お正月に葬儀を勤めました

元日にご往生されたご門徒さんがあり、2日通夜、3日葬儀を勤めました。いずれもご自宅でのお勤めです。

葬儀が終わり、節目ごとに親族で集まってお経を称えるとのこと。町内には、家族、そして隣近所の方も集まり念仏を称える文化が今も残る地域があります。

今日は息子さんがお経本をとりにこられました。CDをお渡ししようかと用意していたのですが、お母さんがかけておられた古いカセットテープがあったそうです。念仏が次の世代にも継承されていくのだなあ、これも亡きお母さんのお導きだなあとしみじみ思います。

子どもよりも「夫いのち」のお母さんであったそうです。漁師のご主人と二人三脚の人生。火葬場に行く前、懐かしい故郷の漁村を経由しました。私は後ろから車でついて、車内でCDをかけてお経を称えておりました。火葬場に到着し、息子さんはお母さんに言葉をかけられました。「オヤジと会ってこいよ」。

ご主人が先に往生され、仏壇によく手をあわせられておられたそうです。お母さんの念仏と、手をあわせる姿は、きっとよい思い出として残ることでしょう。

ご家族の思い出話をお聞きして、親鸞聖人の和讃が頭に浮かびました。

南無阿弥陀仏をとなふれば
 十方無量(じつぽうむりょう)の諸仏(しょぶつ)は
 百重千重囲繞(ひゃくじゅうせんじゅういにょう)して
 よろこびまもりたまふなり

修正会をお勤めしました

坊守です。

2022年もよろしくお願いいたします。
今日は、網代と田後の2カ所で修正会(しゅしょうえ)をおつとめしました。


この、お正月のお勤めは、今年で3年目。正信偈を皆でよんで、住職からプチ法話をして少しお茶を飲んで、1時間と少しの集まりです。
プチ法話では、詩人の金子みすゞの「お仏壇」という詩をとりあげていました。

みすゞの詩には、ハッとさせられる視点がありますが、この詩は念仏者だった彼女のおばあさんの信心が、孫娘のみすゞにもしっかり伝わっていることがあらわれています。

修正会に出てみて、年末からバタバタ落ち着きなく過ごしたせいで、新年の抱負に考えが至っていないことに気づきました。ことしは、家族も自分も病気をせず、微力ながらお寺のことに関わっていきたいです。あと、コロナ禍で困難に陥っている方の支援も続けますが、新型コロナは、今年で収まってほしいと思います(これは、新年の決意でなく願いですね…)。


なお、田後では、いつもの薬師堂さんをお借りしての実施で、たくさんの階段をあがって、息もあがったままでお経本を開いたので、調子っぱずれになりました。体力維持も課題です。

今年もありがとうございました

この1年も、なんとか連日更新することができました。地方の小さなお寺の小さなHPに来てくれたみなさんに感謝です。


今年、訪問してくれた方は7705人でした。アクセス数の上位5つは次の通りです。


①ブログを開設しました(2019年4月19日) 631

②食事の言葉(2019年5月9日) 320

③散華します(2019年5月16日) 236

④お寺の掲示板(2021年11月12日) 225

⑤お寺の掲示板 2021年12月1日) 207

以下、お寺の掲示板が続きます。


来年もよろしくお願いします!

「ナモの日記」は14位でした。

師走の1日その②

坊守です。
きのう、仕事納めで、今日からお寺の仕事に突入…って今年は明日で終わるやん!時間ないやん!と、追い詰められています。
大事なことから着手することにして、午前中は本堂や周辺のお花を。


家の庭の南天が今年もたくさん実を付けてくれましたので、たっぷり使いました。本堂裏が作業場で冷える上に水を使うので、震えながら仕事していると、住職がストーブ

を持ってきてくれて、助かりました。
午後からは数時間、自宅でおせち料理づくりを。お鏡のお餅が届いたら網代の道場にお花とともにお供えにいくことにしていたのですが、夕方の到着だったので、お煮しめと酢蓮をつくり、黒豆を甘い煮汁に漬けるところまでできました。

それにしても、今日は風が強くて冷たかったですね。気象予報通り、元日まで荒れそうです。残り1日、明日はいよいよ除夜の鐘本番だ!!

師走の1日

今日は午前中、掲示用の年回法要の札を完成させ、その後、法事を一件。4年前、私が僧侶になってはじめてお勤めした故人さまの今日は7回忌でした。3回忌からあっという間の4年です。当時は学生さんだったお孫さんは、いま学校の先生をされているそうです。

境内の駐車場では近所のお子さんが雪かきをしています。「あれ、雪かきしてくれてるの? ありがとう」とお礼をいうと、「ソリの滑り台をつくるために雪をかいている」と。私にとってはありがたいことです。次、雪が降ったら滑り台建設のお手伝いをさせていただきましょう。

午後は網代道場の大掃除を網代のみなさんと。徹底的に掃除してきれいになりました。掃除の後は茶話会です。地魚の捌き方、食べ方、そして、姑さんの思い出話(いじめられた経験)は大いに盛り上がりました。昔の人は怖かったようです。人には優しくしましょうということですねー。

「積もった雪」

『NHK100分de名著』、新年の放送は金子みすゞさんがとりあげられます。松本侑子さんによるテキストを手に取って、昨日、一読しました。

大正時代の、まだ存在していた自由な空気感のなかで、みすゞは雑誌の投稿詩人として活躍します。ところが、昭和の戦争の時代になるとその活躍の場はなくなってしまうのです。「みんな違って みんないい」。違いを認めるみすゞのような心を真っ向から否定するもの。それが戦争なのでしょう。

本の中で「積もった雪」という詩が紹介されています。数日、雪と格闘している、雪を厄介者と思っている私に、思ってもみない視野を与えてくれました。

上の雪 寒かろな。つめたい月がさしていて。

下の雪 重かろな。何百人ものせていて。

中の雪。さみしかろな。空も地面(じべた)もみえないで。

今日の朝、雪かきをした際、雪の寒さを、重さを、さみしさを少し想像してみるのでした。

新年のテレビ放送、楽しみです。