いよいよ明日

住職継職法要は明日となりました。

最終的な打ち合わせを行い、本堂いっぱいに椅子を並べ、あとは勤めるだけです。

お仕事帰りに手伝いに来てくださった方がいらっしゃいました。

400年以上続いてきたお寺が、次の代を迎えられることは、ひとえにこうした門信徒のみなさんがあってのことです。

これまでお寺を支えて下ったみなさんへ恩を返すことはできないけれど、受けた恩を別の形で、次に伝え、引き継いでゆく。

感謝の気持ちを込めて、いまできる限りの法要をお勤めさせていただきます。

内陣のお飾りについて

本堂は、本尊が安置されている内陣(ないじん)と、お参りの方が座る外陣(げじん)に分かれます。

今日の午後、内陣のお飾り(荘厳ーしょうごん)をしました。

御本尊の真ん中からろうそく、香炉、礼盤(らいばんー座るところ)がまっすぐになるように微調整。

打敷(うちしき)という尊前を飾る装飾布をかけ、

前を飾る卓の上に、ろうそく立て、花瓶をそれぞれ一対。真ん中に香炉(こうろ)をおきます。

普段のお飾りとは違うスペシャルバージョンです。

その違いも楽しんでもらえたら幸いです。

「散華」します

法要のときに散華(さんげ)といって、花びらに見立てた華葩(けは)という紙を投げる作法があります。

中央仏教学院時代には、朝のお勤めで何度か経験しましたが、実家に戻って散華を行うのは日曜の法要が初めてです。

会奉行さんは、「学院ではそっと下に落とすような作法だったと思うけど、大きく投げてもいいですよ」とおっしゃっています。

なので、勢いよく投げてみたいと思いますが、問題はタイミングです。

法要の中では11回、投げる動作があります。

10人のお勤めで11回投げますから、111個の花びらが舞うことに。

「さーんーげーえ」

と読むところと、

念仏「あみだぶ」の「あ」の発声と同時に投げていきます。

この散華は

普段と違う法要だなと参拝された方に思っていただける瞬間かもしれません。

手製の経本づくり

日曜の法要では「讃仏偈」(さんぶつげ)、そして「正信念仏偈 第二種」というお経を唱えることになっています。

この2つを一つに納めたお経本はなく(たぶん)、パソコンの力を借りて手作りしました。

それにしても紙というのは奥が深い。

さまざまな種類と厚さの紙があることを知りました。

表紙は和紙です。

お経の本文は浄土真宗総合研究所のデータベースにあるので、引っ張ってくるのは簡単ですが、お経の横にある「博士」(はかせ)という記号を再現するのはなかなか簡単にはいきません。

作画ソフトを使って一つひとつ書いていきました。

使う機会は一度きりですが、今回、お経をテキストで打ち込んだことは、今後、独自のお経本を作るときに役に立ちそうです。

網代布教所の作業終わって

先週3日間、業者の方たちに入っていただき、網代布教所の草木を剪定し、スッキリしました。

4月の上旬に4日間ほど草刈りをしましたが、素人の限界を感じ、業者の方たちにお願いしました。

作業が終わり、「キレイになりましたよ」の一報を受けて行ってみるとびっくり。

「ここが?!」という変わりよう。

プロの仕事はすごいなと感心するばかりです。

「2年に一度は剪定された方がいいですよ」とのアドバイスをいただいたので、網代のみなさんとできることはしつつ、キレイな状態を維持できるようにしていきたいと思います。

せっかくキレイになったので、使わないともったいない。

布教所を活用し法要や催しができるようにつとめます。

当日の流れを確認

法要まであと1週間。

今日は、会奉行(えぶぎょう)さんと言って、法要を仕切ってくださるお寺の住職さんと一緒に、本番の流れを確認しました。

2年前に京都の中央仏教学院で教えていただいた登礼盤(とうらいばん)作法ですが、忘れていることも多く、なんとも心もとない。

当日までにきちんと作法ができるようにしなければ。

お寺がキレイに

50人近い門信徒のみなさんの力を借りてお寺の掃除をしました。

1時間作業、そして30分は団らんの時間。

風がよく通る本堂。
車座になっておしゃべりするのもいいものです。

お布施というとお金と思われがちですが、「無財の七施(しちせ)」というお布施、施しがあります。

体を使って奉仕することを「身施」(しんせ)といいます。

困っている人を助けることも「身施」です。

和やかな笑顔で相手に接することは「和顔施」(わげんせ)

身施をして、お互い和顔施をして、いい1日でした。

集会室を一新

本日、机が届き、集会室は座卓から椅子と机になりました。

打ち合わせや法事の際の食事など、これまでより使い勝手が良くなりそうです。

18人まで利用可能です。

継職法要の方は参列者が99人となり、お寺の方達を含めると110人にも。

役員の方とは「50人でもきていただければ」と話し合っていたので、ありがたいことです。

食事のことば

浄土真宗には「食事のことば」があります。

「食前のことば」
多くのいのちと、みなさまのおかげによりこのごちそうをめぐまれました。
深くご恩をよろこび、ありがたくいただきます。

「食後のことば」
尊いおめぐみをおいしくいただき、ますます御恩報謝につとめます。
おかげでごちそうさまでした。

19日、継職法要の後の祝賀会で、みんなでお唱えするためにカードを印刷しました。

本願寺ホームページよりダウンロードもできます。http://www.hongwanji.or.jp/source/pdf/news_TypeD_SizePostcard.pdf

注目したいのは「恩」と「報」です。
「恩」は「私のためにしてくださったことを自覚する」という意味があります。
「報」は、報いるとともに、「報(しら)せる」という意味があります。

多くのいのちによって生かされる私たち、
恩としては返すことができないけれども、いのちを大切にしよう、いのちの尊さを報せていこう、
そんな思いを込めたことばであると思います。

食事の際に、いただきますも、ごちそうさまもあまり口にする機会がありません。
それだけにこの「食事のことば」は新鮮な響きがあるように思います。

そういえば、ドラマ「孤独のグルメ」の井ノ頭五郎さんの「いただきます」「ごちそうさま」のことば、いいなあと思うのは私だけではないでしょう。