きみょー むりょー

午前中、13回忌の法事がありました。施主さんご夫婦と娘さんとお孫さんがお参りさてたのですが、今年4歳になるお孫さんが、「きみょーむりょー」「しんらんさん」と、かわいい声でしゃべっています。「きみょーむりょー」(帰命無量)とは『正信念仏偈』の出だしです。おじいさん、おばあさんが仏間で手をあわせるとき、横で見ていて覚えてしまったそうなのです。法事の終わりにはちゃんと手をあわせていました。読経中も、ご本人は読んでいるつもりで、ずっと何か発声していたのです。お孫さんは今日が初めてのお寺参りのようでした。法事が終わって、「お休み処」で家族、親せきの方と一緒に生姜せんべいを口にしたようです。おいしかったかな? 

「お休み処」の案内を出して以降、お茶を飲んで帰られる方が増えてきました。せんべいもなくなったので、昨日の夕方、「お菓子 とわ」さんへ。すると、「ついさっき、西法寺さんの法事がえりという方がせんべいを買っていかれましたよ。ありがたいです」と店主さんに感謝されました。店頭にはどら焼きをはじめ和菓子も何種類か。着々と品揃えを増やしているようです。

お菓子をお出しすることとあわせて、集会室に小さな冷蔵庫を置きました。お茶を冷やしてあります。法事の前後で、時間のある方はぜひご利用ください。

食料無料市をひらきました

坊守です。
先日から住職がアナウンスしていた夏の食料無料市でした。今回12回目で、会場は我々がコロナ禍で最初の会場にさせていただいた市営住宅でした。


自治会が10年以上前に解散した団地で、開催の相談相手になってくれたのは、住民の有志でつくったグループ。その会長になかなか会えなくて、仕事終わりの夜に訪問してようやく会え、「やってください」というひと声でこの取り組みが具体化したなあ、と、思い返しました。そんな気分で久しぶりの集会室に足を踏み入れたら、その会長さんから「生きとったかあ!?」と声がかかりました。握手で再会。
ここは、その後、生協病院のスタッフたちが定点で担当することになったので、私はこちらに来る機会が減っていたのでした。

この場では、来場者の間でも顔見知りが増えたようです。そのため「今回、いつも来ておられるおばあちゃんが居ない」と、住人から情報が寄せられました。


「すぐ、その方の部屋に行こう」と、気づいた方に同行していただき、研修医とともに訪問。前日、買い物に出たら、熱中症になって寝込んでいたのだというのです。診てもらって大丈夫と分かってホッ。それにしても、90手前のお年寄りの住まいが、エレベーターのない4階…というのは、どうでしょう。公営住宅だからこそ、住民の年齢や障害に合わせた環境の提供ができないでしょうか。住まいは実は立派な権利(基本的人権のひとつ。日本では認識がうすいですが、そうなんです)ですから、研究の余地はあると思います。
そんな場面もありながら、もっていった80セット、おおかたお配りすることができました。門徒さんや葬儀会社の有志が届けてくださった雑貨類も喜ばれたようです。長谷産のジャガイモもとても立派で、スタッフからも歓声があがったほどでした。

お届けにまわったチームあわせて200世帯ぶん準備しました。なかには「久しぶりに米が食べられる」と、おっしゃった方もあったそう。猛暑は簡単に変えることはできませんが、物価高のような人災には、連帯で対抗していきたいと思いました。
皆さんのご協力に感謝します。

戦後80年の8月を迎えました

戦後80年の節目の年です。何か特別なことをするわけではありませんが、広島原爆投下の6日、同長崎9日、終戦記念日15日には平和の鐘を今年も鳴らしたいと思います。

地元の墓地には、戦死したご門徒さんのお墓がいくつかあります。ご遺骨はほぼありません。骨さえも帰ってこなかった肉親を思い、墓碑を建てたのでしょう。お盆参りが終わって8月16日には初盆・盆会・戦没者追悼法要をお勤めすることになっています。

世界で続く悲惨な戦争、紛争が一刻も早く終わりますように。

今日は朝から法事のお礼はがきを書き、その後、過去帳を記載と調子よく仕事が進みました。合間に、地元の石材屋さんと8月、9月のお墓じまいのことを打ちあわせ。いずれもお寺の納骨堂に納骨していただくことになっています。

