寺院サポート講座に参加して

金曜日、本願寺主催の寺院サポート講座の1回目がありました。住職をはじめ僧侶、坊守、寺族、門信徒など、お寺の持続的な発展を導く人や協働する人に向けた、それぞれの立場でこれからのお寺づくりに役立てていくためのオンライン講座です。坊守、役員の方と3人で参加しました。

因幡組の組長(そちょう)さんに案内していただき、面白そうだと思って申し込みました。事前に準備もしていなかったのであせりましまが、ノートパソコンをインターネットにつなぎ、27インチのモニターにも映し出し、資料はiPadの画面で確認という形で受講しました。

お寺を取り巻く社会環境や意識の変化などについて講義を受けました。人口減、家から個へ、格差の広がり、葬送形態の変化など、データをもとに報告を受けました。制度・組織への信頼度で、病院がいちばん信頼され、宗教法人はいちばん信頼されていないという結果も紹介されました。うちはどうなんだろうと考えさせられました。

その後、ズームで各地のお寺さんをつなぎ、紙に問題関心や課題を書いて意見交換の時間です。北海道、福井、広島、そして鳥取の私たち。こういう形で他県のお寺さんとお話しするのは初めてです。地域は違っても直面している課題は共通のようすで、共感しつつ聞きました。

4回の講座の最後に、それぞれのお寺のビジョンを作成し、発表することになるようです。役員のみなさんとも共有して、西法寺のビジョンを作成したいと思います。

電飾鳥居を設置する

町内会の仕事で、朝、愛宕山の山頂に電飾鳥居を設置しました。夜間、白く光ります。子供の頃、あかりによってくるカブトムシ、クワガタムシをとりに夜、よく山にあがりました。いまは山道があまりよくないので、おすすめしませんが、キレイに光りますので、岩井温泉に来られた際には、ぜひご覧ください。

世のなか安穏なれ

今日、古民家の5番目の住人になった穏(おん)さん。この名前にたどりつくまで、いろいろと考えたのですが、これからは穏やかに生活してほしいと思い、穏という名前にすることにしました。

「世のなか安穏なれ 仏法ひろまれ」 親鸞聖人のお手紙からいただきました。

争いや差別がなくならない社会です。自らの「正しさ」を振りかざし、「正しくないもの」を排除する風潮がひろがっています。自我ばかりが大きくなっているのではないでしょうか。その愚かさを、悲しさを仏さまは教えてくださいます。

みんな、ともに生きていきましょう。

そんな思いを込めた名前です。

どうか穏さんをよろしくお願いします。

おんさんがやってきました

坊守です。

きのうの日記で住職が気もそぞろなことを書いておりましたが、その第一報です。

おじいちゃん猫のおん(穏)ちゃんが、ボランティアさんに連れられてやってきました。推定14歳超、雄。毛色は黒、体重約3.5キロ、岡山県出身、というプロフィールです。

ナモ・タリ2匹でも手を焼いているくせに、住職も坊守も大丈夫?と、ご心配くださる方もおられるかもしれません。
おんちゃんを見つけたのはSNSでした。「期限付きでお家を探している」と書いてあり、ター坊とよく似た黒猫だな、と写真をみたのですが、期限を超えたらどうなるんだろう?と気になりました。発信者は、「処分」される犬猫を救い出す活動をされている団体でした。
歳はとっているし、人に馴れていない、怖がりの猫だとプロフィールにありました。
1年前に仏間の縁の下に迷い込んできた野良子猫ター坊と、2年前に網代の檀家さんの庭先で餌をもらっていた野良猫ナモと、何の変わりもないけど、誰にも欲しがられなければ、彼は天寿をまっとうすることも許されないんだなと、心に引っかかりました。
でも、よいお家は見つかるだろうとその日はパソコンを閉じました。が、期限の日の昼休み、万一もあるので問い合わせせずにいられませんでした。
果たして結果は…「あと何時間で、もらい手がないと『処分』になる猫がおる」と住職にメールすることになりました。「ひきとってやれ!」と、回答がシンプルでしたので、引き取りの手続きをしました。

