今週の予定

昨日、ご近所の方から、「最近、よくお寺で葬儀をされてますね。ご苦労さまです」と労っていただきました。2カ月続けての寺院葬儀ということになりました。

さて、風の冷たさを感じる週明けとなりました。そろそろ本堂にもストーブを出さないといけません。

今週は今日と明日、そして木曜、土曜と法事が予定されています。土曜日の午後2時よりお寺清掃で仏具をみがきます。ご協力いただければ幸いです。

手元にある過去帳2冊の記載、そして来年の早い時期に年回法要となっているご門徒さんへの案内状も忘れずに。

水曜はご近所のサロンにお寺を使っていただく予定も。会場としていた老人福祉センターが建て替え工事のため利用できず、岩井にある2つのサロンにお寺を利用していただいています。その午後はオンライン講座を受講、木曜は習字教室へ。また、金曜は生協病院の通院日にあたっています。次回、健康診断を受けられるように申し込みしないといけません。

次の日曜は今のところ晴れ予報です。ご近所と町内を29日(土)、30日(日)に予定している報恩講法要のお誘いで回ろうと考えています。土日の開催としたのは、お参りしやすい日程をと思ってのこと。新しくお参りいただける方が数名でも増えてほしいのですが、思い通りにいかないのが人生です(苦笑)

では今週もぼちぼちいきましょう。

読み破れ

昨日の法事の際、ご門徒さんから処分してほしいと1冊のお経本を預かりました。

擦り切れるまで読み返されたのです。ほぼ7年に渡って。毎日のように。

代わりにお寺で使っているお経本をさしあげました。「元気なうちは朝晩、お経をあげます」とご門徒さんはおっしゃいます。数年たてばまた同じようになるのかもしれません。

「聖教は読み破れ」とは蓮如上人のことばです。紙が擦り切れるほど読み返してくださいとのお示しです。目の前で大切なことを教えていただきました。しばらく手元においておきたいと思います。

「わけもん」をいただく

昨日のこと。お寺での葬儀が終わった頃、網代のご門徒さんがカニを届けてくださいました。
解禁されたばかりのカニの「わけもん」です。
ノノははじめてみたのかもしれません。興味津々でクンクンしていました。


ご門徒さんの玄関先に複数のキジトラがいて、その1匹が現在のナモでした。2019年12月に引き取って、「ナモ」と名付けたのです。
古家の方にもきていただいて、久しぶりにナモとの対面です。「おーい、ナモや」とご門徒さんが呼ぶと、ナモは寝ぼけ眼で近寄ってきました。私からはささやかなお礼ですが、2026年の西法寺ネコカレンダーを進呈しました。

このページをめくってご門徒さんもニッコリです。

昨日の夜は私と坊守の古い友人の京都在住の満丸屋團地さん(素人の落語家)が遊びにきていたので、早速茹でたカニとカニの味噌汁を夕食にいただきました。

思いがけず大ご馳走でした。

寺院葬儀が終わりました

寺院葬は、おごそかに、あたたかにを目標におつとめしています。夕方、還骨・初七日法要を終え、寺院葬を無事つとめることができました。

午前10時からの葬儀でした。開式前、親族のみなさんの控え室からはにぎやかや話し声も。100歳近くでご往生されたお母さんの話をしていたのでしょう。式が終わり、棺が出発するまでにも、お孫さんがスマホに収めた毎年元旦のおばあちゃんの誕生日写真を回し見しました。長女さんが東京に嫁がれた際、お祝いの家財道具を届けにお母さんが一緒に車に乗って行かれたことがあったそうです。そうした思い出話がつぎつぎに。おそらく静岡あたりでご覧になったのでしょう。晴天のもと、富士山の雄大な姿が目の前に広がり、「『娘は幸せになるに間違いない』と言ってました」と、これは次女さんがお話でした。東京に行かれた最後はひ孫さんの顔をみた12年前。1人で東京に行かれたそうです。「ひ孫の顔よりも、東京に来たかったのかも」とこちらは長女さんの証言です。いつも着物姿で、畑に行くときは着物の下にモンペをはいておられたそうです。

一昨日から市内の葬儀会社さんに入っていただきました。親身にご遺族によりそわれ、過度な負担とならないように提案もしてくださって施主さんも喜んでおられました。何年か前、今日の葬儀会社の方から火葬場での読経を依頼されたことがあります。ご家族には経済的な事情がおありだったのでしょう。その際、葬儀会社の担当の方に、「仏事や葬儀のことで困っている方があれば遠慮なく連絡を」とお伝えしました。ごくたまにですが、その依頼にお応えしたこともあります。

寺院葬はお寺だけではできません。今日の業者さんのように、心ある方たちの尽力があり成り立つものです。

今後もご遺族のご希望があれば寺院での葬儀をおつとめさせていただきます。

今年4件目の寺院葬

昨日、ご門徒さんがご往生され、お寺での葬儀を希望されたので、お引き受けしました。夕方、仏間にご遺体を安置し、臨終のおつとめ。ご家族お一人がお泊まりになりました。今日は朝から思い出話をうかがいました。故人さまは女学校を出ておられます。「もっと上の学校に行きたかった」と生前、よく話していたそう。勉強ができたのでしょう。和裁・洋裁が上手で、子どもの服をご自身で作られたり、若い頃は夫婦で商売をされていたので、そろばんが得意だったそうです。夕方、納棺ののち、本堂でのお通夜、明日の朝が葬儀となります。知り合いの方が西法寺の本堂での葬儀を経験されていて、「よくしてもらったよ」と勧めてくださったそうです。今年は4件目の寺院葬ですから、認知度が上がってきたといえそうです。

