若い翠ファンとの出会い

昨日のお盆法要の直前、お寺に若い方がお見えになりました。岩美駅前のレンタル自転車で来られたようです。

岩美町といえば、アニメ「Free!」のファンの方が「聖地巡礼」で田後(たじり)を自転車で訪れている姿はよく見かけます。しかし、ここ岩井、しかもお寺に自転車で来られる方はとても稀です。

お声掛けしてみると、大阪から来られたとのこと。大学時代の教官が作家・尾崎翠の研究をしており、ご自身も卒業論文で翠さんの作品『初恋』を取り上げたのだそうです。それで、翠さんの生地である当山(西法寺)を訪ねてくださったのでした。これから網代(あじろ)にも向かうとおっしゃっていました。

私から、「『初恋』に登場する盆踊りで、男性が女性の襦袢(じゅばん)をまとって踊るシーンがあったでしょう。あれは実際に、当時の網代の盆踊りを描いたものなんですよ」と少し解説を。この間、作品を読み込んだ甲斐があったかもしれません。

お盆法要前の慌ただしい時間ではありましたが、尾崎翠さんの作品が今の若い世代にもしっかりと届いているのだと実感する、うれしいひとときでした。

お盆法要をお勤めしました

午後、初盆・盆会・戦没者追悼法要をお勤めしました。遠くは滋賀県からお参りされたご遺族も。「みなさんの読経がすばらしかったです」と休憩時、話しておいででした。

この間、東京、京都、大阪の方からお供えをいただきました。お参りされたみなさんにお裾分けできました。ありがとうございます。

休憩後は30分ほど私からお話ししました。

戦争で亡くなられたご門徒さんの遺影を前にお話しするのは胸が詰まるものです。少なくない方が、昭和19から20年に亡くなっています。まともな補給もせず、生きながらに餓鬼道に落とす戦争を繰り返してはいけない。本当にそう思います。当時も、そして現代の私たちも排他的になりがちです。阿弥陀仏の教えは、そうした私たちの心を柔軟にする働きがあるのではないでしょうか。故人様は、お盆だけでなく、いつでも私たちが拝む掌のなかにかえってこられます。ただ帰ってくるだけではなく、仏として私たちを照らし、南無阿弥陀仏と称えるように導いてくださいます。

「しんらんさま」を歌い、お盆法要を終えました。

お盆参りが終了しました

夕方4時過ぎ、この夏のお盆参りが無事に終了しました。
大きなトラブルもなく終えることができ、ひとまずほっとしています。

午前中は朝8時から11時ごろまで、私、おじさん、坊守とUくんペアの3隊に分かれて田後集落を回りました。今年は初盆のお勤めが3件ありました。
この数年の間にご家族とお別れされたご門徒さんとは、それ以前に比べて、より近しい関係になれたように感じています。

2019年から田後集落で秋の報恩講をお勤めするようになり、一昨年の前進座公演、昨年の親鸞聖人御誕生850年法要と、たくさんのご門徒さんにお参りいただきました。

今日、初盆を迎えたご門徒さんに、数年前に声をかけていただいたことがあります。
「仏さんは大事にしないといけません。ありがたいですけえ」

今でもその言葉が、ふと思い出されます。
少しずつでもその期待にこたえたいと、改めて仏前で誓いました。

午後は、私が岩本地域の7軒を車で回りました。
普段は市内で生活されているご門徒さんが実家でのお盆参りに帰ってこられていました。「ケーブルテレビでお寺フェスを見ましたよ。来年は参加してみたいです」と嬉しい声をかけていただきました。

町内を回った11日以降、それまでの猛暑に比べると気温も上がらず、助かりました。
短いお勤めであっても、ご家庭のご本尊の前で、ともに手をあわせることができた有意義な時間でした。

明日の午後は、初盆・盆会・戦没者追悼法要をお勤めする予定です。
お話しするアウトラインは考えているのですが、押し寄せる眠気と向き合いつつ、今夜と明日の朝で内容を練りたいと思います。