施設では、檻の隅っこで小さくなっていたそうです。我が家について縁側の彼専用の檻に入ると、庭を見ていました(雑草ボーボーで落ち着くかしら)。
そして、数時間経っておやつを口にしました。それにしても悲しい眼。
これまで幸せ薄かったぶん、穏やかで楽しい時間を過ごしてもらいたいと思います。

「おん」という名前の解説は、住職から次の記事で。

あしたが楽しみです

昨日の暑さは続かず、梅雨のような天気に逆戻りです。日本ははっきりしない夏模様ですか、ヨーロッパでは記録的な暑さ。ロンドンで40℃をこえたと報道で知りました。

さて、明日は本願寺と寺院を結んでの講座があります。参加を希望する寺院と本山がズームでつながり、これからの寺院のあり方を考えましょうというとりくみです。明日が1回目。結構楽しみにしています。どんなようすだったかは、また後日に報告します。

そして、明日は保護ネコがやってきます。ブログはこちらの話を書かせてもらいます。楽しみにされている方もいらっしゃると思いますので。

そして、日曜は午後からお寺の勉強会です。ここに向けてにわか勉強しています。

午前中、市内で歯科クリニックを営まれているご門徒さんがお見えになり、マスクをいただきました。息もしやすく、読経してもあまり苦になりません。昨年からこれで3回目。ありがたく使わせていただきます。

三度の破砕に

きょうは午後、市立病院へ。かなり下までは落ちて、かつ小さくはなったようですが、残念ながら石は体外に出てくれず、そのまま三度目の破砕術です。

診断の前には栄養指導を受けました。見直さないといけないことがありそうです。

鳥取はコロナ第7波。看護師さんによると発熱して外来に来る方が増えているそうです。私も感染予防には一層気をつけないといけません。

次の受診日は8月3日です。今度こそ石とお別れしたいのですが…。

ネコたちの脱走防止策・柵

坊守です。
よく降ります…というのがはばかられる地域もあるようで、心配しながら雨の音を聞いていました。連休明けですが、業者さん対応で、今日も在宅でした。
住職のズボンの裾のほつれを窓際でかがってていたら(メガネをはずさないと針に糸が通せません!ついに老眼…!?)、腹に響くような雷鳴があり、ふだんは雷など気にしないナモ・タリが窓側からとびすさっておりました。

今朝から来てくれていた業者さんは、建具屋さんです。障子や襖、建具だらけの我々の古い家に、さらに2枚、追加しました。玄関の土間から上がり口にかけての部分です。もともと敷居はありました。
目的は、ズバリ脱走防止。2匹とも、襖を器用にあけるので、彼らが土間まで行きたいと思えば自由自在。外から来た方が猫に気づかず玄関の戸をあければ、脱走の危険性がありました。襖から玄関戸の間に1つ、ガードを設置したいと市販の柵をみていたのですが、サイズが我が家に合いません。

そんな時、玄関の鍵の修理に来てくれた建具屋さんに、脱走防止について相談したのでした。
猫を飼っておられるおじさんは「それなら」と、格子戸を提案してくれました。
出来上がって設置してもらうと、いい雰囲気です。ナモはさっそく格子によじ登りましたが、歯が立ちません。

ビフォー
アフター

これで新しい猫が来てくれても大丈夫。はい、近々、西法寺猫猫チームに、新顔を受け入れます。新顔ですが、おじいちゃんです。
住職が親鸞聖人のお手紙から名前を決めました。「オン」ちゃん、漢字では「穏」。
この件に関しては、続報をお待ち下さい。

人の善意を喜ぶ

今日は、半分休みつつ、半分お寺の勉強会の準備をしています。
集中して本を読んでいると、周りの音が耳に入りませんが、手を休めると、部屋の外ではひぐらしの大合唱です。

