ノノちゃん、かたまる

午前中、市内の動物病院へ。ノノちゃんは貧血治療の注射です。

道中は「ナー、ナー」と鳴いていましたが、診察室に入ると鳴きもせず、緊張のせいなのか、完全にかたまっています。身動き一つせず、この体勢のまま注射を打っていただきました。

体重は4.48キロでした。「体重を維持しているのはすごいです」と担当の先生はおっしゃいます。

診察が終わり、車では鳴き声をあげ、家に帰ると、やれやれという感じで、玄関の方に駆けて行きました。

家ではよく食べ、よく水を飲み、排泄し、36時間毎の点滴を時に抵抗しつつも辛抱強く受けています。あとの時間の大半は、お気に入りの敷物の上でゴロンと寝ています。そして夜中、お腹をすかしたター坊と、いつも食べ物を探しているクウちゃんと連れ立って私と坊守を起こすのです。

次の通院はひと月後です。9月も機嫌よく乗り切ってくれたらと願うばかりです。

「いっしょに参ろうで」

昨日は朝、田後港から底曳船の出港を見送り、夕方は再び田後で役員さんとともに9月21日の法要の案内で歩きました。夕方は少し日がかげり、小雨模様。お盆にお預かりしたお布施の受納書と法要のチラシを手に、10数軒まわり、3人のご門徒さんが新たに参加されることに。好感触だった方も何人か。地域の顔である役員さんの「いっしょに参ろうで」のプッシュが素晴らしかったです。この一言が最大の力です。心からそう言ってくださる方をどう広げていくのか住職に問われているなと。記念品で押そうとしている私は邪道だなと反省…。

今日から9月。16日の本堂での秋彼岸法要、21日の法要、28日の役員会が軸です。10月11日にはチャリティーコンサートも控えていて、チラシ作りと案内。10月発行の西法寺通信の作成、お寺の会費の集金、納骨堂への納骨法要も複数あります。サロンや医療生協の班会も。日々のネコたちのお世話も。やるべきことがけっこうありそうです。みなさんの力も借りて猛暑が続きそうな今月を過ごしていきたいと思います。

それと勉強します!(決意)

出港の朝

明日から底曳漁が解禁となります。今日は町内の田後港、網代港から底曳船が出港します。法事がない日曜です。朝、田後港にやってきました。ご門徒さんが見送りに来ておられ、しばし立ち話です。

午前9時、家族が手を振る中、底曳船は汽笛を鳴らして出港していきました。

イカ、エビ、ハタハタ、カレイ、そして松葉ガニ。豊かな海の幸は、漁師のみなさんの昼も夜もないきびしい仕事によって私たちのところまで届くのです。こちらに帰ってきて肌身に感じます。せめて一年に一度くらい、この姿を目に焼き付けておかなければという思いです。

どうか安全に、そして豊漁を!

地区別福祉座談会に出席する

午後、網代で開かれた表題にある座談会に出席しました。ご門徒さんも数人いらっしゃって、「住職なおっただか?」「坊守さんにはうつらんかったか?」と声をかけていただきました。声がもとにもどりきっていませんが、体調はよくなりました。

さて、座談会では町の地域福祉活動計画について説明がありました。

「誰もが孤立せずにつながりある岩美をめざす」というのが計画の柱。①担い手づくり、②居場所づくり、③安全安心の地域づくり、この3点を推進する、これによって計画の達成をめざそうということでした。大事なことだと思います。行政と住民がともに手をたずさえてこそですから、私にできることをこれからもやっていきます。

運営で改善を求めたいことがあります。座談会をうたうのであれば、座談会をして欲しかったです。地域活動の担い手をされているみなさんが、どういう苦労とやりがいをもっておられるのかを語りあってこそだと思います。会議時間が1時間しか取れないなら、報告は手短に、座談会を長めにとできなかったでしょうか。岩美町社協でがんばっているYさん、「住職がこんなこと書いてますよ」と職場で共有よろしくお願いします。社協さんにはいつも感謝しております。ここに記した以上の他意はありません。次回はぜひ座談会をしましょう!

