心のコンサート前日

本堂に椅子をセットし、第二会場に映像を流すためのビデオカメラを設置して庫裡に設置したプロジェクターまで有線のケーブルを接続しました。

インターネットで配信して、庫裡のプロジェクターに映るようにしようかとも考えましたが、やはり有線のケーブルで繋ぐ方が単純でやりやすいので、今年はこのような形で。

新型コロナもあって、法要の際に本堂に入りきれなかった方のために用意したもの苦肉の策なのですが、幸いにもそうした事態にはならず、本格的に試してみるのは明日がはじめてです。40人までは本堂に収容できますので、それ以上来られたら第二会場としてオープンします。

岩美町岩井は午後から強い風が吹き付け、気温も下がっています。明日は寒くなりそうです。

明日の午前は役員会もあります。昼食におでんを用意しました

心のコンサートに向けて

明後日のコンサートに向けて本堂に椅子を仮に配置しました。内陣の余間にも椅子を配置して約40脚を配置することができました。全員が収容できなかった場合は別室にて中継を見ていただく形になります。

開場は1時、開演は1時半です。大須賀さんはマイクの前にアクリル板を立てて歌われるそうです。

入場時に検温と連絡先の記載、マスクの着用、手指の消毒をお願いします。

当日は寒いようです。防寒対策をお忘れなく暖かくしてご参加下さい。

コスモスが満開に

晩秋とは思えない陽気です。

我が西法寺農園では、9月に植えたコスモスが咲き誇っています。撒いた時期も遅かったので咲かないかもと思っていましたが、キレイな花を咲かせています。

そして皇帝ダリア。高さは3メートルをこえています。夏は元気がなかったけれど、秋にぐんぐんと茎をのばしてたくさんの花を咲かせています。

網代道場の花壇も、来年の春にリニューアルすることにしました。いつも道場の草刈りをしてくださるKさんから、「花壇らしくしたらええが。手伝うけえ」とのお話をいただいたのです。庭に花壇を作って、木のベンチを置いて…。まだ妄想の段階ですが。

この2年はひまわりを植えたりもしましたが、それ以外の時期は草に覆われて、もったいない状態にあります。

さまざまなきっかけでお寺と関わってくださる方が増えることは本当にうれしいことです。

Aさんからのお手紙

ご門徒のAさんより、先日の報恩講にお参りをした感想を記したお手紙をいただきました。

そこには姑さんとの関わりが記されています。

「私はまだ若い頃、何が不足だったか思い出しませんが、姑に無言の抵抗をしました。姑は悲しんで泣きながら、『何が不足で黙っとるだえ。いって頂戴。この世は長いようで短い人生よ。仲良く暮らすのが一番よ』と言いました。しばらくして仏さんを拝んでいましたが、『ありがとうございました』と仏さんにいっていました。私は、嫁がいじめているのに何がありがたいか(夕べの感謝の御礼だったかもしれません)。でも私はそれ以来、家の宗教に関心を持ちました」

「私は昭和34年に嫁に来ました。舅はその年の12月に亡くなりましたが、姑とは36年、ともに暮らしました。信心のこともよく話してくれました」

「私は姑ほど長く生きんとは思いますが、『願わくは花のもとにて我死さん」といった歌人のように、姑のように花の散る頃に逝きたいものです」

姑さんの忌日は、4月14日と記してありました。

そして最後に、13、14日にお話ししてくださったご講師さんのことを詠んだ句が添えられていました。

「報恩講 汗を拭きつつ 法を説く」

Aさん、ありがとうございました。お手紙、大切にします。

50年ぶりの山陰の海

坊守です。
報恩講が終わって日常に戻るかと思いきや、昨日、大阪の伯父夫婦が来鳥しましたので、オマケのような非日常を午前半日過ごしました。
伯父は母の兄ですが、長年、環境問題の研究をし、その解決策として再生可能エネルギーの普及にとりくんでいます。まだ祖父母が存命のころは、盆正月に親戚で集まった際、フスマにスライドを投影して、みんなで講義を聴いたものでした。今から思うと、ちょっと変わった懇親会ですね。笑

今回も学習会の講師に呼ばれたそうで、私も聴講しました。人間の産業活動が生み出した二酸化炭素を始めとする温室効果ガスによって、地球の温暖化は、危機的な局面にある、
化石由来の燃料から再生可能エネルギーに切り替えることで解決の道筋も見えてくる、という話でした。
世界は積極的に再生エネへの切り替えをしているが、日本は遅れに遅れている、という状況や、逆に積極路線に切り替えれば、GDPがどの国よりも引き上がるという試算が出ているそうです。
「ひとりひとりが大きな視点で身近な場所で、未来を見据えて、いま行動しよう」という
提起で、寺でも何かできないかな、という気持ちになりました。

今朝は我が家で、住職とお茶(住職は伯母ちゃんとは結婚式以来かも。何年前?怖っ)。伯父夫婦の家の庭に住ませているモリアオガエルが人懐っこくて、緑のおまんじゅうみたいに可愛いことや、お寺(仏教)の本来の在り方について、などたのしい話をしました。
講演の場では真面目な肩書で紹介されますが、わたしには植物や生物好きなおもしろいおじさんです。伯母もアジア研究をしている関係で、仏教に関して通常はない角度から話が飛び出しました。

