冬のネコの泉

今日は西法寺通信をもって網代と田後へ。冷たく強い風が吹いています。フード付きのジャンパーで正解でした。路地でウォーキング帰りのご門徒さんとバッタリ。「顔を見れてよかったです」と。それはもったいないお言葉です。

ナモのふるさと網代の「ネコの泉」にいってみると4匹いました。寒さに負けないで。

撫でさせてくれました
たぶんナモのきょうだいです
のびのびー
真っ白なネコちゃんです

無料市にむけて

坊守です。

今週は、先日こちらでもご紹介した食料支援企画の準備の合間に本来業務をやっつけておるような日々です。
きのうは日吉津村まで車で。籾付きの150㎏をいただいてきました。
今朝はチラシ配りに出動。戻ったタイミングで、このとりくみを報告してあった支援団体から電話がきて、コメをいただけるとのことで事務所に急行。夜勤明け帰りにお茶飲みにきていた病棟看護師も手伝ってくれて女子3人で260㎏を運搬しました。集まったコメは400㎏弱に。


大して声をかけてないのに運の良いことです。
取引先の会社にも最近の困りごと相談の新聞記事と年越し応援チラシを見せたところ、「いいことしてるんですね!」という驚きと(笑)社内で回覧して協力したいとリアクションしてくれました。

午前中に配布したチラシにはさっそく、「家まで届けてくれますか?」と、ひとり暮らしの方から電話が入ったり、障害者施設から、利用者さんを連れていきたいけどいい?と相談があったりして「無料市」をオープンしたものの、誰も来ない…ということは無さそうだな、と胸をなでおろしています。

本番は25日。まだまだお野菜や物品を絶賛募集中です♪

なんまんだぶの意味

葬儀とお寺での還骨法要が終わりました。この2日間、ご遺族とともに南無阿弥陀仏と口にする機会が多くありました。阿弥陀とはもともとインドの言葉です。漢訳のさい阿弥陀、そして無量と翻訳されました。「ア」とは今日私たちが使うN Oという意味があります。「ミタ」は、今日使うメートルの元々の言葉です。アミダ=阿弥陀=無量、つまり「量ことができません」。私たちのいのちは、量ことのできないいのちに支えられ、育まれて今、ここにあります。

葬儀で読誦する『正信念仏偈』は、「帰命無量寿如来」と始まります。無量とは数の単位でもあります。10の68乗。これより先はありません。それほどのいのち、そして光によって私たちは支えられています。本堂の内陣の金色は、いのちの輝きです。みな光り輝いています。

振り返ってみて、私たちは誰もが輝けるいのちを生きているのでしょうか。仏さまは、私たちの危うさを重々ご承知です。だからこそ、座っておられません。前屈みになって、いま、救おうとされている。そのことに気がつかされたら、私たちの生活に、ふだん言動に、少しずつであっても変化が起こるのではないでしょうか。人と人の間にある垣根を取り払って、お互い様、おかげさまで生きていこうという道です。気付かされて口から出てくるのが、南無阿弥陀仏・なんまんだぶです。なるほどそうだったのか、と深く納得させられた時、お念仏というものは自然と出てくるのではないかと思うのです。

ご往生されたご門徒さんは、老人ホームでお経を称えることを日課にされていたと伺いました。本は置いてなかったそうですから、誦じておられたようです。幾千万回お念仏を称えられたことでしょう。

念仏を称えるとはどういうことなのでしょうか。この世の中から念仏が消えつつあることは何を意味しているのでしょうか。

故人様のご葬儀にお参りさせていただくことを通じて、私自身、何が真実なのかを教えていただいたように思いました。

合掌

常はない「いのち」を生きる

今週末はまとまった積雪を覚悟していましたが、積雪はなく、冷たい雨が降っています。今日は夕方からお通夜、明日は葬儀となりました。老人ホームに入居されていたとのことで、お会いしたことがなく、昨日、初めてお顔を拝見しました。私自身、常ということはないいのちをいただいて生きていることを思い知らされます。くるべき時が来たら終わっていかなければなりません。そのことを受け止めないで、死を他人事にしたり、遠ざけたりすることはもったいないことであると思うようになりました。

白木の板に法名を記し、読経する『仏説阿弥陀経』、親鸞聖人の和讃に目を通し、皆さんにお配りする手製の経本をセットしました。

日常生活を中断して、故人の死と向きあう時間をご遺族は与えられました。気忙しいこととは存じますが、心静かにお参りいただければと思います。 合掌

朗読と音楽 奏で

午後、岩美町まちづくりの会主催の「朗読と音楽 奏で」が西法寺本堂にて開催されました。私も同会の一員です。

アイリッシュハープという楽器を初めて知りました。美しい音色です。宮沢賢治の『星めぐりの歌』よかったです。『あまちゃん』を思い出しました。奏者の横田さんは兵庫県香美町から岩美町に移住され、来年から町内で民宿をされるそうです。

