明日から3連休

今日は朝から冷たい雨が降っています。秋らしい爽やかな日がほとんどない10月でした。明日から3連休の方もいらっしゃるでしょうか。私の方は法事や入仏法要などのお勤めが予定されています。鳥取の予報は3日とも雨が降るようです。晴れ間をみて外仕事をしたいところです。

昨日、ご門徒さんに除雪機(愛称*十方号)のメンテナンスをしていただきました。バッテリーも交換してもらって快調に動くようになったみたいです。今年の1、2月は何度もドカ雪が降って大活躍でしたが、この冬はどうなのでしょうか。あまり出動の機会がないことを願います。

気になるニュースが2つ。
トランプ米大統領が核実験の再開を国防総省に指示したことが明らかに。実現すれば33年ぶりの核兵器を爆発させる核実験となります。高市総理は「コメントを控える」。総理は来年のノーベル平和賞候補にトランプ氏を推薦する意向のようでしたが、鈴木長崎市長のいうように、核実験を強行するなら推薦に値しないでしょう。

3年前、安倍首相を銃撃した山上徹也被告の裁判が始まりました。統一教会に家庭を壊され、自身も希望ある人生を奪われ、「広告塔」となってきた安倍氏への憎悪をたぎらせての犯行でした。被告の裁判を通じて、旧統一教会の重い罪についても明らかにされることを期待します。

年末、食料無料市を開きます

午前中、食料無料市の実行委員会がありました。次回は通算12回目。12月20日の開催となります。いつものように200世帯分の食材を準備して当日にのぞみます。今年は2回の開催、いずれも参加できなかったので、最後は参加できるようにしたいと思います。

この間、町内、市内鹿野町の米農家さんにお願いして新米210キロを確保してもらっています。先日、ご門徒さんからいただいた30キロのコメも次回、使わせていただきます。物価高騰の折、本当に助かります。

冬野菜、日用品など提供していただける方があれば、住職まで連絡ください。


元イスラエル空軍兵の講演会に

午後、鳥取市内で講演をききました。講師は元イスラエル空軍兵・ダニー・ネフセタイさん。1957年イスラエル生まれ。徴兵制により入隊。空軍で3年間兵役を務めました。

「国のために死ぬのは素晴らしい」と教えられ入隊したダニーさんは、幼少のころから空軍パイロットになることを夢見ていました。それは果たせず、「今になって思えば爆弾で人を殺すことなくラッキーだった」と。

イスラエル軍により破壊されたガザ地区の写真に胸が痛みます。

ダニーさんは退役後、旅で訪れた日本に移住し、秩父で木製家具づくりをはじめられました。平和活動をはじめた転機は、2008年、イスラエルが行ったガザへの空爆だったそうです。司令官は軍隊時代の同期の人。「普通の人だった。ショックだった」

印象的だったのは、「気づき」です。40数年前に代々木公園で敵だと教え込まれたシリア人と初めて出会います。「日本人はなぜこんな危険な人を入国させたのか」と驚いたそうですが、話してみると「敵と思っていたもの同士が、同じ人間だったのだと気づいた」というのです。

若い頃、ベトナム帰還兵のアレン・ネルソンさんの講演を聞いたことがあります。「人間ではない」と教えられたベトナム人の出産シーンを目撃したことがあったそうです。アメリカ兵への恐怖から、へその緒をちぎって女性は逃げていきました。「同じ人間だったのだ」という衝撃が、アレンさんを語り部の道に向かわせたのです。「フラッシュバックが襲うので、ギターを弾いて心を落ち着かせてから話すのだ」という姿に、戦争の悲惨さを感じました。ダニーさんの話を聞きつつ、そのことを思い出していました。

ダニーさんは全国各地の大・小中高校で講演されています。来週は北海道の利尻島へ。書籍でも平和を訴えています。「戦争をずっとしているように教えられるが、いま実際に戦争しているのは人口の2%。戦争は本能という人もいる。それならなぜ隣の人を殴らないのか。本能じゃない」

