ナモの脱走

夜中3時過ぎ、坊守に起こされました。「ナモが見当たらない」とのこと。家中探し回りましたが、たしかに見当たりません。

しかし、ふだん使うことのあまりない部屋に入ると外からの風を感じるのです。サッシにわずかな隙間があいています。ナモがこじあけて、ここから逃げ出したとしか考えられません。私も初めてわかったのですが、鍵がそもそもついていませんでした。

近所を少し探しましたが、いません。ナモは首に鈴をつけているので動くとわかります。坊守は「ネコを探しています」のチラシを夜中にもかかわらず作り始め、私も横になったものの寝られません。

腹が減ったら帰ってくるかなあ、車にひかれないといいけどなぁと明るくなってきた6時過ぎから近所を見て回りましたが、やはりいません。

あきらめて家に帰ると、「ナモがおったで」と坊守。すでにナモは部屋の中にいて、猛然とご飯を食べています。どうも中庭にじっとしていたようです。何故か首の鈴がありませんでした。

ただならぬ飼い主の様子をタリ坊はみていました。そして中庭をじっとみつめていたのです。「あそこにいるよ」と私に教えてくれていたのかもしれません。

ナモの脱走は今回で2回目となりました。かわいそうですが、中からかかるカギを買ってくるまでのあいだオリで過ごしてくれますか。

タリ坊もすすんでオリの中に

そして、2週間ほど姿を見せなかったシマちゃんまで登場したのでした。もしかしたら、シマちゃんがナモを助けてくれた? 「お前のおうちは外じゃないぞ」って。

朝ドラにハマってます

久しぶりにNHKの朝ドラにハマり込んでいます。『カムカムエブリバディ』。脚本は藤本有紀さん。私の中ではドラマ史上最高傑作『ちりとてちん』も担当されました。これもやっぱり朝ドラです。テーマは落語でした。


『カムカムエブリバディ』は、祖母・娘・孫とつづく百年の家族の物語。現在の舞台は岡山です。主人公の安子、そして稔の関係を軸にこれまで進んできました。文通、手紙のやりとりを軸に15分間を描いた回もあって新鮮でした。その2人が親しくなるきっかけとなったラジオ英語講座は戦争の拡大のなか、打ち切られます。さやかな幸せが、戦争と戦前の家制度のもと、はかなく終わるのかと思ったら、今日は急転直下、結婚を許されます。学徒出陣により戦地に赴くことになった稔が実業家の父から安子との結婚を認められ、わずか1ヶ月の新婚生活、束の間の幸せが訪れたのです。


安子の実家は和菓子店です。砂糖は贅沢品となり、手に入らず、従業員の男性たちは戦場へ次々に送られます。稔の父は、軍服に活路を見出し繊維会社を大きくしていきます。

稔は大正生まれです。この時代に生まれた日本の男性のうち7人に1人は戦死しています。彼は帰ってこれるのでしょうか。


あの戦争を「正義の戦争」といまだに描きたい方がいますが、「戦争は全て悪だと、たとえ殺されてもいい続ける」と語った瀬戸内寂聴さんのことばにこそ、本当の正義があるのではと思うのです。


毎回、欠かさず見るのは『あまちゃん』以来です。見てない方には「なんのこと?」かもしれないですが、いまからでも、ぜひ。

紅葉は今ひとつですが、みのりの秋です

山間の銀山に届け物できました。紅葉しているかなと楽しみ半分でやってきたのですが、緑の葉も目立ちます。

一般的に寒暖の差が激しいと一気に紅葉すると言われます。みなさんの地域での紅葉はいかがでしょうか。

銀山から岩井に帰る途中、長谷へ。畑仕事中のご門徒さんからたくさんの野菜をいただきました。「さつまいもをお寺に届けるっていっとったのに、いけんかったけえ、ちょうどええが。大根も葉っぱをつけとくけえ、炒めて食べんさい」

帰ってきて大根を水洗い。実りの秋を写真に撮ろうとしたら、ナモとタリが寄ってきました。

海は穏やかです

先日の報恩講に、懇志を寄せてくださったご門徒さんに受領書をとどけるために田後と網代へ。

田後港
網代の海

「たくさん集まってよかったです」とあるご門徒さん。通信のクロスワードパズルの当選者にもプレゼントを渡すことができました。

少し風がありますが、穏やかな陽気です。波の音を聞きながらしばし休憩してかえります。こういう海のことを御講凪というのでしょうか。

小さな漁船が停留する網代のなだばた

ご門徒さんへのお礼

ことしは寺族ふくめ77人で報恩講をお勤めすることができました。3年前に田後でもお勤めするようになりました。本堂、網代道場、田後薬師堂と会場の合計でみると今年がいちばん大勢のお参りでした。

お参りの方に本をプレゼントしたのですが、60冊手渡すことができました。ひとりのご門徒さんが2冊お持ち帰りでしたので、実人数59人となります。

ほんとうにありがたいことでした。

ご懇志をたしかにお預かりしましたという受領書をつくりました。明日からお礼をかねてうかがいたいと思います。

手際がいいとはこういうことか

屋根瓦の修繕が終わり、きょうは足場専門の業者さんが朝から足場の解体をされました。

手際よく、30分ほどで2つの足場はあっという間に解体され、トラックの荷台に収まるのでした。

仕事はさまざまに分業され、効率よく進んでいくことがよくわかります。

朝からありがとうございました。

生死出づべき道

今年の報恩講にははじめてお参りしていただいた方が何人かいらっしゃいました。悲しい別れを経て、あるいはどなたかに誘われて。仏法に出遇うご縁はさまざまです。ご家族の介護に追われ、「しんらんさんに助けて欲しい」と私に胸のうちをあかされた方もはじめてお参りでした。