朗読は尾崎翠の『花束』。「昔は良かったという追憶のため息」「人間の幸福はいつも過去にあるものですね」「追憶は人間を幾分かなぐさめる。人生の避難所だ」。追憶のなかにある幸福について冒頭に記し、大岩小学校で教員を勤め、網代道場に暮らしたなつかしい記憶を記したのが『花束』です。若い漁師さんとのほんのわずかな時間の交流がみずみずしく描かれています。翠さんの初恋の記憶のようです。その出来事が翠さんに幸せの記憶としてのこったのでしょう。

みなさん、寒いなかお越しいただいてありがとうございました。

雪国は満タンなのです

今日は荒れ模様。昼過ぎに網代に行きましたが、海は大しけでした。

夕方4時現在、お寺の私の部屋で依頼された過去帳を記載しています。外に目をやるとたたきつけるようなはげしい雨が降り、ゴォーっと強い風が吹いています。傘をさして歩くことはできないでしょう。これから夜中にかけて雪予報が出ています。

明日は午後からまちづくりの会主催の企画があります。寒い一日となるようです。本堂のストーブに満タンの灯油を入れました。雪が積もれば玄関先と駐車場の雪かきしないといけません。除雪機用のガソリンを買いにいき、満タンまで給油。ついでに、車にも満タンのガソリンを給油。雪国では何があるかわかりませんから、車のガソリンは常に満タンにしておかないと不安なのです。車はお互い慎重に運転しましょう。

去年も同じような時期に大雪が降り、思い切って除雪機を購入しました。あれからはや一年たったのです。そして山陰の冬の到来です。

この冬も頼りにしてます

山陰の冬の海

今日は引き続き、机に向かって作業中です。その合間に、年回法要の案内のため田後(たじり)、浦富(うらどめ)へ。

半世紀ほど前、ご門徒さんの高校時代の通学風景を聞いたのですが、当時はボンネットバス。当時は道が整備されておらず田後の集落までバスは入ってこなかったそうです。浦富まで歩き、バスに乗り、岩美駅へ。そして国鉄に揺られて鳥取市へと。自動車はまだ普及途上で、汽車はいつも満員。でも、大体、決まった場所に同じ人がいたそうです。

私の頃は35年ほど前。汽車の時間は忘れもしません6時52分。春から秋は岩井から駅まで自転車で、冬だけバスを利用していました。通学に要する時間は片道1時間半ほど。冬は大雪で汽車がストップすることもありました。学校の近くに住む同級生が本当にうらやましかったです。なぜなのでしょう。私の高校時代も、立つデッキはいつも同じ車両の同じ場所、それは私だけでなく、同じところに同じ人の顔を見つけることができました。人の習性なのでしょうか?

帰りに浦富海岸で冬の日本海を眺めました。きょうはそれほどの寒さは感じません。

週末は寒さが厳しく雪予報も出ています。去年も12月の中旬にまとまった積雪がありました。雪国のみなさんは気をつけて過ごしましょう。

浦富海岸の波の音

ご門徒さん宅でコーヒータイム

今日は午前中、元漁師さんのお宅に用事があってお邪魔しました。用事はすぐに終わったのですが、「コーヒー飲んでいかんかえ」とのお誘い。この2年、お盆参りもできず、仏間に入ったのも久しぶりです。短いお経をあげて手を合わせました。

その後、コーヒーをよばれて小一時間ほどおしゃべり。漁師時代のこと、奥さんの思い出話などうかがいました。奥さんとテーブルを囲んでご飯を食べるのが楽しみだったそうです。帰り際に、娘さんがいらっしゃって、義理のお父さんが作った立派な里芋をいただきました。せっかくなので坊守が昨日ブログに書いた無料市に供出します。

午後は数日前からとりかかっている年回法要の案内作成、役員会の議事録づくり、西法寺通信の直しなど。そうこうしているうちに、もう夕方です。案内はなんとか完成。明日からお知らせです。

先日アップしたパズルに間違いがあったとのことで、知らせてくださったお寺さんがあり、助かりました。この場を借りて御礼申し上げます。

年越し応援・食料無料市

年末計画進行中

坊守です。
もう師走も半ばです。
 
この年末、職場の皆とかたらって、年越し応援の食料配布をすることにしました。
コロナの生活への影響はまだまだありますし、ただでさえ物入りな年末年始、ちょっとホッとした気持ちになれたら…ついでに、困りごとのある方には相談にも応じさせてもらおう、というところです。
通常の食料支援のように一つところで行うカタチでなく、何ヶ所かにトラックを走らせることに。
あわせて「お届け隊」も結成し、重さのある食料を運ぶのが大変な世帯に配達しよう、と相談しています。

実施日は今月25日(土)、大急ぎでチラシはつくり、これから実施予定の地元自治会との相談や、当日の労働力(スタッフ)集めです。
なにより重要な食料集めは、どんなところに協力要請をするべかと他県のノウハウをちらちらと参考にしながらの取り組みです。

食べ物!食べ物!と、つぶやいていたら「長ネギ200世帯分確保したよ!」と、さっそく動いてくれる先輩も登場。

ブログ読者の皆さま、お野菜などの食料や日用品、お菓子などでご協力下さる方があれば、いただきに飛んで参りますので、お声かけください。