アンケートに回答する

12月に入り、来年の年回法要のお知らせを作成中です。ことしの法事はあと数件です。このような状況下にあっても、ご門徒さんが法事を大切に思い、お参りいただいたこと、ありがたいことです。

作業の合間に、本願寺派の因幡組・組長(そちょう)さんより案内をいただいていた大正大学のアンケートに回答しました。

質問項目は、

葬儀に関して、新型コロナウイルス感染拡大以前と比較して現在はどのような状況ですか。

年回法要に関して、新型コロナウイルス感染拡大以前と比較して現在はどのような状況ですか。

2021年12月現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、今後の法務や寺院運営に関して気になっていることや心配なことを教えてください。

などでした。当てはまる答えにチェックを入れる形式で、時間もそれほどかかりませんでした。

自由筆記で意見を寄せてほしいという質問もありましたので、葬儀や法事を営むことは当たり前でなくなりつつあること、生活に余裕のない方がふえていることを肌身で感じるようになったことなど記述しました。

今の苦難にどう向き合っていくのか、自分自身に問われていると思います。

お寺の掲示板(2021年12月)

ぞうきんは 他のよごれを いっしょうけんめい拭いて 自分は よごれにまみれている

本当にその通りです。汚れをとったのは私ですか? いや、ぞうきんではありませんか。

これは仏教詩人・榎本栄一さんの詩です。

榎本さんは、ぞうきんを法蔵菩薩にたとえています。「たとえ自分は毒に沈んでもあなたを救えるならば決して後悔などしない」。そう誓われた法蔵菩薩は修行の末、阿弥陀仏になられたのです。

榎本さんの豊かな信仰の表白を味わいつつ、12月、本堂の縁にぞうきんがけをしたいと思います。