ご講師がおっしゃった「生死出(しょうじい)づべき道」、迷いからでていくことをみなさんはどのように聞かれたでしょうか。この私のたすかる道を、自分が求め聞いて理解するのではなく、救い取って捨てないという南無阿弥陀仏のみ教えを、お慈悲を聞かせていただき、お念仏のなかに生きていく。そして、生かされている間、そのお慈悲のまねごとをこの私もさせていただく。ご講師さんのお話を聞かせていただいて、あらためてかみしめました。

網代の法要の際には、20年にわたって地域の役員をつとめられた方から、新しい役員へとバトンタッチがありました。快く引き受けてくださりホッとしました。来年は網代道場が改築されてから30周年にあたります。またみなさんと知恵をだしあっていきたいと思います。

報恩講が終わりました

坊守です。

2021年西法寺報恩講2DAYS、無事、つとまりました。


初日の岩井の本堂に続いて、翌日13日は、9時半から網代の道場(西法寺布教所)、午後1時半から田後の薬師堂さんをお借りしての実施でした。昨年と同じ形です。2日目は2会場あわせて41人(講師様のぞく)でおまいりしました。最年少は、小学一年生。おばあちゃんに連れられてのお参りです。「正信念仏偈」を声を出していっしょに読んで、ご講師さんの話にも楽しそうに笑っていました。最年長は92歳の方。昨年もお参りいただきました。


「今回初めて」という門徒さんが3カ所すべての会場に複数おられたことが、ありがたかったです。

本番1週間ほど前から明らかにソワソワしていた住職を尻目に、私の方は仕事がかなり立て込んでいて、なんとかかんとか仏花やお菓子の袋詰めをする位の役しかできませんでした。
あちこちの場面で、役員の皆さんや門徒さんたちに支えてもらっていることを、再確認する2日間でありました。

仏花は、極楽鳥花を初めて使ってみました。遠目だと、鳥が飛んでいるようにも見えます。松は、なかなか手頃な枝が見あたらず、山や海辺を住職と半日ほっつき歩いてなんとか確保しました。

暗くなるまで保護者が帰らない日が続いて、留守番に飽きたナモとタリには、ご褒美をあげないと。

「ここは何のお祈りをするのですか」〜報恩講初日

本堂での報恩講に32人のご門徒さんがお参りでした。30席のイスでは足りず、イスを追加してのお勤めです。

講師は出雲覚専寺の住職・佐々木俊教さん。最近では北海道を回ってこられたとのことです。

豊富な引き出しをお持ちで、ノートに資料をたくさん挟んでおられました。きょうも直前まで法話の準備をされていました。

全てを再現することはできません。佐々木さんのお話からひとつだけ紹介します。

1975年、イギリスのエリザベス女王が来日されたときのこと。各地の寺社仏閣を訪ねてまわったのです。その際、「ここでは何をお祈りされているのですか」と聞かれました。本願寺にお見えの際、当時のご門主は、「人間がおいのりする場ではありません。阿弥陀さまが先手をかけて十方衆生を救おうと働いてくださっています。その阿弥陀さまの願いを聞かせていただく場です」と説明されました。女王は、「私もですか?」と。ご門主は「もちろんです」と応じられました。すると女王は、帽子をとって丁寧に頭を下げられたそうです。

「迷い続けるこのわたくしを救ってくださる教えは、これしかありません」と佐々木さん。

お話を聴きながら、思いました。

自分の欲望を満たすために仏さまに手をあわせるのではないのです。こんなお恥ずかしい私をめがけて「必ず救うぞ」とはたらき続ける仏様に感謝し、せめて、その真似事でもさせていただかないと申し訳ない、もったいない。そんな気持ちで生きていける、生きていこうと。

親鸞聖人が800年近くも前にあきらかにされた教えは、不思議なことに現代を生きるこの私にも届いているのです。胸を打つのです。

今日は、はじめて報恩講にお参りされたご門徒さんもいらっしゃいました。「お誘いいただいてありがとうございます」とおっしゃられる方も。

「しんらんさま」を歌って報恩講は終了です。胸が詰まって涙されていた方もいらっしゃいましたが、みなさん笑顔でおかえりでした。

よくお参りいただきました。

パズルに当選したご門徒さんにプレゼント

お寺の掲示板(2021年11月)

瀬戸内寂聴さんがご逝去されました。

全国各地でご法話され、たくさんの方の悩みを傾聴された寂聴さんは、たくさんの言葉を遺してくださいました。

お子さんに「何のために生きるの?」と聞かれたら、「誰かを幸せにするために生きるのよ」と答えてあげてください。

仏教の精神である「利他」の心をわかりやすくお話しされたのだと思います。

この言葉を口にしようと思えば、その人の生き方もまた問われ、私もがんばろうと背中を自分で押すことができそうですね。

寂聴さんが歩まれた道を、たどたどしい足取りではありますが、歩ませていただかなければと思います。

(時間がなくて手本をなぞりました。ご容赦ください)