思い出話を聞かせていただく

先日、葬儀をつとめたご遺族がお寺にお見えになりました。
平成17年、本堂を修復した際の法要の写真に、故人さまの80歳当時のお姿がありました。写真を焼き増しして、お渡しするようにしたいと思います。

「この頃はまだ北アルプスに登っていました」とご家族からうかがってびっくり。
高齢になっても登山を楽しまれ、奥さんも剱岳や槍が岳にいっしょに登ったとおっしゃられるので、それにもまたびっくり。写真にも凝っておられ、アナログカメラの時代は自ら現像され、パソコン全盛になってくると、写真のデータをパソコンに取り込んでは修正されていたとのこと。

悲しい別れではありましたが、故人さまの人となりを聞かせていただいて、心和むひとときでした。

ありがとうございました。

遠方からお参りでした

本日は、関東の方から法事でお参りいただきました。出身は岩美町、現在のお住まいは千葉県です。お父さんの13回忌を機に遠路はるばるお越しいただきました。
私はお会いするのは初めてです。私の曽祖父の娘が、この方のおばあさんにあたります。前住職に教えられ、今日初めて知りました。

納骨堂にお参りし、お父さんのご遺骨を持って帰られました。千葉の家の近くにお墓を建立されるとのことでした。

私も初めてお会いするので、何をお話しすれば良いものかと、あれこれ考えたのですが、阿弥陀さんの救いの話をしました。5年前、中央仏教学院時代の級友で、日系アメリカ人のKさんに教わった話です。Kさんは、「浄土真宗とはポイントの貯められない私のためにある教えです」と説明されました。目からウロコでした。

「いいことばかりできない、心を清らかにできない私をめあて、『必ず救う』と誓われ、常にはたらいてくださっています。それを思う時、阿弥陀さんを悲しませるようなことばっかりしていては申し訳ないなと生き方を見つめ直すことができる。そこに浄土真宗の良さがあると私は思っているんです」

法事が終わり、夕方には、本日、ご往生されたご門徒さん宅へ。大正時代に生まれた方です。2年半ほど前、ご主人の葬儀でお会いしたことを思い出しました。ご家族から人柄を教えていただき、気持ちを新たにしました。

9月に入って6件目の葬儀となります。気持ちを込めておつとめさせていただきます。

彼岸法要に向けて

9月2日から5件目の葬儀が終わりました。死の縁とは無量であると痛感する日々です。

先日、西法寺通信のインタビューで話をうかがったご門徒さんから、「住職さんが法要の時に配られる資料を読んで勉強させてもらっています」との言葉をいただきました。なかなかの圧です(苦笑)

次の機会は16日の秋彼岸です。忙しさにかまけて何の準備もしていないので、明日とあさっては時間をとって考えてみます。いま話題の旧・統一教会、カルト宗教についても少しふれてみたいと思います。

法事以外では、はじめてお参りされるご門徒さんもいらっしゃいます。「ようわからんけえ、何着ていったらいいですか?」と先日お尋ねの電話があり、うれしく思いました。

秋彼岸会は9月16日午前9時半からです。お参りをお待ちしております。

ご縁を大切にしたい

今月5件目の葬儀となりました。本日これからお通夜です。文字通り人生百年を生きたご門徒さんでした。

若い頃、本願寺にお参りされた折、法名も授与されていました。ご本人さまも自らの法名を自覚されていらっしゃいました。

午前中にうかがったさい、お孫さんから人となりを少し聞きました。最近まで、家の階段を上り下りし、昼食は自分で作っていたそうです。身体が丈夫、いろいろなことを知っていて、よく話したとのことです。

玄関に香典を持って来られる方たちの姿も。「淋しくなりますなぁ」。思いやりある言葉を聞かせていただきました。葬儀がほぼ家族葬になり、最近は香典を辞退するご家族が増えていますが、こういう文化は極力大切にしたほうがいいと思います。助け合い、支え合いです。それと経済的な面からも香典なしの家族葬は高くつきます。

帰る途中、「きのうは坊守さんからぶどういただいたで」と声がかかりました。

いつもいただいでばかりでは申し訳ないので、何人かのご門徒さんに、坊守がぶどうを届けにいきました。すると、帰る時にはいったときよりもたくさんのお土産が。昨日の夕食は、イカのフライと、鳥取でしかほぼ口にできないモサエビの刺身でした。

一昨日のお通夜の席では、たくさんのマスクをいただきました。しゃべりやすく、曇りにくいマスクで、本当に助かります。

モノを媒介にしつつ、根本は人と人、ご門徒さんとお寺のつながりです。こういう縁の大切さを、私も坊守もこちらに帰って学ばされました。だからこそいっそう、このご縁を、つながりを広げたいと思うのです。

死という悲しいご縁からも発見すること、学ばされることがたくさんあります。

今日は自宅でのお通夜です。お浄土に生まれた人生の大先輩を想い、おつとめさせていただきます。

入隊予定日は8月15日

今月に入り、4件目となる葬儀です。季節の変わり目なのでしょうか、わずか10日の間に、これだけの葬儀をつとめるのは初めてのことです。

行年96歳の人生を閉じられ、お浄土に往かれたご門徒さんの息子さんから教えていただきました。

「父は師範学校を出て、1945年8月15日が入隊予定日でした」

終戦がもっと先であったならば、お父さんは入隊され、戦地に赴いたのかもしれません。

戦後、教員となられ、最後は小学校の校長先生もつとめられたそうです。お寺を支える役員としてもずいぶん、お世話になりました。

お通夜では、生まれたばかりのひ孫さんが、元気いっぱいに泣いていました。

先日、葬儀をつとめた際、亡くなられたご主人の奥さんが、「私は戦後、家族と台湾から引き上げてきました」とお話しでした。

戦争の影響を少なからず受けたとおっしゃる高齢者の方は少なくありません。このような形で文字として記録することも、僧侶の役割のひつつなのかもしれないと思います。

境内の掃除DAY

坊守です。

今日は、午後から境内の掃除DAYでした。
網代の婦人会チーム5人と役員のMさんがかけつけてくださり、きれいに草がとれました。
皆で作業をするのが楽しくて、本堂の中で並行して行われていた法事のことを忘れて、時々おしゃべりの声がワーワー!と。
おつとめが終わって本堂から出てきた住職が「全然聞こえなかったよ」と言うまで、ハラハラしていました。

