田舎の夜は暗いのです

田舎に暮らしていてつくづく思います。夜は暗いのです。報恩講が終わり、夕方、岩井から少し離れた集落に住む方の自宅に法事でうかがいましまた。行き方は2通りです。一つは国道を通る道です。もう一つは、山道(県道)です。後者の方が距離も短く、時間もかかりませんので、そちらを選択しました。わかっていたことですが、街灯はほとんどなく、ハイビームつけっぱなしでクルマを走らせました。対向車はわずか1台。あたりは真っ暗闇です。野生動物が現れるかもしれないので、慎重に運転しました。

暗い夜道を15分ほど走り、案内のために迎えに来てくださった施主さんと合流。これで一安心。後ろをついてご自宅に到着です。

「阿弥陀経」をあげ、南無阿弥陀仏について少しお話ししました。「ワシは無宗教」とおっしゃる方なのですが、「なんだあ、南無阿弥陀仏はええが」と。内心「よしよし」なのです。

お土産に畑でとれた野菜や漬物、そして息子さんから今川焼きまで。帰って坊守とありがたくいただきました。

あしたはかなり冷え込むようです。山沿いは雪でしょう。寒いなかでの報恩講になりそうです。

報恩講初日

時折強い風がふきつけるなか、午後、本堂で報恩講をおつとめしました。準備は万端と思っていたのですが、結局朝からバタバタして、昼に時計をみると1万歩も歩いていました。

午後1時に開式です。親鸞聖人のご生涯に思いを馳せつつ、今日はいつもよりていねいに正信偈をあげました。

法話は5年続けてお願いしている出雲のご住職さんです。豊富な入り口から阿弥陀さまの慈悲と智慧、そして親鸞聖人のお導きをお話しされました。笑あり、胸に詰まる話あり。

人の楽しみで最上のものは法楽楽(ほうがくらく)ですよとある僧侶の方からうかがったことがあります。仏さまの教えを聞かせていただくことがいちばん楽しい。そんなバカなと笑われそうですが、意外にそうなんですよ。

あすは午前中、網代、そして午後は田後です。講師さんはその後、滋賀にすぐ移動されるとのこと。娘さんが結婚して入寺された寺院で継職法要が予定されていて、なんとお父さんが記念法話をされるということです。奥さん(坊守さん)は一足早く滋賀に向かわれるのだとか。お父さんの法話を娘さんが聴聞されるわけです。いやはや、すごいことです。これほどのお祝いは、そうそうないと思います。

ちなみに私の今日はまだ終わらず、夜は知り合いの方に頼まれたご法事にお参りしてきます。

報恩講前日

坊守です。

報恩講前日!にもかかわらず、ことしは業務が立て込んでおり、お荘厳やお花立ては午前中の短時間勝負となりました。


お花の確保も、昨夜イレギュラーな会議があったせいで、今朝からになりました。住職はター坊を大学に診察に連れていく重要任務がありましたので、ひとりで掛け物をかけ、花やお供えの確保に走り、10時からお花立てスタート。
ご本尊と親鸞さんの前は五具足にするので花瓶は2倍。でも、報恩講のお花を立てるのも4度目になりましたので、網代の道場用のお花も含めて9つの花瓶を2時間かからずできました。ホッ。


極楽鳥花は、お花屋さんにいつもあるものではないので、年に一度、親鸞さんに「ありがとう!」の気持ちを込めて。黄色系統のアルストロメリアと、白のトルコ桔梗を胴に。あしらった茶色い枝は、動きのおもしろい石化柳です。

明日の朝は、ツヤツヤした椿の葉と蕾を花瓶の口に入れてから出勤しようと思います。

13時にはお寺に戻ります。皆さんのお参りをお待ちしています。

ター坊の通院日誌④ 天才かよ!

