寺院葬儀が終わりました

寺院葬は、おごそかに、あたたかにを目標におつとめしています。夕方、還骨・初七日法要を終え、寺院葬を無事つとめることができました。

午前10時からの葬儀でした。開式前、親族のみなさんの控え室からはにぎやかや話し声も。100歳近くでご往生されたお母さんの話をしていたのでしょう。式が終わり、棺が出発するまでにも、お孫さんがスマホに収めた毎年元旦のおばあちゃんの誕生日写真を回し見しました。長女さんが東京に嫁がれた際、お祝いの家財道具を届けにお母さんが一緒に車に乗って行かれたことがあったそうです。そうした思い出話がつぎつぎに。おそらく静岡あたりでご覧になったのでしょう。晴天のもと、富士山の雄大な姿が目の前に広がり、「『娘は幸せになるに間違いない』と言ってました」と、これは次女さんがお話でした。東京に行かれた最後はひ孫さんの顔をみた12年前。1人で東京に行かれたそうです。「ひ孫の顔よりも、東京に来たかったのかも」とこちらは長女さんの証言です。いつも着物姿で、畑に行くときは着物の下にモンペをはいておられたそうです。

一昨日から市内の葬儀会社さんに入っていただきました。親身にご遺族によりそわれ、過度な負担とならないように提案もしてくださって施主さんも喜んでおられました。何年か前、今日の葬儀会社の方から火葬場での読経を依頼されたことがあります。ご家族には経済的な事情がおありだったのでしょう。その際、葬儀会社の担当の方に、「仏事や葬儀のことで困っている方があれば遠慮なく連絡を」とお伝えしました。ごくたまにですが、その依頼にお応えしたこともあります。

寺院葬はお寺だけではできません。今日の業者さんのように、心ある方たちの尽力があり成り立つものです。

今後もご遺族のご希望があれば寺院での葬儀をおつとめさせていただきます。

今年4件目の寺院葬

昨日、ご門徒さんがご往生され、お寺での葬儀を希望されたので、お引き受けしました。夕方、仏間にご遺体を安置し、臨終のおつとめ。ご家族お一人がお泊まりになりました。今日は朝から思い出話をうかがいました。故人さまは女学校を出ておられます。「もっと上の学校に行きたかった」と生前、よく話していたそう。勉強ができたのでしょう。和裁・洋裁が上手で、子どもの服をご自身で作られたり、若い頃は夫婦で商売をされていたので、そろばんが得意だったそうです。夕方、納棺ののち、本堂でのお通夜、明日の朝が葬儀となります。知り合いの方が西法寺の本堂での葬儀を経験されていて、「よくしてもらったよ」と勧めてくださったそうです。今年は4件目の寺院葬ですから、認知度が上がってきたといえそうです。

本堂での葬儀はありがたいのですが、ありがたくないのがカメムシたちです。暖房をつけるとどこからともなく現れます。その点はお参りの方に注意していただいて今日、明日とお勤めさせていただきます。

大根がかかせません

昨日の午後、逮夜法要があり、その前に網代道場の植栽の剪定を少し。来週、再来週とあと2回、逮夜法要があり、その前後に剪定できれば報恩講までにはすっきりすることでしょう。

施主さんご家族と親せきのIさん、ご近所のKさんと逮夜法要をおつとめし、その後のお茶の話題はカニ漁です。5日に出港し、最初の網代新港での荷揚げは7日の夜中。Kさんは荷揚げにいくそうです。

集落では昔からわけもんの風習があります。メスのカニをみんなで分けあうのです。欠かせないのが大根です。カニの味噌汁を引き立てる名脇役なのです。

今日の昼間、車で販売に来る八百屋さんからKさんは大根を買おうと思ったそうですが、売り切れていたとのこと。

カニ漁がはじまると道の駅も大にぎわいです。昨年は北海道のオオズワイガニの豊漁もあり、カニの値段は例年よりも安かったようです。今年はどうなることでしょう。

ナモの日記(2025年11月)

ナモです。


こないだから、ほかほかのカーペ(坊守注:ホットカーペットのこと)を、おへやにだしてもらいました。アタイたちは、いちにちじゅう、ゆかにのびています。ターちゃん、ののちゃん、クウとアタイよんひきがねていると、「わあ!ねこのしゅうかいだね」と、おいたんにわらわれました。

