風邪による熱もなんとかおさまってくれ、『汚れた桜』という本を一読しました。

最近では、「募ったが、募集はしていない」という迷ゼリフも飛び出した例の問題です。
毎日新聞の記者さん達がネット上での怒りや疑問にふれ、桜を見る会でなにが起きたのか、なにが問題なのかを追いかけた記録です。
共産党の田村議員の質問が火付け役だったわけですが、次の日の「毎日」の朝刊は5ページの真ん中あたりで、「目立つ扱いとはいえなかった」。SNS上での「このままではいけない」という声がメディアを動かしたといえそうです。
芸能人の方がたくさん招待されているなあとは知っていましたが、本を読み、それは本質を隠すものでしかないなと思いました。
19年の桜を見る会での安倍首相のスピーチ。「山口さん(公明党代表)や皆さんと共に政権を奪還してから、7回目の桜を見る会となりました」。
エッ? 政府主催じゃないの?
同年の会に参加した弁護士の住田裕子さんのコメント。「久しぶりに行ってみたら、団体名みたいな案内看板を掲げて参加者が迷子にならないように誘導している人もいました。まるで遊園地みたいな感じでしたよ」
後援会行事になっているのです。
SNS上によせられる反応も受けて、首相と各報道機関の食事会に毎日新聞社は参加しなかったことも記されていました。世論の高まりが記者さんたちの背中を押しているのでしょう。
「税金の私物化が疑われる政府に、税金を執行する資格はないんです」(千葉商科大・田中信一郎准教授)
その私物化が疑われているのですから、毎日新聞はじめ、メディアのみなさん、引き続きがんばってほしいと思います。