そのあとで、西法寺通信の取材。「御同朋、御同行」の大切さを噛みしめる時間でありました(内容は後日紙面で!)。

ナモはお留守番だったことが気に入らないようで、邪魔ばかりしています。

エリザベス女王死去

NHK BS1で、女王死去を報じるニュースを見ました。

「深い悲しみの時。なかなか受け入れがたい現実。とてつもない喪失感」とイギリスBBCは報じています。

フランス2は、「イギリスの人々はその人柄を愛した」と君主制を廃止した国らしい報じ方をしています。女王だからというよりも、人柄というニュアンスです。

キャッチ世界のトップニュースは、70年の君主としての歩みと共に、イギリス帝国時代の植民地支配の負の歴史は、今日も解決できていない課題であると伝えていました。

ニュースに触れ、法話できいたエピソードを思い出しました。
女王は、1975年5月10日に京都御所等を見学。そして西本願寺も訪れました。
御本尊阿弥陀如来の前にて御門主に 「 ここでは何をお祈りなさるのですか 」 と尋ねられました。

御門主は、「 人間が祈願するのでなく、阿弥陀様が先手をかけて、生きとし生けるもの ( 十方衆生 ) を必ずすくうと誓われているのです 」とお答えになりました。
「私もそのなかに入っていますか?」と尋ねる女王に、「オフコース」と御門主は返しました。すると女王は、帽子をとり、深々と礼をして敬意を表し、お帰りになりました。

今後、国葬が行われることになるのでしょう。日本での国葬は高まる批判の中で、イギリスの国葬は悲しみの中で行われるのでしょうか。

新入り、がんばれ

坊守です。

7月末に我が家に来たお爺さん猫のオンちゃんの経過報告です。
推定14歳超えという彼は、じつに静かに過ごしていますが、大の食いしん坊であることが分かってきました。出されるカリカリは即完食。
液状おやつは大好きで、早く食べたくて近ごろはおててが出るようになっていました。

じゃあ、エサを餌にしたらケージの外に出てこないかしら?と、試してみました。
初日は半身だけ外に出て、次の日は全身、そして少し歩いておばちゃんの膝に乗り出してオヤツをモグモグ。食後は、本人の気のむくまま、お散歩タイムにしています。室内のごく限られた範囲ですが、戸棚をのぞいたり扇風機を近くで見たりと、静かな動きですが(ナマケモノよりは、早い程度)、好奇心を満たすような動きになってきました。
これまで不遇の10数年を過ごしてきたオンちゃんも、食べて寝る、生命維持以外のことにパワーを使えるようになるかもしれません。

サーキュレーターに接近

こうして世話する私も、9月1日から職場異動があり、老体にムチ打って未体験ゾーンに突入中。「環境変化はツラいねぇ」とオンちゃんと我が身を重ねるのでした(表向きは落ち着き払ってにこやかに。笑)。

オンちゃん、のんびりでいいから、がんばろうね

ゴミ箱をあさる。まるでター坊のよう

シカ対策になるのでしょうか

本堂裏に植えた紫陽花は、シカにすっかり食べられてしまい、残念な状況になりました。それでもまた葉っぱがでてきたので、なんとか育てたい! そこで、効果があるのかわかりませんが、ソーラー超音波音声LED動物撃退器という長い名前の商品を購入しました。

音を鳴らしてみましたが、かなりのボリュームです。センサーが作動し、ライトや音声が流れる仕組みです。

はたして効果の程は? しばらく様子を見てみます。

台風が日本海を北上

朝、NHK BS「ワールドニュース」をみていると、韓国の放送局が、ソウル市内の半地下住宅のことを取り上げていました。映画『半地下の家族』でも有名になりましたが、市内に4万もの半地下住宅があるそうです。もとは、北朝鮮との関係で、避難場所として作られたそうですが、ソウル市は住宅費が高く、安価な半地下住宅に貧しい方々が住むようになったとのことでした。先月も水害で大きな被害があり、ニュースは、台風接近を前に、大統領が浸水対策を講じるように指示したとの話題を取り上げていました。

台風は日本海を北上し、鳥取市内でも最大瞬間風速34メートルを記録したそうです。
岩美町も午前中は強風が吹きました。午後から収まり、家の近くを歩いて状況を確認したところ、ゴミ置き場のゴミ箱があちこちに飛んでいて、回収したところです。雨は降りませんでした。と思ったら、2時過ぎから強い雨風に見舞われています。家に帰るとネコたちも珍しく起きていました。

日本も、韓国も、大きな被害がなければいいのですが。

今日は外出の予定のない1日です。月末に行う役員会の案内葉書を送り、西法寺通信のクロスワードパズルの景品抽選をしました。当選された方は楽しみに待っていてください。「実用的で、ありがたい」景品を選びましたので(苦笑)