今日はター坊の通院日です。午前中、鳥大へ。10月23日の骨折からもうすぐ1か月になります。

ター坊はいたって元気ですが、左足にまかれた包帯を日々熱心に少しづつずらして、今日の朝には患部のひざまででている状態でした。巻き直してもらえてよかったです。

このときカラーは首にありません

骨折の経過の方は先生によると、「大きな骨は固定されています。ただ、小さな骨片は離れた状況にかわりがありません。膝が曲げづらいなどの障害が残るかもしれません」「次回(28日)、大丈夫なら包帯を外してみましょう」とのことでした。動き回れるのは、もう少し先ですね。

治療が終わり先生の説明を待合室で待っているときのこと。学生さんが、「カラーをつけ忘れてしまって」と様子をみにこられました。たしかに、はめてなかったなと私ものぞいてみたところ、なんとター坊はバッグの中でみずからカラーに首を通したようです。学生さんが「賢いですねー」とびっくりしていました。天才かよ!

カラーを自分ではめたようです

皇帝ダリアが満開です

明後日から報恩講です。今日は午前中から本堂の片付けをしたり、当日、配布する表白(ひょうびゃく)を考えたりと準備に励んでいます。お参りの記念として差し上げるお箸の準備もできました。

昼間、網代の道場に椅子を5脚持っていきました。昨年は椅子が足りないほどお参りいただいてびっくりしたのですが、あっという間に1年がたとうとしています。

近所に住むご門徒さんに、この間、草かりや花壇の手入れをしていただきました。その甲斐あって皇帝ダリアが3メートルをこえるほどに成長し、いま満開です。ブログを読み返してみると昨年も報恩講の2日前(2022年11月16日)に皇帝ダリアのことを書いていました。まったく覚えてませんでした…。

そして季節外れのひまわりも満開。

明日は、午前中、ター坊の診察日です。午後は本堂の掃除など、前日の準備にあてたいと思います。坊守もきれいなお花をたててくれることでしょう。

「生活サポーター講座」最終回

町の社会福祉協議会主催の「生活サポーター養成講座」の今日は最終4回目でした。
町役場の方から岩美町の高齢者の現状について報告がありました。
65歳以上の高齢者が占める割合は37.72% 地区別では田後(たじり)60.2%でトップ、網代地区は50.4%で3位ということがわかりました。いずれもお寺のご門徒さんがたくさん住んでいる地域です。いっそう高齢者のご門徒さんのことを気にかけてつとめを果たしていかなければなりません。

4回全て受講したということで、修了証もいただきました。

社協の職員さんで、このブログを読んでくださっている方から、「ネコちゃんはどうしてますか」と声がかかりました。ター坊のことを気にかけてくださって感謝です。また本日参加されていた町の職員さんのなかにご門徒さんの息子さんもいらっしゃいました。名前でもしかしてと思ってお声かけしたら、やっぱりそうでした。

講座を受講し、高齢者特有の病気について理解を深め、器具を使って高齢者の擬似体験をし、また、岩美町の高齢者の現状を知ることができました。相談や支援の仕組みについてもさまざま情報を得ました。私もできることがあればボランティアとして協力させていただきます。

社協のみなさま、受講者のみなさま、ごくろうさまでした。

食料無料市を行います

今日は食料無料市の実行委員会がズーム上でありました。今年最後の無料市を12月23日に鳥取市内で行うことに。2021年12月からスタートして、次回で7回目となります。配った米は2トンをこえたそうです(坊守調べ)。活動が認められ、2年続けて赤い羽根の共同募金から助成金を受けることができました。

10月に町内のご門徒さんからコメ30キロを無料市用にいただいています。また、市内のご門徒さんから募金もをいただきました。次回、ありがたく使わせていただきます。

詳細は12月4日の実行委員会で話しあう予定です。またお知らせします。

昨年12月のようす

「號」について

午前中の法事にお参りのIさんは、朝、バスに乗り、スーパーで買い物、その際にスポーツ新聞を購入することを楽しみにされています。

私よりも年季の入ったタイガースファンです。
「住職、優勝してよかったですなあ。オリックスには勝てんと思っていたから」「そうですねー。ほんとよかったです。2点差をひっくり返して6対2で勝った試合はすごかったですね」。