お寺の勉強会の準備のため、ある仏教書を読んでいたのですが、「随喜善」(ずいきぜん)という教えがあることを知りました。

その意味するところは、他の人のために何かをすることよりも、他の人が、別の他の人のために何か善いことをしたときに、それを喜ぶ方が値打ちが高いということのようです。

なぜこのように考えるのかといいますと、私たちは何か善いことをすると、誇る気持ちが生まれてくるからです。

ところが、他の人が善いことをしたときには、自分の手柄にすることはできません。

「あの人は善いことをしてよかったなあ」と喜ぶことの方が、自分に対するとらわれを深めていないという点で、値打ちが高いのだそうです。

先週の土曜日、町内で野菜を作っている2人の方から、「無料市に野菜を出しますよ」との申し出をいただいて、ありがたいことだなあと喜んでいたところでした。

これも「随喜善」ということなのでしょうか?

久しぶりの晴天です

今日は四十九日のお勤めのあと、田後のお墓に納骨へ。

久しぶりにお見かけしたご門徒さんに、「お母さんは今年、いくつになられましたか?」とうかがうと、「亡くなったAさんと同い年で、今年94になります。今でも携帯を使ったり、頭も身体も元気です」とのこと。ご主人は50年以上前に海の事故で亡くなられています。お盆参りでお会いできたらよいのですが。元気の秘訣を教えていただきたい!

湿度はかなり高いですが、きょうは久しぶりの晴天。田後はアニメ「Free!」の聖地です。集落を散策している若い方の姿もありました。

田後港の東隣は浦富海岸です。多くの海水浴客で賑わっていました。さらに東に行くと羽尾、東浜と美しい砂浜が続きます。

鳥取県内はコロナ感染が拡大し続けています。楽しみつつ、感染予防にも留意していただければ。

念願の

坊守です。

怒涛の1週間が終わり、ホッとしています。企画や訪問など、ふだんより、少し気を張る場面を次々とやっつける毎日でしたので、明るいうちに帰り、ネコたちにつきまとわれながら、乾いた洗濯物をたたむおだやかな時間を幸せだなぁと、感じ…感じて…感じるはずが、ナモ・タリのバトルが目の前で始まりました。
ケンカはター坊がしかけるのだと思いきや、ナモがウワーッ!とター坊におそいかかって始まることも少なくありません。
「暴力反対!」と、おばちゃんひとりでシュプレヒコールをあげてみますが、これも彼らには楽しい遊びなのかもしれません。

さて、ネコ話になりましたので、昨夜のナモの武勇伝を。今期5匹目のムカデを、生きたまま捕獲いたしました。お手柄です。

深夜、我々の枕元の座椅子で、ぐっすり寝ていたはずのナモが、やおら起きあがり、住職と私の敷布団の間にダイブ。そして、床に鼻を突っ込む狩りのしぐさを何度もしたのです。
必ず何かいるので、住職を起こしてから少し布団をめくり、15センチほどの黒々とうごめく生物を確認しました。箸と瓶を持ってきてもらい(その間は押さえていました)、瓶の中に這わせて捕獲。沢山の足があっても垂直のガラスはさすがに滑るようで、うまくいきました。
そのあとは、ムカデ君にゴメンと謝罪し、念願だったムカデ油の仕込みをした次第です。

ムカデは蜈蚣(ごしょう)と呼ばれる漢方薬のひとつ。油に漬けて数ヶ月で塗り薬になり、虫刺され(ムカデやブヨ、蚊など)や軽い火傷、中耳炎にも効くといわれているそうです。ブヨに刺されるといつも腫れ上がって皮膚科にごやっかいになる坊守なので、効き目をためしてみたいと思います。
いやー、それにしても、我が家のムカデの出現率の高さはさておき、ネコたちのおかげでこの2年間、咬まれずに済んでいます。
ありがとう