ふゆになると、ごはんがおいしいです。からだがふとくなったせいかもしれないんだけど、このまえ、たいへんなことになりました。
しょっきだなをたんけんしようとしたら、しまってあったおどんぶりを、ぜーんぶゆかにおとしました。げげげのきたろうがかいてあって、なんねんもかけてオバたんがあつめたおどんぶりでした。
がしゃんがしゃん!とこわれて、10こくらいあったのが、いっこしかのこらなかったの。
おいたんは、あーあ!といったけど、ナモがけがしてないかをまっさきにかくにんしました。オバたんは「かたちあるものはかならずこわれる」といって、「あたらしいしょっきをさがすのもたのしいよね」といって、ぜんぜんおこりませんでした。

シマちゃんも元気です

アラレが降る3連休最終日

午前中、2件の法事がありました。
天候は荒れ模様。しかも、先日ここで紹介したようにカメムシがあちこちに。袈裟を身につけている時は殺生しないと決めているので、朝8時ごろから見かけるたびに本堂の外へホウキで掃き出しましたが、キリがありません。9時からの法事にお参りのご門徒さんにもそのことを伝えて、現れたらホウキで掃き出していただきました。以前、あるご門徒さんが西法寺を「カメムシ寺」と命名されましたが、この冬はそうなるかも。

10時からは四十九日のおつとめです。読経中に大きな雷が鳴り、バリバリと音がします。法事が終わり、納骨のため車に乗るとワイパーのところにアラレがついていました。道理で寒いはずです。お墓は海の近くですが、その方向の空は晴れていました。雨に降られることなく納骨も無事終了しました。これで3連休の法務は終わりです。



連休が明けると日本海はカニのシーズンです。漁師のみなさん、安全操業と豊漁を!

昼食は「てっぺん」に行ってきました。三連休の最終日。店内は大にぎわいでした。

お墓じまいの相談

メジャーリーグのワールドシリーズ最終戦は今日も大熱戦でした。昨日先発した山本投手が終盤、リリーフとして連投。逆転の末、ドジャースがワールドシリーズ2連覇を達成しました。やはり背番号18は偉大です。何しろご本願である18を山本投手は背負っておられますからね。

午後、お墓じまいの相談でお客さまがお見えになりました。普段は首都圏と京都に住んでおられるご姉妹です。町内にあるお墓を将来的に墓じまいをして、京都の大谷本廟に納骨したいと考えているとのことでした。どういう手順で考えたら良いのか説明し、3人で相談しました。

大谷本廟は、京都東山五条にあります。親鸞聖人の墓所であり、全国の門信徒がご遺骨を納めるところでもあります。私も3度、納骨のためにうかがったことがあります。本願寺が管理・運営していますので、安心です。

「こういう相談は多いんですか」とのおたずねもありました。「町内にお墓を残し、都市部に出られている方の共通した悩みですよ」とお答しました。時間をかけてゆっくりと検討されたらよろしいかと思います。

入仏法要にて

午前中は1周忌のおつとめでした。今日が祥月命日でしたから、ちょうど丸一年になります。七日ごとにお参りして、百箇日、初盆、そして一周忌と法要を重ねていただきました。

朝から肌寒く、本堂に初めて暖房を入れました。ところが、それに気をよくしたのかカメムシがどこからともなく。昨年はほとんど見かけませんでした。ことしはもしかすると大発生の年になるかもしれません。

午後、新しくお仏壇を購入されたご門徒さん宅で入仏法要です。「初めてのことで、わからないことばかりで」。

仏壇の飾り方について基本的なことをお伝えするとともに、『新・仏事のイロハ』を進呈しました。

書名どおり、「イロハ」がわかる優れた本なのです。「わからないことがあればめくってみてください」とお伝えしました。頼もしい相談相手になってくれると思います。

明日から3連休

今日は朝から冷たい雨が降っています。秋らしい爽やかな日がほとんどない10月でした。明日から3連休の方もいらっしゃるでしょうか。私の方は法事や入仏法要などのお勤めが予定されています。鳥取の予報は3日とも雨が降るようです。晴れ間をみて外仕事をしたいところです。