受納書を作成

お盆参りが終わり、はや2週間です。うち1週間はコロナで寝ていましたが…。

まだ全体の1/4ほどですが、お布施の受納書を作成し、印刷しました。今年は蓮が20以上も咲きましたので、その写真を掲載です。

明日の午後、網代コミュニティーセンターで地域の福祉座談会が予定されています。なもなもサロンにも案内があったので私も参加します。お弁当づくりや地域の老人会の活動をされているご門徒さんもいらっしゃることでしょう。

座談会ですから意見交換の場ということでしょう。サロンをはじめ地域・社会活動への参加、特に担い手になることが健康にもたらすプラス面について、みなさんにお伝えしてこようと思います。

クロネコのハナシ

今日も蒸し暑いですねー。
午後、お寺の集会室では月一恒例の医療生協の班会です。今日も8人が集まってにぎやかに開かれました。私はというと、コロナ明けということもあり、欠席しました。

今日も住職部屋で事務作業を続行しています。夏のお盆参りでお預かりしたお寺の会費(護持会)の記帳と領収書の郵送のため郵便局へ。近所を歩くだけでも汗をかきますね。9月21日に予定されている鳥取因幡組の法要の準備も少々。要員のお願い、そして当日配る経本づくりです。

合間に、地元の信金さんがお見えに。お盆参りのはなしから、コロナの話題に。担当の方は3年前に感染したそうです。職場内でひろがり、つぎつぎに。

昼間、買い物ついでに町内のご門徒さん宅3軒に領収書をポストイン。最後は、保護猫4匹と暮らすIさん宅へ。ネコちゃんたちのためにおやつを持っていきました。ここにもター坊やノノちゃんのようなクロネコ(クロちゃん)が保護されています。病気があり、基本、ケージで飼っているそうですが、ご主人はかわいくて仕方がないようすなのでした。たしかにかわいいネコちゃんなのです。

クロちゃん

我が家のクロネコ・ター坊は、点滴を隔日でつづけているクロネコ・ノノちゃんを気にかけているのか、ときどきぺろぺろと舐めています。ノノちゃんを威かくすることもなくなりました。それはいいのですが、クウちゃんとノノちゃんと連れ立って連日夜中に「ご飯くれ」と起こしに来るのです。用事が済めば、さっさとどこかにいってしまいます(笑)

ター坊とクウ

クロネコは中世のヨーロッパで吹き荒れた「魔女狩り」により迫害された歴史があります。印刷機の発明で大量印刷が可能となり、『魔女への鉄槌』という本が大ベストセラーに。魔女を暴いて殺すためのガイドブックで、それに触発されたパンフレットが洪水のようにつくられ、16世紀から17世紀にかけ、4から5万人の無実の人が魔法を使ったと告発され、拷問されたり処刑されたのです。このあたりのエピソードが今年読んだ『NEXUS 情報の人類史』(ユヴァル・ノア・ハラリ著)に記されていて、衝撃を受けました。そして、クロネコは魔女のペットとみなされて迫害されました。なんてバカなと思うかもしれませんが、日本でも世界でもニセ情報が蔓延しています。当時のヨーロッパよりも今の方がもっとひどいのかもしれません。

クロネコの話から脱線してしまいました。

明日はお盆参りの受納書づくりです。それをもって土曜は、役員さんと法要のお誘いで田後集落を歩く予定にしています。田後の路地にはネコをよくみかけますが、クロネコはいなかったかな。