午後は、鳥取医療生協の事務所に出向いて、明日の食料無料市の前日準備です。お寺からはジャガイモ、日用品、衣服、マスク、お菓子などを提供することができました。寄付金もお預かりしています。協力してくれたみなさんに改めて感謝なのです。

ご門徒さんより
こちらもご門徒さんにいただきました

明日は、市内の旭町団地集会所で午前10時からの開始となります。ご近所のみなさん、ぜひお越しください。

ノノちゃんのその後

今日はノノちゃんの通院日でした。


熱は下がり、ネコの平熱37.9℃、体重は4.52キログラムでした。ご飯も食べられるようになり、体重も維持していました。


先生の見立ては、点滴のおかげもあって老廃物が外に出せている状況とのこと。このまま毎日、点滴を続けていきましょうとのことでした。

病院に行くことは相当のストレスになるようです。今日は帰って、いつもの窓際ではなく、玄関の土間で寝ています。


退院してから毎日、250㏄の点滴を夜、投与してきました。脱水は腎臓への負担が大きく、点滴はそれを防ぐために大切なのです。私がノノちゃんの後ろから両前足を押さえて、坊守が注射を皮下に刺してという形で点滴を投与しています。

ノノちゃんの腎不全は先日お知らせしたように、回復の見込みはありません。それでも、ノノちゃんは尻尾をピンと立てて、「ナー、ナー」と鳴いています。機嫌はいいようです。ナモ、ター坊、クウちゃん、ノノちゃんと4匹で集まっているところを見ると、ホッとするような、ちょっと切なくなるような。

次の通院はお盆明けの8月19日です。年間でもっとも忙しい時期にさしかかりますが、法務第一、ノノちゃん第二くらいの気持ちでいこうと思います。なにしろ、雪の日に助けを求めてやってきてくれた小さないのちがこんなに頑張っているのですから。

ゆかむり班で熱中症予防

今日は医療生協の班会の日です。暑い中、8人が集まりました。

まず熱中症予防について。熱中症で救急搬送される人が多いそうです。エアコンを上手に使用することや、のどが渇いてなくても1時間ごとにコップ1杯、1日あたり1.2リットルを目安になどなど説明がありました。

親指の爪を押してみて色がすぐにピンクに戻らないと脱水症状なのだそうです。みなさんもやってみてください。

寝る時にクーラーをつけっぱなしにしているか、それともタイマーを設定するかについて、「他の人はどうしとっだあ」と意見交換。「クーラーの風が直接あたると寒くて起きてしまってまた切って、朝だるい」「朝まで26℃でつけっぱなし」「扇風機を使って調整している」「24時間つけたままで一定の温度にしている」などなど。

脳活性化のエクササイズ、シナプソロジーも少し。2つのことを同時に行う、左右で違う動作をするといった普段と違うことをして脳に刺激をあたえるという手法です。基本、できないので、笑いも起こります。

次回は8月28日です。班会をがんばったご褒美?として医療生協さんから報奨金をいただきました。暑い時期をうまく乗り越えてまた集まりましょう。

マイナ保険証

毎年7月に新しい紙の保険証が役場からとどいていましたがか、今年は「資格情報のお知らせ」という通知が届きました。紙の国民健康保険証ではなく、これからはマイナ保険証を利用してくださいとのことです。マイナ保険証を持っていない方には、「資格確認書」が送られるそうです。

期限の切れた紙の保険証でも来年3月末までは受診できるようなので、あわてて廃棄することもないでしょう。

私の次の受診日は10月ですが、紙の保険証が使えるならそちらでいってみようかなと。

マイナ保険証を持っていない方は約2800万人、5年に一度のカード更新が必要な人数も約2800万人にのぼります。うっかり更新を忘れて保険証が使えないというトラブルが起こっています。

先進国で保険証とマイナンバーカードを一体化させている国は日本以外みあたらないそうです。

希望する人には従来の紙の保険証を交付するという対応ができないのでしょうか。

なもなもサロンにて

今日は朝、墓じまいのお勤めで網代へ。車を降りて歩いていると携帯がなり、見上げると手を振る方あり。わかりますかね? 

