職人さんに感謝なのです

奈良の瓦会社の専務さんが今日の昼前に現場を見に来られました。


本堂のシンボルともいえる瓦の仕事に携わり、依頼があれば北海道から沖縄まで全国の寺院に出かけられるそうです。

これまでお仕事された実績をうかがうと、誰でも知っている寺院の名前も出てきます。

うちと同時進行で、徳島のお寺さんの屋根瓦修復にもあたられているそうです。

今来ていただいている3人の職人さんは、町内の旅館に宿泊されていますが、「料理が美味しい」と喜んでおられました。昨日はカレイの唐揚げが夕食に並んだとか。今は底曳漁の季節です。もう少しするとズワイガニ漁も解禁です。

専務さんに、「随分、車での移動が多いんじゃないですか」とたずねると、「毎年約4万キロ車で走ります。仕事柄、京都、大阪に行くことが多くありますから」と。

小一時間ほど滞在され、再び奈良へトンボ帰りです。「きちんと仕事させてもらいますので」との言葉をいただいて、ちょっと感動しました。

こういう方達の努力の賜物で、伝統建築は守られているんだな、本当にありがたいなとつくづく思うのでした。

頭が下がるとはこのことです。働くことの素晴らしさを感じさせられました。

報恩講にぜひお参りください

12日–13日は西法寺の報恩講(ほうおんこう)です。親鸞聖人のご命日(旧暦11月28日、新暦1月16日)を中心にして行われる法要のことを報恩講といいます。

何回か案内はしてきたのですが、明日は案内カードももって網代の方を訪ねたいと思っているところです。

今までお参りの方はもちろんなのですが、目標は、初めてお参りしてくれる方を一人でも二人でもつくることです。

本堂屋根瓦の修繕はじまる

奈良を朝4時に出て、西法寺にきてくれた2人の職人さん。さっそく屋根瓦の修繕に。

瓦を支える銅線が雪の重みでズレ、銅線を巻き直す必要があります。そのために瓦を剥がし、次に漆喰を剥がし、中を通っている銅線にたどりつかないといけないそうです。漆喰は固まっていますから、まずそれを割る必要があります。工具を使ってトントントントンと職人さんが叩いています。叩く音が秋の空に響いて心地よいのですが、なかなか手間な作業にみえます。

11時前には工事を引き受けていただいた奈良の業者さんが到着。本堂の裏の方がズレがひどいとのこと。

みなさんお世話になります。よろしくお願いします。

葺きかえる瓦
巻き直すための銅線
雪止用の金具