昨日、ご門徒さんに除雪機(愛称*十方号)のメンテナンスをしていただきました。バッテリーも交換してもらって快調に動くようになったみたいです。今年の1、2月は何度もドカ雪が降って大活躍でしたが、この冬はどうなのでしょうか。あまり出動の機会がないことを願います。

気になるニュースが2つ。
トランプ米大統領が核実験の再開を国防総省に指示したことが明らかに。実現すれば33年ぶりの核兵器を爆発させる核実験となります。高市総理は「コメントを控える」。総理は来年のノーベル平和賞候補にトランプ氏を推薦する意向のようでしたが、鈴木長崎市長のいうように、核実験を強行するなら推薦に値しないでしょう。

3年前、安倍首相を銃撃した山上徹也被告の裁判が始まりました。統一教会に家庭を壊され、自身も希望ある人生を奪われ、「広告塔」となってきた安倍氏への憎悪をたぎらせての犯行でした。被告の裁判を通じて、旧統一教会の重い罪についても明らかにされることを期待します。

年末、食料無料市を開きます

午前中、食料無料市の実行委員会がありました。次回は通算12回目。12月20日の開催となります。いつものように200世帯分の食材を準備して当日にのぞみます。今年は2回の開催、いずれも参加できなかったので、最後は参加できるようにしたいと思います。

この間、町内、市内鹿野町の米農家さんにお願いして新米210キロを確保してもらっています。先日、ご門徒さんからいただいた30キロのコメも次回、使わせていただきます。物価高騰の折、本当に助かります。

冬野菜、日用品など提供していただける方があれば、住職まで連絡ください。


元イスラエル空軍兵の講演会に

午後、鳥取市内で講演をききました。講師は元イスラエル空軍兵・ダニー・ネフセタイさん。1957年イスラエル生まれ。徴兵制により入隊。空軍で3年間兵役を務めました。

「国のために死ぬのは素晴らしい」と教えられ入隊したダニーさんは、幼少のころから空軍パイロットになることを夢見ていました。それは果たせず、「今になって思えば爆弾で人を殺すことなくラッキーだった」と。

イスラエル軍により破壊されたガザ地区の写真に胸が痛みます。

ダニーさんは退役後、旅で訪れた日本に移住し、秩父で木製家具づくりをはじめられました。平和活動をはじめた転機は、2008年、イスラエルが行ったガザへの空爆だったそうです。司令官は軍隊時代の同期の人。「普通の人だった。ショックだった」

印象的だったのは、「気づき」です。40数年前に代々木公園で敵だと教え込まれたシリア人と初めて出会います。「日本人はなぜこんな危険な人を入国させたのか」と驚いたそうですが、話してみると「敵と思っていたもの同士が、同じ人間だったのだと気づいた」というのです。

若い頃、ベトナム帰還兵のアレン・ネルソンさんの講演を聞いたことがあります。「人間ではない」と教えられたベトナム人の出産シーンを目撃したことがあったそうです。アメリカ兵への恐怖から、へその緒をちぎって女性は逃げていきました。「同じ人間だったのだ」という衝撃が、アレンさんを語り部の道に向かわせたのです。「フラッシュバックが襲うので、ギターを弾いて心を落ち着かせてから話すのだ」という姿に、戦争の悲惨さを感じました。ダニーさんの話を聞きつつ、そのことを思い出していました。

ダニーさんは全国各地の大・小中高校で講演されています。来週は北海道の利尻島へ。書籍でも平和を訴えています。「戦争をずっとしているように教えられるが、いま実際に戦争しているのは人口の2%。戦争は本能という人もいる。それならなぜ隣の人を殴らないのか。本能じゃない」

日本の防衛費は8.7兆円。ダニーさんは「1秒あたり28万円」と。新しい首相はさらに増額し、アメリカの兵器を買うようです。

開演前、坊守につれられてダニーさんにごあいさつする機会がありました。今年は東本願寺で講演し、それ以降、お東さんの寺院に招かれるようになったとよろこんでおられました。僧侶にこれからもカツを入れてください。

今日の会は、鳥取医療生協の大学習会で、若い職員さんが多数参加していました。隣に座られた専務さんによると、病院に最低限の職員をのこしてこぞって参加しているとのことです。

主催者の挨拶は寺では坊守の鳥取医療生協教育部長が行いました。話は滑ってはいなかったように思います。