坊守のお盆参り

坊守です。
お盆参りもたけなわの今日、わたくしもお勤めに合流しました。
お盆参りは3年(4年目かしら?)になりますが、初めてお邪魔するお家もあり「坊守です」と、自己紹介することができました。暑い中…と、あちこちでお茶を出していただいて、熱中症になることなく任務を終えました。

今週は、間の悪いことに、副鼻腔炎ぎみで、昨日、一昨日と2日間、鎮痛剤を飲み続けていたので、熱中症以前に体調に不安があったのですが、あら不思議。今日は出発前の朝6時に服用してから14時間飲まずに済んでおります。念のため、もう一錠飲んで早寝しましょう。

留守番の猫たちは、シマちゃん含めておおむねご機嫌。お昼に食いしん坊のクウ太郎が、助っ人Uくんのカレー選びを手伝いました。坊守まで出動すると、ご飯を作れる人が居ない西法寺なので、メニューは宮城が誇る人気店、ニシキヤのレトルトカレーなのです。

お盆参りも今日からがヤマ場です

今日から3日間がお盆参りのヤマ場です。朝から3人で分担して、1日で60軒ほど回りました。私の方は、約20軒まわり、うち初盆法要を3件、お勤めさていただきました。短い時間であっても、共に手を合わせ、読経される姿を間近にすると、気持ちも入ります。ですが、正座もいよいよ我慢大会のようになってきました。

コキアに迎えられました

朝は雨も降り、快適に回れるかもと思ったのですが、湿度が高く、すぐに汗だくに。網代地域を13軒、歩いて回りましたが、思ったより時間がかかってしまい、「待ちくたびれた」とおっしゃるご門徒さんも。午前中で体力をかなり消耗してしまい、昼に家に戻ってシャワーを浴びてから午後、浦富地域へ初盆のお勤めに出かけました。

お寺フェスに参加されたご門徒さん宅では、「何回も岩美町チャンネル、みましたよ」と嬉しい反応もありました。「来年はご夫婦でぜひ」と私。

新しい納骨堂を希望されるご門徒さんが今日もありました。

明日は朝7時から網代集落を回ります。早い時間ですが、みなさん何卒よろしくお願いします。

「ありがとうございます」

朝、岩井は激しい雨が降りました。そのおかげもあり、気温は低めです。
歩いたり、少し遠方のところは車で出かけたりしつつ、8時半から正午まで岩井地域のお盆参りです。初盆のお宅もありました。封筒に「ありがとうございます」と記して手渡してくださったお布施もありました。施主さんは若い方です。「なんて書いたらいいかわからなくて」と。南無阿弥陀仏は、ありがとう仏さまという意味ですから、あながち間違いではないようにも思います。でも、「お布施と書いてくれたらいいですよ」とお伝えしました。その道中、「お菓子とわ」さんの店先で店主さんとごあいさつ。今日は休業日ですが、お盆のお供え用なのでしょう。生姜せんべいを焼くために休日返上で来られたようでした。

午後は、田後のお盆参りを数件。「田後を回る日は15日ですが、12日でもよい方は回りますよ」と事前に案内したところ、3人の方がこたえてくださいました。今日の方がゆっくりお勤めができますし、お話をうかがうこともできます。

帰りに浦富のご門徒さんのところにうかがいました。先日、電話をいただき、「新しい納骨堂の予約はできますか?」と問い合わせをいただいたご門徒さんです。「長生きさせてもらおうと頑張っているんですが、今から予約できたら安心です」とお話しでした。また後日、詳しい説明をさせていただくことに。

さて、明日は京都から助っ人U君にも手伝ってもらいます。私は朝は網代、昼から浦富地域の初盆のご門徒さんのところにうかがう予定にしています。

お盆参り町内初日です

今日から町内のお盆参りです。
その前に午前中は市内で初盆のお勤め、そして午後も町内で3件の初盆のお勤めがありました。

若くしてご往生された方もあれば、100歳まで生き抜かれた方もあります。
「無常」、常はないという現実を改めて知る思いです。
短い法話もさせていただきました。
「亡き方が最もお喜びになるのは、みなさまがこうしてお仏壇の前で手をあわせ、悪戦苦闘しながらも毎日を精一杯生きていくことだと思うのです。今日は、私たちをこうして導き、お勤めの時間を用意してくださったのではないでしょうか。我が身を振り返る機会としたいものです」

