情報のチカラ

朝、本願寺への賦課金を納めるために近くの郵便局に。職員さんから「新聞読みました」と。「日本海新聞」で「お寺フェス」の記事を見られたとのこと。ラインの「日本海新聞」アプリでも紹介していただきました。メディア情報の影響は大きいですね。

午前中、食料無料市の実行委員会がオンラインでありました。次回の予定は8月2日。すでに法事が2件予定されており、残念ながら参加できません。先日、知り合いの方から新品のタオルや服など「無料市に」とちょうだいしました。違う形で力になりたいと思います。日用品や野菜など提供していただけるご門徒さんがいらっしゃったら、住職まで。鳥取医療生協の総代会が19日に予定されています。「無料市の情報を参加者のみなさんへ知らせたらどうでしょうか?」と私から提案しました。みなさんのご協力、多くの方の小さな支援が頼りなのです。

午後は次の日曜のお寺の役員会の準備です。お寺フェスの振り返りや境内整備の計画、9月の因幡組(そ)の記念法要と議題は豊富です。記念法要は、2年遅れとはなりましたが、親鸞聖人御誕生850年立教開宗800年をお祝いするものです。多くのご門徒さんとお参りしたいと思い、「よびかけ文」を作ることに。昼前からパソコンの前に座ってやっと第一案。明日ふくめて再考したいと思います。7月頭に発行する西法寺通信でみなさんにお知らせする予定です。お参りの記念品も用意します。

役員会の後は「歎異抄」の輪読会を半年ぶりに。こちらの予習は明日の午後にでも。数ヶ月前に法事でお参りされた方から、「参加してみたい」との声もありました。来られるかどうかはわかりませんが、「一度は歎異抄を読んでみたい」という方は少なくないと思います。このペースだとあと2年くらいかかると思いますので、興味ある方は住職まで。

3月に買って、この間、少しずつ読み進めてきた『NEXUS 情報の人類史』が残り30ページまできました。人類史を大きく見つめ、情報の光と影が語られます。特に虚構の拡散が世界に甚大な問題を引き起こしていることがさまざまな例を挙げて示されています(ミヤンマーでのロビンギャの虐殺に虚構に踊らされた仏教徒たちが深く関わっていることを知り、がく然としました。)。AIの登場で世界が分断されかねないこと、修正メカニズムを果たして我々は構築できるのかという課題の提示も。私たちはどこに向かっているのでしょうか…。

忘れられないこと

今日は午前中、7回忌の法事でした。葬儀は2019年7月5日、大阪でありました。町内出身の方で、実家は、引っ越す前、西法寺のご門徒さんでした。

一人暮らしをされていた故人さまは生前、親せきの方(Aさん)に葬儀の依頼をされていたのです。Aさんは、京都府にお住まいです。日常的なつきあいはなかったそうですが、この願いを快く引き受けられました。それで、私のところに連絡があり、大阪にうかがったのです。

ご夫婦と私、3人で葬儀を勤め、火葬場で収骨しました。葬儀に至るまでのいきさつをお聞きして、胸をうたれたこと、いまでもよく覚えています。もし引き受けられなかったら無縁仏として合葬されていたかもしれません。

あれから丸6年がたちました。こうして7回忌にお参りしていただいて感謝しかありません。Aさんは、「おばさん、お母さんと楽しく過ごしておられますか。なんまんだぶ」と手をあわせておられました。

次は13回忌です。「その頃まで元気であればお参りしたい」とのことでした。

Aさんには、人の何たるかを教えていただきました。私自身、法務とは何なのか、深く考えさせられた葬儀であり、そして今日なのです。

Aさんご夫婦、遠路、ありがとうございました。またお会いできる日を楽しみにしています。

私もお二人に学んで精進します。

ナモの日記(2025年6月)

ナモです。

アタイはげんきでおりこうで、かわいいです。こないだ、あそびにきてくれたともきにいちゃんに、スリスリしておせったいしたのよ。たあちゃんは、このごろ、ちゃいろいちびすけがついてあるくので、おとこのこどうしでたのしくしています。あたいはひとりでゆっくりしています。

きょうのあさ、クウというちびっこがおいたんとどこかにいきました(アタイはあいかわらず、ちゃいろいちびすけがきにいりません)。

おひるにふたりはもどってきたんだけど、びよいんにいっていたそうです。アタイのこともみてくれる、かっこよくてやさしい女のせんせいが、あちこちをてんけんしたそうです。はいやしんぞう、チックンしてちぃもとって、なんにもびよきはなかったようです。

うんちはもっていかなかったのに、ちびは、びよいんにいるのをこわがって、ばすけっとのなかでうんちがでちゃったのを、けんさしてもらえたそうです。


びよいんは、ワンコもいる、きけんなばしょなので、よわっちいクウは、がまんできなかったのね。


おチッコは、かえりみちにでたので、けんさしてもらえなかったそうです。
たいじゅうは、4.3キロで、あたいくらいになりました。

夏服に着替えました


昨日は肌寒くて冬の衣で葬儀をつとめましたが、今日から夏服に衣替えです。
午前中に法事があり、お参りのみなさんにも、「夏服は透けているんですよ」などと説明しつつです。今年はどんな夏になるのでしょうか。

