入隊予定日は8月15日

今月に入り、4件目となる葬儀です。季節の変わり目なのでしょうか、わずか10日の間に、これだけの葬儀をつとめるのは初めてのことです。

行年96歳の人生を閉じられ、お浄土に往かれたご門徒さんの息子さんから教えていただきました。

「父は師範学校を出て、1945年8月15日が入隊予定日でした」

終戦がもっと先であったならば、お父さんは入隊され、戦地に赴いたのかもしれません。

戦後、教員となられ、最後は小学校の校長先生もつとめられたそうです。お寺を支える役員としてもずいぶん、お世話になりました。

お通夜では、生まれたばかりのひ孫さんが、元気いっぱいに泣いていました。

先日、葬儀をつとめた際、亡くなられたご主人の奥さんが、「私は戦後、家族と台湾から引き上げてきました」とお話しでした。

戦争の影響を少なからず受けたとおっしゃる高齢者の方は少なくありません。このような形で文字として記録することも、僧侶の役割のひつつなのかもしれないと思います。

境内の掃除DAY

坊守です。

今日は、午後から境内の掃除DAYでした。
網代の婦人会チーム5人と役員のMさんがかけつけてくださり、きれいに草がとれました。
皆で作業をするのが楽しくて、本堂の中で並行して行われていた法事のことを忘れて、時々おしゃべりの声がワーワー!と。
おつとめが終わって本堂から出てきた住職が「全然聞こえなかったよ」と言うまで、ハラハラしていました。

そのあとで、西法寺通信の取材。「御同朋、御同行」の大切さを噛みしめる時間でありました(内容は後日紙面で!)。

ナモはお留守番だったことが気に入らないようで、邪魔ばかりしています。

エリザベス女王死去

NHK BS1で、女王死去を報じるニュースを見ました。

「深い悲しみの時。なかなか受け入れがたい現実。とてつもない喪失感」とイギリスBBCは報じています。

フランス2は、「イギリスの人々はその人柄を愛した」と君主制を廃止した国らしい報じ方をしています。女王だからというよりも、人柄というニュアンスです。

キャッチ世界のトップニュースは、70年の君主としての歩みと共に、イギリス帝国時代の植民地支配の負の歴史は、今日も解決できていない課題であると伝えていました。

ニュースに触れ、法話できいたエピソードを思い出しました。
女王は、1975年5月10日に京都御所等を見学。そして西本願寺も訪れました。
御本尊阿弥陀如来の前にて御門主に 「 ここでは何をお祈りなさるのですか 」 と尋ねられました。

御門主は、「 人間が祈願するのでなく、阿弥陀様が先手をかけて、生きとし生けるもの ( 十方衆生 ) を必ずすくうと誓われているのです 」とお答えになりました。
「私もそのなかに入っていますか?」と尋ねる女王に、「オフコース」と御門主は返しました。すると女王は、帽子をとり、深々と礼をして敬意を表し、お帰りになりました。

今後、国葬が行われることになるのでしょう。日本での国葬は高まる批判の中で、イギリスの国葬は悲しみの中で行われるのでしょうか。

新入り、がんばれ

坊守です。

7月末に我が家に来たお爺さん猫のオンちゃんの経過報告です。
推定14歳超えという彼は、じつに静かに過ごしていますが、大の食いしん坊であることが分かってきました。出されるカリカリは即完食。
液状おやつは大好きで、早く食べたくて近ごろはおててが出るようになっていました。

じゃあ、エサを餌にしたらケージの外に出てこないかしら?と、試してみました。
初日は半身だけ外に出て、次の日は全身、そして少し歩いておばちゃんの膝に乗り出してオヤツをモグモグ。食後は、本人の気のむくまま、お散歩タイムにしています。室内のごく限られた範囲ですが、戸棚をのぞいたり扇風機を近くで見たりと、静かな動きですが(ナマケモノよりは、早い程度)、好奇心を満たすような動きになってきました。
これまで不遇の10数年を過ごしてきたオンちゃんも、食べて寝る、生命維持以外のことにパワーを使えるようになるかもしれません。

サーキュレーターに接近

こうして世話する私も、9月1日から職場異動があり、老体にムチ打って未体験ゾーンに突入中。「環境変化はツラいねぇ」とオンちゃんと我が身を重ねるのでした(表向きは落ち着き払ってにこやかに。笑)。

オンちゃん、のんびりでいいから、がんばろうね

ゴミ箱をあさる。まるでター坊のよう

シカ対策になるのでしょうか

本堂裏に植えた紫陽花は、シカにすっかり食べられてしまい、残念な状況になりました。それでもまた葉っぱがでてきたので、なんとか育てたい! そこで、効果があるのかわかりませんが、ソーラー超音波音声LED動物撃退器という長い名前の商品を購入しました。