昼前、町内の御門徒さん宅へ。ネコを5匹、買っておられます。お邪魔する前にホームセンターに寄っておやつを求めました。「ちょうどチュールが切れたところだったんです」。早速、アビちゃんに舐めてもらいました。アメリカンショートヘア。とっても大人しくて人懐こいネコちゃんでした。

お昼前最後のお勤めでしたので、食卓で30分ほどネコたちのお世話のこと、そして日々の暮らしについてお話をうかがいました。奥さんは、持病をもっておられ、思うように身体が動かず、やりたいことができないという現実に向きあいつつ、過ごしておられます。「後学のために」と病気とのつきあい方について教えていただきました。そうしたご苦労を聞かせていただくのもまたよい勉強です。と同時に、介護の必要な方をケアできていない制度の不備・課題についても考えさせられました。

明日は地元岩井を中心としたお盆参りとなります。

長谷のご門徒さんから畑で育てたスイカをいただきました。甘くて美味しい。近所の方におすそわけしました。

忘れられない記憶

今日は2日間で回りきれなかった市内のご門徒さんのところへ。

3軒目にうかがったMさんについて、忘れられない記憶があります。

2018年のお盆参りのときのこと。はじめてお会いしたMさんは、本も手にせず、すらすらと「讃仏偈」というお経を読まれました。私はそのころ、暗記もあやしいような水準でしたから、冷や汗ものだったのです。宙で読めるようにならないとダメだなと思わせていただきました。

あれからはや8年。コロナ禍では数年間お会いすることがありませんでした。今日お会いしたのは2年ぶりだったでしょうか。高齢を迎え、声は小さくなっておられますが、私といっしょに読経されました。本は見ずにです。息子さんも、「忘れないものなんですね」と。旦那さんがご往生されたのは30年以上も前。それから仏間に座り、読経を始められたようです。私とは年季が違うのです。

Mさんのお説教を聞かせていただきました。ありがたいお盆参りでした。

市内のお盆参り2日目

岩井は早朝、久しぶりに雨が降りました。
気温も少しは下がったように思います。

本日は鳥取市内のお盆参り2日目です。

毎年、お孫さんたちが大集合されるご門徒さんのお宅があります。昨年、仏具の「華葩(けは)」をプレゼントしたところ、みんなとても喜んでくれました。そこで今年は、また違う種類の華葩を持参したのです。中には、一緒に手をあわせてお経を読むお子さんもいて、微笑ましい気持ちになりました。来年はまた違う種類のものをプレゼントしようと思います。

お盆参りは短時間ですが、暮らしや健康のこと、ご家族の様子などを直接お聞きできる貴重な機会です。時に、僧侶が身にまとう袈裟には不思議な力があると感じます。普段はあまり人には打ち明けられないようなことでも、「実は……」と、それまで存じ上げなかったお悩みを教えていただくことがあるからです。せっかくお話ししていただいたのですから、何か一つでも力になれることがあればと思うのです。

また、Tさんのお宅では、新入りのねこちゃんに会いました。人見知りのようで今日は近づいてくれませんでしたが、お話をうかがうと、うちのター坊と同じように骨折をして手術を受けたのだそうです。その後、感染症にかかり、やむを得ず左足を切断することになったとのことでした。それでも、元気いっぱいに家中を走り回っているそうです。来年は、もう少し近くに来てくれるかもしれませんね。

そうそう、「この小説に尾崎翠が出てきますよ」と本を貸していただきました。お盆参りが終わったらめくってみようと思います。

明日はこの2日間でお参りできなかったお宅にうかがい、11日からは町内のお盆参りが始まります。