でした。その後は、過去帳を書いたり、法事でお参りしていただいたご門徒さんへのお礼ハガキを書いたり、今月の会計作業をしたりと机の前に座っての作業です。

報恩講に参拝された方への記念のタオルも発注しました。11月中旬に届くとのことです。「お菓子とわ」さんにも生姜せんべいを発注しました。みなさんにお渡しする予定です。

お預かりした過去帳ですが、最初に記載されている方は、文化年間にご往生されています。西暦に換算すると文化年間は104年から1818年まで。文化とそれに続く文政年間(1818から1830年)までは「化政文化」とまとめられます。江戸を中心に町人文化と呼ばれる歌舞伎、浮世絵や川柳が流行しました。日本史の試験でもよく出るところです。その頃の農漁村はどんな暮らしだったのでしょうね。

ハガキを書いていてはたと思います。今年も残すところあとふた月余となりました。
「ただいたずらに明かし いたずらに暮らして 年月を送るばかりなり」との蓮如上人の言葉通りではないかと。

11月末の報恩講に向けたこれからの日々は、「いたずらに明し」とならないように頑張らないと。

ご自宅で3回忌

午前中、ご自宅での3回忌の法要に出かけてきました。
仏間に入ると施主さんはじめ礼服姿の方も何人か。
「正座は頑張らなくてもいいですよ」とお伝えして開式です。
施主さんは「正信偈」を上手に読まれます。
夏でも風通しの良い仏間で、お盆参りの際に故人さまと共に読経したありし日を思い浮かべつつ、私も手をあわせました。

故人さまから見ると姪孫(てっそん)にあたる若い方は、「正座ダメでした」と途中で断念。施主さんは最後まで足を崩さずがんばっておられました。

故人さまがご往生されたのち、新しく仏壇を購入され、併せて新しいご本尊を迎えられました。金色に輝くお仏壇です。

「どこまでも届く無量光(むりょうこう)です。阿弥陀さまは、お互いのいのちが光り輝いていることを私たちに教えてくださいます。比べる世界に生きる私たちは手をあわせる時、それに気づかせていただくのです。私もそうなんです」
「故人さまが、『どうか南無阿弥陀仏と称えてください』と働いてくださっています。ご法事とは、そのことに感謝申し上げる時間ではないでしょうか」

1周忌、3回忌と、ご自宅での法事となりました。光輝くご本尊を前にお勤めするのは気持ちがよいものです。正座をして手をあわせて頭を下げる時、ご本尊の足裏の下に自分の頭が来ることも確認できます。額を仏の足につけて礼拝(らいはい)する頂礼(ちょうらい)の姿です。

みなさん、ありがとうございました。

弥生町の地域猫の会のこと

坊守です。
今日は午後から中四国エリアの看護介護職の症例検討会を傍聴。ケアの仕事は、国が決める診療報酬、介護報酬に対応する必要に迫られ、患者さん利用者さんとの時間が奪われるような見直しが続いています。それでも一生懸命ふんばる彼女、彼らに尊敬を感じる時間でした。
初の女性首相が誕生したと期待する方々もあるかもしれませんが、この間の報道でみる限り、ケアに肩入れするどころか、鉄の女を見習ってバッサバサ切る気配すらあり、このところの気温低下ばりに、お寒い心持ちです(以上、医療関係者の個人的つぶやきでした)。

さてそれで、夕方に勉強会がすんでから、職場エリアの地域猫の会に差し入れに。
鳥取駅近くの繁華街、弥生町と私の職場がある末広温泉町には野良猫たちの姿が結構みられます。
飲食店から出た食べ物などをもらいながら、まちの片隅で生き、生まれた子猫たちは交通事故などで命を落とすことがよくありました。
「地域猫活動でもするか?」と猫飼い仲間の同僚と話していた矢先、昨年だったか、商店街に地域猫の会ができたというお知らせが張り出されました。猫たちの繁殖を止めるためのTNR活動と、餌やりと清掃にとりくんでおられます。
地元の大学生たちも、その支援に、定期的に来てくれているようです。
ありがたい、と思っていただけが変わったのが、去年の夏。暑い中、職場の駐車場の脇に長時間立っている女の子がいました。気になると放っておけない坊守なので(苦笑)「待ち合わせなら、ビルに入って涼しいところに居ていいよ」と、声をかけました。すると彼女は、少し離れたところを指差しました。空き家の前に、猫の捕獲器があり、野良猫が入るのを見守っていたのでした。
それ以来、時々キャットフードや鰹節を差し入れしています。弥生町に職場のある女性が、ほんとうに少人数で活動されていることが分かりました。

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地域に小さなスペースを確保したいけれど、とにかく家賃が高すぎて難航していることや、仲間を増やしたいと思っておられることなどを今日うかがいました。

鳥取に来るまで、猫を飼うなんて思ってもみなかった私ですが、生活を共にするようになると、こんなに気持ちの交流ができて、マイペースで、愛すべき存在を、その辺の石ころのようには扱えない、と思うのです。
さあ、できることを考えてみましょう。

我以外皆我師

午前中、50回忌のおつとめがありました。施主のAさんは現役時代、水産庁で航海士として働いていました。ご本人は、「船長の鞄持ちです」と笑っておられました。北はベーリング海、アラスカ沖。南はガダルカナル島沖など、日本船の操業の監督業務などにあたられました。インドネシアに滞在したおり、モスク、教会、仏教寺院がそれぞれ近所にあって、とても印象深かったとお話でした。「住職さん、なんで仲良くできんのですかねえ」。私もそう思います。Aさんは現在は趣味で英会話を習っておられます。講師の方はガザやパレスチナな難民支援の活動をされていているとのことでした。Aさんも留学生支援のために物資を提供するなどしているそうです。「できることをさせてもらってます」。講師さんは、今も続く困難に胸を痛めつつ活動されているのでしょう。頭が下がります。

夕方前、網代の道場へ。先日、刈ったソテツを片付けるために来たのですが、すっかりありません。境内に除草剤を散布していたところ近所のKさんがこられて、「ブログに来るように書いてあったから来てみただけど、みえんかったけえ、ゴミ袋6つ分の草を燃えるゴミでだしたとこだで」と。数日で境内が見違えるほどスッキリしました。ほんと、ありがとうございます!