お盆前に新しいお墓が平野部の墓地に完成するそうです。

昼間は月一回の網代なもなもサロンです。お弁当を囲んだ後はIさんの長崎みやげのお供えをみなさんと一緒にいただきました。写真を撮り忘れてしまいましたが、手作りもなかでした。あんと皮が別々に入っていて、自分で詰めてというスタイルです。皮はパリッと中は甘くてとてもおいしかったです。ご近所のNさんは、「Iさんに会ったらお礼いわんと」。はい、よろしくお願いします。

来月のお盆の最終日、網代では花火大会があります。「網代の花火がいちばんいいでー」とみなさん口々に。湾内から打ち上げられる花火は大迫力。今年も出かけたいと思います。

サロンの終わりはいつものように玉手箱体操です。

暑いなかでの集まりでしたが、みなさんのにぎやかな話し声、笑い声がひびき、楽しいひとときでした。

専門家の見解は?

午後、市内のご門徒さんのお家で入仏法要をお勤めしました。施主さんのご家族、娘さん夫婦とお孫さん、そして施主さんのお母さんが、あらたにお迎えした仏さまに手をあわせ、『正信念仏偈』を読みました。みなさん上手です。最初は張り切って本を手にしていた小さなお孫さんは途中で大泣きしていましたが、終わる頃には機嫌もなおったようです。

施主さんは気象庁にお勤めです。この暑さについて少しお聞きしました。
梅雨前線を高気圧がおしあげ、ほぼ雨が降らなかったこと、雨が降っているのは山間部が中心で、鳥取の沿岸部は当面、まとまった雨が見込めないとのことです。島根県では渇水対策が検討されており、鳥取県もこのままの状況が続けば検討しないといけなくなるかもとのことです。断水による給水車という幼い頃の記憶がよみがえりました。


「お盆の時期はどうなりますかね?」
「暑いと思っておいてください」

うーん。例年以上に、お盆参りの暑さ対策を考えないといけません。

暑い!暑い!

今日は朝、お寺の清掃を行いました。朝から暑い! 6人で境内の草刈りや縁の雑巾掛けです。みなさん、ありがとうございました。

その後、午前中は四十九日と納骨です。本堂はエアコン全開、サーキュレーター2台稼働です。外での納骨は「靴底が暑い」との声が上がるほど。それでも時折、風が吹いて助かりました。

午後は市内のお寺で研修会です。車で向かうと、鳥取砂丘付近の気温計が38℃と表示されていました。

少し早めに着いて近くの店で昼食です。ちょっと歩いただけでくらくらしそうです。

研修では、養護学校の教員として働く副住職さんが、「共生社会の形成に向けて」とのテーマで講演。時々、参加者をあてつつ授業形式で進行し、みなさん寝落ちすることなく参加されていました。

合理的配慮ということに説明がありました。障害者から困りごとがあったときに対応する義務が事業者や教育期間に発生するというものです。事業者側の負担が重すぎない範囲という線引きはあるそうです。利用者側と事業者側が対話によってベストを探るということにポイントがあるようです。

可能な範囲でできることをお寺でも検討しようということになるのでしょう。

これからのお寺についてヒントになった研修会でした。

胸が震える(続き)

今日はこの3月3日のお話の続きです。
昨日、ご門徒さんがお寺にお土産を持って来られました。故人さまの実家、長崎のお寺での納骨が終わり、ごあいさつに来られたのです。建築関係の仕事をされているだけあって、お寺の写真なども撮っておられ、「柱は鉄筋でしたで。中は木造。立派な本堂でした。小高いところにあって下に墓地や駐車場がありましたで」などと説明していただきました。

故人さまのご遺骨は、先月、親戚の方が引き取りに来られたそうです。そのお世話もご門徒さんが率先してなされたそうです。ご門徒さんが長崎まで出向いて親戚の方を訪ね歩かなければ、どこでどういう生活をされ、亡くなられたのか、みなさん知ることもなかったでしょう。

納骨式が無事に終了し、親戚の方々からずいぶんと礼をいわれたとおっしゃっていました。感心しつつ、お話を聞かせていただきました。

「Iさん、本当によくされました。ご苦労様でした」
「住職さん、最後までやらんと気が済まんですが」

お供えでいただいた長崎のお土産は、網代のサロンのみなさんにお裾分けさせていただきます。