本堂での葬儀はありがたいのですが、ありがたくないのがカメムシたちです。暖房をつけるとどこからともなく現れます。その点はお参りの方に注意していただいて今日、明日とお勤めさせていただきます。

大根がかかせません

昨日の午後、逮夜法要があり、その前に網代道場の植栽の剪定を少し。来週、再来週とあと2回、逮夜法要があり、その前後に剪定できれば報恩講までにはすっきりすることでしょう。

施主さんご家族と親せきのIさん、ご近所のKさんと逮夜法要をおつとめし、その後のお茶の話題はカニ漁です。5日に出港し、最初の網代新港での荷揚げは7日の夜中。Kさんは荷揚げにいくそうです。

集落では昔からわけもんの風習があります。メスのカニをみんなで分けあうのです。欠かせないのが大根です。カニの味噌汁を引き立てる名脇役なのです。

今日の昼間、車で販売に来る八百屋さんからKさんは大根を買おうと思ったそうですが、売り切れていたとのこと。

カニ漁がはじまると道の駅も大にぎわいです。昨年は北海道のオオズワイガニの豊漁もあり、カニの値段は例年よりも安かったようです。今年はどうなることでしょう。

ナモの日記(2025年11月)

ナモです。


こないだから、ほかほかのカーペ(坊守注:ホットカーペットのこと)を、おへやにだしてもらいました。アタイたちは、いちにちじゅう、ゆかにのびています。ターちゃん、ののちゃん、クウとアタイよんひきがねていると、「わあ!ねこのしゅうかいだね」と、おいたんにわらわれました。

ふゆになると、ごはんがおいしいです。からだがふとくなったせいかもしれないんだけど、このまえ、たいへんなことになりました。
しょっきだなをたんけんしようとしたら、しまってあったおどんぶりを、ぜーんぶゆかにおとしました。げげげのきたろうがかいてあって、なんねんもかけてオバたんがあつめたおどんぶりでした。
がしゃんがしゃん!とこわれて、10こくらいあったのが、いっこしかのこらなかったの。
おいたんは、あーあ!といったけど、ナモがけがしてないかをまっさきにかくにんしました。オバたんは「かたちあるものはかならずこわれる」といって、「あたらしいしょっきをさがすのもたのしいよね」といって、ぜんぜんおこりませんでした。

シマちゃんも元気です

アラレが降る3連休最終日

午前中、2件の法事がありました。
天候は荒れ模様。しかも、先日ここで紹介したようにカメムシがあちこちに。袈裟を身につけている時は殺生しないと決めているので、朝8時ごろから見かけるたびに本堂の外へホウキで掃き出しましたが、キリがありません。9時からの法事にお参りのご門徒さんにもそのことを伝えて、現れたらホウキで掃き出していただきました。以前、あるご門徒さんが西法寺を「カメムシ寺」と命名されましたが、この冬はそうなるかも。

10時からは四十九日のおつとめです。読経中に大きな雷が鳴り、バリバリと音がします。法事が終わり、納骨のため車に乗るとワイパーのところにアラレがついていました。道理で寒いはずです。お墓は海の近くですが、その方向の空は晴れていました。雨に降られることなく納骨も無事終了しました。これで3連休の法務は終わりです。



連休が明けると日本海はカニのシーズンです。漁師のみなさん、安全操業と豊漁を!

昼食は「てっぺん」に行ってきました。三連休の最終日。店内は大にぎわいでした。

お墓じまいの相談

メジャーリーグのワールドシリーズ最終戦は今日も大熱戦でした。昨日先発した山本投手が終盤、リリーフとして連投。逆転の末、ドジャースがワールドシリーズ2連覇を達成しました。やはり背番号18は偉大です。何しろご本願である18を山本投手は背負っておられますからね。

午後、お墓じまいの相談でお客さまがお見えになりました。普段は首都圏と京都に住んでおられるご姉妹です。町内にあるお墓を将来的に墓じまいをして、京都の大谷本廟に納骨したいと考えているとのことでした。どういう手順で考えたら良いのか説明し、3人で相談しました。

大谷本廟は、京都東山五条にあります。親鸞聖人の墓所であり、全国の門信徒がご遺骨を納めるところでもあります。私も3度、納骨のためにうかがったことがあります。本願寺が管理・運営していますので、安心です。

「こういう相談は多いんですか」とのおたずねもありました。「町内にお墓を残し、都市部に出られている方の共通した悩みですよ」とお答しました。時間をかけてゆっくりと検討されたらよろしいかと思います。

入仏法要にて

午前中は1周忌のおつとめでした。今日が祥月命日でしたから、ちょうど丸一年になります。七日ごとにお参りして、百箇日、初盆、そして一周忌と法要を重ねていただきました。

朝から肌寒く、本堂に初めて暖房を入れました。ところが、それに気をよくしたのかカメムシがどこからともなく。昨年はほとんど見かけませんでした。ことしはもしかすると大発生の年になるかもしれません。

午後、新しくお仏壇を購入されたご門徒さん宅で入仏法要です。「初めてのことで、わからないことばかりで」。

仏壇の飾り方について基本的なことをお伝えするとともに、『新・仏事のイロハ』を進呈しました。

書名どおり、「イロハ」がわかる優れた本なのです。「わからないことがあればめくってみてください」とお伝えしました。頼もしい相談相手になってくれると思います。