はや来年のカレンダー

毎年10月にお寺のご門徒さんにお届けしている法語カレンダーを朝、注文しました。
従来のものは綴じ部に金具がついて、紐で吊り下げる形でした。来年のものから、金具がなくなり、全て紙になるようです。エコに配慮したとあります。
ただし価格は一冊あたり150円から176円に値上げです。
先日のお盆参りでも大半の方はカレンダーを仏間に飾っておられました。仏壇の扉や扉の取手・つまみに紐をかけている方が多いように思います。来年からはおそらくその方法は取れません。みなさん、ひと手間ですが、よろしくご活用下さい。10月初旬に西法寺通信とあわせてお手元に届けます。

今週末にかけては、慶讃法要のパンフレット、お盆参りの受納書件参拝おさそいハガキ、9月の役員会案内など、作らないといけないものがいくつかあり、パソコンの前で作業する時間が多そうです。預かっている過去帳も複数あります。

体調の方ですが、先週末の法事は声が出なくて難儀しましたが、日を追うごとに改善しています。今週末からは通常通りの音量でお勤めできると思います。

墓じまいから納骨堂へ

7月末、お墓じまいのお勤めをしたご門徒さんがありました。今日、石材店さんが作業され、昼過ぎ、ご遺骨をお寺に持って来られました。「先生はお元気ですか?」と。前住職の教え子でした。昔の先生は、今の先生よりも威厳があったのではと思います。懐かしく声をかけてくださる方がこれまでにも結構ありました。

ご遺骨をお預かりし、納骨堂に納め、短い読経ののち、他県に住んでおられるご門徒さんに納骨が完了したことをご報告しました。

この秋にも3件の納骨の予約があります。お盆参りの際にも、坊守に、「お墓に上がるのが年々難しくなっている。お寺の納骨堂はどうなりそうですか?」とのおたずねがあったそうです。私のお参りしたあるお宅でも、「今度、お寺にうかがいたい」とのお話がありました。

境内の整備については、9月末の役員会から具体的な相談をスタートさせる予定です。ご門徒さんのご意見・要望を踏まえてしっかりとした計画を練っていきたいと思います。

「赤とんぼ」舞う

夕方、駐車場の草刈りを少し。初旬に雨が続き、あっという間に草が生い茂ってしまいました。赤とんぼの大群が舞っています。童謡「赤とんぼ」を作詞した三木露風。お母さんは鳥取出身です。幼少の鳥取での体験が、「赤とんぼ」の歌詞に影響を与えたと考えられているそうです。お母さんに「負われて見た」のでしょうか。

山の方からはミンミンゼミにツクツクボウシ、草むらからはスズムシやカネタタキの鳴き声。田舎は虫の宝庫です。まだまだ夏は終わりそうにはありませんが、気分は少し秋めいてきました。

トンボです

今週もぼちぼちいきましょう。

朋のありがたさ

今日は13回忌のお参りがありました。施主のNさんはこの間のブログをご覧になっていて、「大変でしたねー」。ホームページを日々更新していると、こうしてお寺を身近に感じてくださる方が。うれしいことです。ネコ好き同士でもあります。

Nさんの親戚にあたるIさん、今日もお見えでした。数年前のお寺参りの際、IさんからNさんが音楽活動とお店をしていることを教えていただきました。それからまもなくコロナ禍となり、Nさんはネコパンのキッチンカーをはじめられました。西法寺通信にでていただいたこともあります。Nさんが懇意にされているライブハウスや同じく音楽活動をされているマロンさんの協力があり、2023年の第1回お寺フェスに立派な音響設備を組んでいただきました。以来、ずっとお世話になっています。

Iさん、Nさんのおかげだなぁとこの数年のことをふりかえって思うのです。

さまざまな方たちの力があり、お寺は成り立っているのです。私には特別な技能や能力がありませんが、人と人とをつなぐ役割はそれなりに果たせているのではないかと。これからもそうありたいと願っています。

同じ念仏を称え、同じお浄土をめざして生きる朋(とも)のありがたさをあらためて知る13回忌なのでした。

ター坊とクウ。お互いを朋と思っているかも?