お勤めをしていて思い出しました。今から6年前の夏。初盆で実家にうかがうと仏間に座るところがないほど、ご家族が大集合されていました。5歳だった少年はいま11歳になっていました。その時もみなさん一緒に読経されましたが、今日も多くの方が声を出しておられました。今年19歳になるというひ孫さんは関西の方で美容師目指して勉強中とのことです。彼女のおばあちゃんが、「この子は小さい頃にお寺にお参りしたとき、阿弥陀さんの立ち姿を見て、『前に倒れちゃうよ』といったんです。そんなことを思い出しました」。「とわ」さんの生姜せんべいも持って帰っていただきました。ぜひ、ごひいきにしてください。

午後は、社会福祉協議会へ。ふれあい・いきいきサロンの情報交換会です。早いもので「なもなもサロン」は今月2周年を迎えます。それにかけたわけではありませんが、30日に日帰り旅行を計画しています。現在町内では31のサロンが活動しています。運営されているみなさんはご苦労だと思いますが、役割を持って参加することは認知症リスクを下げるとの研究があります(今日、発言すればよかった!)ので、おたがい、できることをやっていきましょう。

夕方、「地域おこし協力隊」の方がお寺にこられました。町内のお寺を訪問して歩いているそうです。都会から鳥取が岩美町が好きで移住する決意もしてこられたとのこと。岩美町をPRしたいと頑張る姿に私も刺激を受けました。

「いってらっしゃい」

葬儀が終わりました。


ご遺族からのあいさつをしてくれたのは小学生のひ孫さんです。
大きいおばあさんとの楽しかった思い出を話し、最後は「さよなら」ではなく、「いってらっしゃい」で結びました。往生という言葉は「往って生まれる」と書きます。ですから、いってらっしゃいで間違いではありません。

「いってらっしゃい」は帰ってくることを前提とした言葉だと思います。永遠の別れではないのだということを小学生に教えてもらいました。

さらに、火葬場では、涙するおばあちゃんにそっと寄り添い、彼女もまた涙していたのです。

仏教の教えの意味を、「人の痛みがわかる人間になること」と私は思っております。そんなことをいわれなくても、小学生の彼女にはわかっているのかもしれません。おばあちゃんの痛みを自分の痛みとして感じていたのでしょう。

彼女はこれからどんな中学生になり、高校生になり、大人になっていくのでしょうか。

未来を担うお子さんの姿を本当に頼もしく感じました。

人生100年時代

2007年に生まれた日本人が107歳までいきる確率は5割と予想されています。いま、100歳をこえるのは大正時代にうまれた方たちです。

このほど大正生まれのご門徒さんでがご往生され、夕方、通夜、あすが葬儀となりました。若い頃は理容師として働き、結婚後は長く地元の水産加工場ではたらかれました。網代の道場や本堂にもよくお参りいただいたそうです。

私の継職法要の際の写真が残っています。2019年5月、93歳当時のことです。

昨日、臨終のおつとめに。よくお参りいただくご門徒さんがいらっしゃったので、「ご親戚ですか?」とうかがうと、「主人のお姉さんですが」。それにしては歳が離れているような。「20歳離れとります。親子みたいなもんです」。弟さんをとてもかわいがっておられたとのこと。

最近まで台所に立ち、料理上手で、お孫さんたちもおばあちゃんの煮物が大好きだったとか。手先が器用で裁縫も得意。

健康維持や生きがいを持って人生を楽しむことなど、学べることがありそう。またご家族にうかがいたいと思います。人生100年を生き抜いたご門徒さんに感謝してお勤めさせていただきます。

ネコ友のTくんきたる

いつもうちのネコたちを「かわいい」といってくれるTくんが朝、ご両親といっしょにお寺にきてくれました。

古家につづく「ネコの小径」もはじめて通っていただきました。勝手口ではシマちゃんが寝ている最中でした。

そして、クウちゃんとノノちゃんとは初対面。「クウちゃん、かわいい! ノノちゃんはター坊そっくり!」とTくん。ナモは近づいてきてスリスリの大サービスです。そしてクウちゃんにネコパンチを繰り出すところも見られてしまいました…。

クウちゃんはちょっと警戒していましたが、Tくんからのプレゼントのちゅーるをみると駆け寄ってきてペロペロ。人懐こさを発揮してくれました。

人見知りのター坊は残念ながら雲隠れ。

また7月にこちらに来られるとのこと。ゆっくり遊んでいってください。

ゆかむり班でわいわいと

今日は医療生協の班会の日です。新しいメンバーも加わり、にぎやかな集まりとなりました。仕事が早く終わった坊守も1年ぶりに参加し、近所の方に歓迎されていました。

熱中症予防クイズをしたり、肩グルグル体操をしたり、セルフ尿チェックも。

寝つきをゆくするための工夫をはじめ、今日はこれまでにないほど、おたがいが健康に過ごすための工夫や悩みが出しあわれました。

そのなかで、「口テープで寝ている」という話がありました。トイレに立つ回数が減ったり、歯周病などの予防にもなるそうです。はじめて知りました。わたしもやってみようかなと前のめりになって聞かせていただきました。

地元紙にお寺フェス

昨日の地元紙(日本海新聞)にお寺フェスのようすが紹介されました。

記者さんが取材に来てくださったので、私が投稿するよりも断然、内容がよく伝わるのではと。ありがとうございました。

さて、寺の畑ではオクロレウカが次つぎに花を咲かせ、紫のじゅうたんになりつつあります。

仏花としてご本尊の前に飾ります。まったく世話もしてないので、せめてもと朝、周辺の草を抜きました。初めて植えたのは3年前。花の数は5倍以上にふえています。

昨年、鹿にかじられて全滅したグラジオラスは6つ、茎をのばしています。このまま咲いてくれれば。

6月は、荒れた畑から西法寺農園への再生も小さな目標にしたいと思います。