音を鳴らしてみましたが、かなりのボリュームです。センサーが作動し、ライトや音声が流れる仕組みです。

はたして効果の程は? しばらく様子を見てみます。

台風が日本海を北上

朝、NHK BS「ワールドニュース」をみていると、韓国の放送局が、ソウル市内の半地下住宅のことを取り上げていました。映画『半地下の家族』でも有名になりましたが、市内に4万もの半地下住宅があるそうです。もとは、北朝鮮との関係で、避難場所として作られたそうですが、ソウル市は住宅費が高く、安価な半地下住宅に貧しい方々が住むようになったとのことでした。先月も水害で大きな被害があり、ニュースは、台風接近を前に、大統領が浸水対策を講じるように指示したとの話題を取り上げていました。

台風は日本海を北上し、鳥取市内でも最大瞬間風速34メートルを記録したそうです。
岩美町も午前中は強風が吹きました。午後から収まり、家の近くを歩いて状況を確認したところ、ゴミ置き場のゴミ箱があちこちに飛んでいて、回収したところです。雨は降りませんでした。と思ったら、2時過ぎから強い雨風に見舞われています。家に帰るとネコたちも珍しく起きていました。

日本も、韓国も、大きな被害がなければいいのですが。

今日は外出の予定のない1日です。月末に行う役員会の案内葉書を送り、西法寺通信のクロスワードパズルの景品抽選をしました。当選された方は楽しみに待っていてください。「実用的で、ありがたい」景品を選びましたので(苦笑)

大きな杉を伐採

お寺の境内に隣接する大きな杉の木があります。傾斜地に立ち、台風や暴風の際には大きく揺れ、以前から区に伐採してもらえないかとお願いしていました。先日の区議会で議案となり、了承され、本日、業者の方が伐採されました。お葬式のおつとめから帰ってくると、そこにあったはずの大木がなく、びっくり。たいへんな早業です。

この杉の木は建材にはできないとのこと。手入れがなされておらず、節ばかりなのだそうです。植えっぱなしなのです。

朝の様子
昼にはなくなっていました

お寺の裏、愛宕山も樹木の手入れがなされておらず、うっそうとしています。私が子供の頃は、山の風景はもっときれいだった記憶があります。

ヨーロッパでは林業教育が行われ、林業者がスポーツ選手と並ぶほど憧れの職業の一つだと聞いたことがあります。山から注ぐ水が川に流れて海に至ります。いい山、適切に管理された森は大切な財産だと思うのですが。

ナモの日記(2022年9月)

ナモです。

まいつき、にっきのおとうばんをしていますが、こんげつは、じこしょうかいをしようとおもいます。
メスで、3さい、3.7きろです。けがわは、うすちゃいろのうえに、くろのシマシマがついています。「キジトラ」というそうです。なまえは「なもあみだぶ」から、つけてもらいました。おいたんが、お坊さんだからです。おてらでは、まいにち、あみださんに「なも」と、いうているそうです。

このまえ、ここのにっきで、アタイがおいしゃにつれていかれたはなしを、おばたんが書いたら「しんぱいしてくれたひとがたくさんいたよ」と、いわれました。やさしいひとたちがいるのね。ありがとう。

なんであんなになったかわかりませんが、ごはんもおやつもちゃんとたべて、ター坊ともおすもうするし、げんきです。


はらぺこになったときは、おおきなこえで、にゃああん!にゃああん!とないて、それでもカリカリをおさらにいれないニンゲンには、じゃんぷでだっこにいって、アタイがうえじにしたら、どうするのよ!!と、こうぎすることにしています。

コンサートのご案内

今年で12回目となる「心のコンサート」を来る10月8日(土)午後1時半より開演します。

出演は、大須賀ひできさん(元デューク・エイセス)、玉木孝治さん、拓人さん。

ウクライナ、災害被災地への募金をお願いするチャリティーコンサートです。

事前申し込み制とします(定員40人の予定)。

参加希望の方は、メール(iwamisaihouji@gmail.com)または電話(0857-72-2030)をお願いします。住所とお名前、連絡先を教えてください。

チラシは、とりあえずモノクロ版を。後日、カラー版もアップします。

初物をいただきました

今シーズンの最初の漁であがったカレイをご門徒の漁師さんが届けてくださいました。初物のわけもんです。ありがたくいただきます。

今日明日は通夜・葬儀です。僧侶になってはじめての葬儀をつとめたご門徒さんのところです。2年前の3回忌でお会いして以来。水産加工場で長年働き、家計を支え、さまざまご苦労もされたお母さんとのお別れに息子さん、娘さんは涙されていました。

こういうお話を聞かせていただくと、気持ちがしゃんとします。精一杯お勤めさせていただきます。