ご門徒さんには、さまざまな経験をされ、また、さまざまに活躍されている方がいらっしゃいます。そういう姿やお話にふれて刺激を受け、また考えさせられる場面が僧侶の日常には多くあり、ありがたく思います。

まさに吉川英治さんの座右の銘にある通り「我以外皆我師」なのです。

ゆかむり班でレッツ体操

今日は月一恒例の医療生協の班会の日です。職員の方から鳥取市鹿野の鹿野温泉病院に併設される高齢者施設についての説明がありました。施設名称を募集しているそうです。

地元岩井にも長年、高齢者施設がありました。いま建て替え工事をすすめていますが、班会にこられている地元の情報通の方によると「軽費老人ホームという看板はなくなるときいている」とのことでした。

その後、嚥下(えんげ)機能を維持するための体操を少し。

次回はカラオケをしたいとの声もあったので、機材をセットしてみなさんを迎えたいと思います。

ネコカレンダー(試作版)

古家とその周辺でくらすネコたちの来年のカレンダーを坊守がつくりました。

ナモ
ター坊
初登場・クウちゃん
初登場・ノノちゃん
シマちゃん

さらに手を加えて完成させるそうです。

10月のシマちゃんの堂々と姿。今年の暑さも耐え抜いて、最近はとても健康な表情をしています。

ノノちゃんも重篤とは思えないほどよく食べます。

ター坊はホットカーペットに張り付いて寝ています。

クウはナモと遊びたいようでしょっちゅう近づいていきますが、たいがい怒られています。

完成版カレンダーはお寺の張り出し用、忘年会の景品、新年の西法寺通信のパズルの景品などにあてる予定です。

久しぶりの草刈りへ

今日から数日は雨が降らないようなので、午後、網代の布教所へ草刈りに。草刈機を稼働させているとご近所のKさんが鎌をもって登場。「音がするけえ来てみただが」と。

玄関先の一番目立つところは根っこからきれいに刈られていました。「稲刈りしといたで」とKさん。いつもありがとうございます。毎日ブログをチェックされているので、皇帝ダリアのことも気にしておられました。

私は残りの部分の草を2時間ほど刈りました。しかし、今日だけでは到底、終わりそうにありません。植栽も伸び放題になっています。

ソテツもこの通り。

それにしても肌寒い。蚊が活発に活動していて何箇所か刺されました。

続きは金曜日の午後にでも。

身を切るのではなく、民意を切る

新政権の形がどうなるのか、日々、洪水のような情報です。
あ然とするのは、衆院の比例定数を削減することを連立政権入りの「条件」とする維新の会、それをのもうとしている高市総裁ら自民党幹部の姿勢です。

小選挙区は一人しか当選できない制度で、1位以外に投票した票は全て死票となります。比例区は、民意を反映する制度です。この部分を削るということは比較第一党に圧倒的に有利となります。

維新が圧倒的な議席を占める大阪府議会では、53ある選挙区のうち、1人区が36もあるのです。そして、議員定数79のうち維新の会が51議席を占めます。

昨年の衆院総選挙で維新の会は、自民党の裏金問題を口では厳しく追及し、維新が政権入りすれば自らは消滅しかねないので、選択肢としてないなどといっていました。人はあくる日には前日のことの7割を忘れるそうですから、忘れてしまったのかもしれません。政治とカネの問題を、いつの間にか比例定数削減にすり替えてしまえるのですから。

さすがに、党内から反対・慎重意見が相次いで、連立ではなく、閣外協力をとややトーンダウンしているようですが、どうなのでしょう。

この問題は、どの党を支持するか如何に関わらず、民主主義、選挙の根幹に関わる大問題だと思います。こんなことをまともな論議抜きに強行する政権が生まれたら、他にも何をしでかすかわかりません。

「身を切る」のではなく、「民意を切る」のです。
彼らの口車にダマされないでおきましょう。

あとふた月

午前中、法事でお参りされていた現役の看護師さんに聞きました。

「コロナの抗体の期間はどれくらいなんですか?」

「4か月ほどですよ。私は2回感染しました」

8月中旬に発症した私の場合、あと2か月ほどしかありません。感染は下火になっているそうですが、引き続き気をつけないといけませんね。

午後はお墓じまいのお勤めが2件ありました。まず田後へ。墓碑を一つしまうとのことでした。よくお寺にも参っていただいている90歳をこえるお母さんは今日はいらっしゃいませんでした。息子さんによると昨日もグランドゴルフをしていたとのこと。今度、コツを教えてもらわないといけません。

次は網代へ。こちらは平野部にお墓を移動されるとのことです。管理者である自治会長さんに署名が必要でしたので、ご門徒さんをお連れしました。お墓に戻り、小雨混じりのなかご一緒に手をあわせました。

帰りがけ網代の道場に立ち寄りました。

皇帝ダリアは葉を伸ばしていましたが、咲いてくれるかどうか。

境内は草ぼうぼうです。これだけ雨が続くと伸び放題になってしまいます。晴れ間をみつけて、草刈りしなきゃ。