久しぶりのセリーグ優勝と、38年ぶりの日本一を喜びあいました。

この1年というもの、手をあわせ、「南無阿弥陀仏」「ナンマンダブ」と口にされる機会が多かったと思います。長年連れ添われた奥さんが、昨年ご往生されたのです。

南無阿弥陀仏とは仏さまのお名前です。名号(みょうごう)ともいわれます。
「号」は「號」とも表記します。「名」は分解すると「夕」と「口」です。

夕方、薄暗い時間に見知らぬ道を歩いていると、虎のような大きな声で「おーい、おーい」と私をよぶ声が聞こえたらどんなにか嬉しく、ほっとすることでしょう。

私たちのことを心配し、「必ず救いますよ、ナンマンダブ、ナンマンダブ」とよんでくださっているのが仏さまであり、諸仏の一人となられた亡き方ではないでしょうか。

そんなお話をさせていただきました。

「毎日、仏さんに手をあわせとるです。心が落ち着きますなあ」

タイガースファン同士が、悲しいご縁を通じて知りあい、同じナンマンダブを称えて生活しています。

Iさん、またタイガースについて語りあいましょう。どうかお元気でお過ごしください。

仏具をみがきました

今日は午後、お寺の清掃日です。網代地区のご門徒さんにきていただいて、8人で本堂の仏具をみがきました。

ろうそくたてなどの仏具の1年の汚れを落としました。1時間半ほど一心にみがいてとても綺麗になりましたよ。

坊守は金灯籠(かなどうろう)を担当。すす汚れが落ちたみたいです。「なんということでしょう!」

ビフォー
アフター

私は、仏具をみがきつつ、本堂のすきまをテープで埋める作業にあたりました。カメムシの侵入を食い止めることはできませんが、すきま風対策にはなったと思います。

作業が終わり、しばらく談笑です。肌寒い1日でしたので、しょうが湯が人気でした。

「この前の法事の時、主人がいつもは小声で下を向いてお経を読むのに、大きな声で読んだのでびっくりしました。御院家(ごいんげ)さんの話もよかったといってましたよ」
「私も、声を出しておられるので、意外でしたし、嬉しかったんです。ご主人、報恩講にもお参りされませんかね?」
「それはまだ難しい」
「うーん(苦笑)」

村の話題や近況を聞けて、いい時間でした。

みなさん本日はありがとうございました。

来週の(金)が本堂での報恩講です。気合を入れておつとめさせていただきます。

来週にかけて肌寒い日がつづくようです。みなさまご自愛ください。

ストーブをつけました

久しぶりの東京にて

坊守です。
このところ、投稿多めですが、昨日から出張しているため、住職から容赦ない原稿依頼が飛んできました。何年ぶりかの東京、古巣の御茶ノ水です。

聖橋から医科歯科-順天堂と大学病院を眺めて目を落とすと、古かったJRの駅舎の改装工事が進んでおり、以前あった聖橋口は、数十メートル移動していました。ホームにもエスカレーターがついて、徐々に安全な駅にかわっていくのだろうと思いました。
記憶していた景色がなくなるのは少しさみしいですが、東京上空にはカメムシが飛んでおらず、すっきりした気分で過ごせました。
出張目的は、職員教育担当者の会議です。会場に一歩入ると、200人が集まっており、反射的に「密だ!」と、つぶやきました(コロナの生活パターンが刷り込まれています)。
どこの業界も同じかと思いますが、後継者育成は我々には喫緊の課題の一つです。私もそうしたことの責任者なので、招集されました。ついでに、報告まで行う羽目に。行きの道中でノートの端っこに発言原稿を書きはじめ、しかし途中で電車に酔いかけて、後半は出たとこ勝負としました。内容は真面目なものだったのですが、後で「面白かった」と声がかかったので、ヨシとしておきます。
昼に会議が終わり、同僚(女性)は、激辛で有名な蒙古タンメンを食べに行きました。私は、予定より2時間早くター坊や住職の家に帰れることが分かったので、柿の葉寿司を抱えて車中に。そういえば新幹線は車内販売を止めていました。アイスクリームもコーヒーもなし、柿の葉寿司8個ではじきにお腹が空きそうです。