金子みすゞ『積もった雪』
上の雪
さむかろな
つめたい月がさしていて
中の雪
重かろな
何百人も載せていて
中の雪
さみしかろな
空も地面も見えないで
雪が積もると、除雪作業は大変です。時間を取られ、腕も痛くなります。
作業中は雪の身になって考えることはできませんが、朝、屋根から落ちた重い雪をながめていると、ああ、確かに、冷たいだろうな、重いだろうな、さみしいだろうなと、ふと思うのです。

親鸞聖人の和讃
罪障功徳の体となる
こおりとみずのごとくにて
こおりおおきにみずおおし
さわりおおきに徳おおし
聖人の詩は、こおりを煩悩、みずを功徳に例えています。
煩悩が多ければ多いだけ、それが転じて功徳になるということでしょう。
転じさせるのは自分の力ではありません。煩悩にまみれた私のところで、阿弥陀仏が働いてくださっていると親鸞聖人はおっしゃっています。それが他力の世界です。
こおり(雪)は放っておけばいずれ溶けてみずになります。
しかし、お寺にお参りされる方がありますので、これは自力で片付けるしかありません。

屋根から落ちた雪はとても重くて硬い。まるで氷のようです。上に目をやると第2弾の雪が、さあ落ちてやるぞと待ち構えています。