2人にとって山陰の海は50年ぶりの思い出の景色だったそうなのです。網代から田後にかけて走り、城原海岸で停車。天気も良くて、なによりの風景を見てもらうことができました。

コロナのことさえなければ、あちこちに居る知人友人、親族たちに、岩美をみてほしいなあと、海の美しさに歓声をあげた伯父伯母をみて、思うのでした。

報恩講が終わって

昨日のこと。田後の報恩講が終わり、薬師さんの階段を降りて車に乗ろうとしていたところ、「西法寺さんですか? きょう薬師さんで法要があったとさっき聞いたんです。檀家じゃないけど、お参りしてもいいんですか?」と声をかけられました。「はい、大丈夫ですよ。田後でいつ法要があるのかは、〇〇さんに聞いてくださったらいいですよ」とお答えしました。

私も見覚えのある方だったので、「法事の時にお参りでしたか」と尋ねると、「葬儀の時にご住職の話を聞いて、またお参りしたいと思っていたんです」とのご返事でした。それで思い出しました。お寺での還骨法要の後、封筒にお布施を包んで私に預けられた方だったのです。

私のようなつたない話であっても、阿弥陀さんの智慧と慈悲のこころは伝わるのだなぁとありがたかったです。

お寺に話をききにいくことには踏ん切りがつかない方も多いことでしょう。しかし、思い切って訪ねてもみると何かしら心にのこるものがあるのではないでしょうか。

11月、12月と全国で報恩講のおつとめがあります。お近くのお寺に足を運んでいただいて、阿弥陀さんのみ教えに触れていただいて、ゆったりとした時間をお過ごし下さい。

報恩講2日目(網代・田後)

坊守です。
住職は報恩講につづいてお通夜のお勤めにいきましたので、私の連投、おゆるしください。

午前は網代の道場に14人、午後は薬師堂をお借りして田後で行い、地域から17人がお参りになりました。
昨日に続いて、ご講師は佐々木俊教さん。今年は飲食控えめのため、わたしも比較的バタバタせず、お話を聴くことができました。昨日から三座。

たくさん印象的な言葉が散りばめられていました。たとえば…「死にゆく人が残すのは、面影と骨と仏縁である」

生まれてから死ぬまで、私たち人間にはままならないことばかりが続くし、だめな自分にウンザリすることの連続だったりします。が、それでも生き抜くための道を自ら歩き、指し示してくれた開祖の親鸞聖人に感謝する気持ちもわきました&南無阿弥陀仏。
報恩講らしい気持ちになれているではありませんか!

なお、網代の道場で、
『正信偈』をあげ終えると、玄関口に野良猫がお行儀よく座っていました。講師さんのお寺では、貰い手を探している子猫を4匹世話しているそうで、気配を感じて、報恩講にお参りしたのかもしれません。

報恩講1日目

坊守です。

2020年の西法寺報恩講、始まりました。
といっても今年はコロナ感染症への配慮も必要で、御斎も無し、日程も短縮バージョンで、今日午後から明日までとなりました。
お参りの方にはまず玄関では検温です。

本日は住職含め28人がお参りしました。収容人数50人の本堂で、ソーシャルディスタンスをとる
余裕はありました(ホッ)

ご講師は昨年も来てくださった佐々木俊教さん。出雲はひかわの覚専寺の御住職です。
テンポよく力強いお説教でしたが、どんなときも、阿弥陀さんがいっしょにおることを、忘れてはいかんなと意識しました。コロナ禍の中でこそ。

考えてみれば、布教使さんのお説教を聴けることは何カ月もなく、実にひさしぶりでした。私がそうですから、皆さんにも「お待たせしました」と言わんといけませんでしたね。

明日は、午前に網代道場、午後からは田後の薬師堂さんをお借りしての法座になります。

報恩講に向けて②

坊守です。
本番前夜、準備をがんばる住職につづき、私も昼から仕事をサボ…いや、切り上げて、お荘厳と花の準備にかかりました。
報恩講はいつもと違って、阿弥陀さんと親鸞聖人の前の花瓶や蝋燭は2つ、という五具足ですから、お花は倍要ります。

お盆の教訓(花屋さんでは花が足りないという事態に)を受けて、卸の花屋さんに注文をかけておきました。
本堂裏には白菊40本、黄菊30本、小菊5種類、リアトリスとオンシジウム各10本、計140本がスタンバイ。
1時半から始めて、5時の鐘が鳴る頃に花瓶5つ分完成しました。

本願寺派のお花の立て方の講習DVDをみて参考にしたのですが、画面でみるように手際よくいかず、明日朝になって崩壊していないかしら?などと心配しています。

たっぷりある、と思っていたお花は、それほど残りませず、明朝、納骨堂に供えたら、使い切ってしまいそうです。

報恩講に向けて

I、飛沫防止のアクリル板を本堂の内陣に設置しました。演台にも兼用して置けそうです。

2.ラミネーターを導入しました。本堂や庫裏でWi-Fiが使えるようになったのでその案内をつくったり、歌詞カードを作ったりしています。これは便利なものですね!

3.網代道場に生えているソテツの葉を仏花用に切りました。イタタタです。