日本の防衛費は8.7兆円。ダニーさんは「1秒あたり28万円」と。新しい首相はさらに増額し、アメリカの兵器を買うようです。

開演前、坊守につれられてダニーさんにごあいさつする機会がありました。今年は東本願寺で講演し、それ以降、お東さんの寺院に招かれるようになったとよろこんでおられました。僧侶にこれからもカツを入れてください。

今日の会は、鳥取医療生協の大学習会で、若い職員さんが多数参加していました。隣に座られた専務さんによると、病院に最低限の職員をのこしてこぞって参加しているとのことです。

主催者の挨拶は寺では坊守の鳥取医療生協教育部長が行いました。話は滑ってはいなかったように思います。

ワールドシリーズ大熱戦

朝からワールドシリーズを観戦されていた方、お疲れさまでした。延長18回、劇的なサヨナラホームランでしたね。試合時間は7時間近く。大谷選手は4安打うち本塁打2本、あと5打席は敬遠による4出塁と四球で9打席全て出塁しました。

私は昼に1時間ほど観戦しましたが、決着つかず延長へというタイミングでした。

午後3時から逮夜法要があり、ご門徒さん宅へ。その時点ではまだ決着がついていません。施主さん家族は野球中継をつけ、法要にお参りされたご近所さんとみておられました。法要の間に決着はつかず、終わってお茶をごちそうになっているときに息子さんが「サヨナラホームラン打ったで」と教えてくれました。

今日の試合はメジャーの歴史に残る一戦になったのではないでしょうか。明日は大谷投手が登板予定です。

大活躍の大谷選手の背番号は17、そして佐々木選手は11、完投から中1日、それでも登板にそなえてブルペンにむかった山本選手の背番号は18。いずれも浄土教の経典『無量寿経」における48の願いのなかでキーになる数字なのです。だからドジャースを応援しているわけではありませんが(笑)、勝手に親近感を抱く住職なのでありました。

11月末の報恩講に向けて

今月は「なもなもサロン」はお休みです。早朝に京都の法衣店さんがクリーニングした輪袈裟を届けてくださいました。仏事の縮小とともに、法衣もなかなか売れず、厳しくなっているとのお話でした。その後は、過去帳を書いたり、法事でお参りしていただいたご門徒さんへのお礼ハガキを書いたり、今月の会計作業をしたりと机の前に座っての作業です。

報恩講に参拝された方への記念のタオルも発注しました。11月中旬に届くとのことです。「お菓子とわ」さんにも生姜せんべいを発注しました。みなさんにお渡しする予定です。

お預かりした過去帳ですが、最初に記載されている方は、文化年間にご往生されています。西暦に換算すると文化年間は104年から1818年まで。文化とそれに続く文政年間(1818から1830年)までは「化政文化」とまとめられます。江戸を中心に町人文化と呼ばれる歌舞伎、浮世絵や川柳が流行しました。日本史の試験でもよく出るところです。その頃の農漁村はどんな暮らしだったのでしょうね。

ハガキを書いていてはたと思います。今年も残すところあとふた月余となりました。
「ただいたずらに明かし いたずらに暮らして 年月を送るばかりなり」との蓮如上人の言葉通りではないかと。

11月末の報恩講に向けたこれからの日々は、「いたずらに明し」とならないように頑張らないと。

ご自宅で3回忌

午前中、ご自宅での3回忌の法要に出かけてきました。
仏間に入ると施主さんはじめ礼服姿の方も何人か。
「正座は頑張らなくてもいいですよ」とお伝えして開式です。
施主さんは「正信偈」を上手に読まれます。
夏でも風通しの良い仏間で、お盆参りの際に故人さまと共に読経したありし日を思い浮かべつつ、私も手をあわせました。

故人さまから見ると姪孫(てっそん)にあたる若い方は、「正座ダメでした」と途中で断念。施主さんは最後まで足を崩さずがんばっておられました。

故人さまがご往生されたのち、新しく仏壇を購入され、併せて新しいご本尊を迎えられました。金色に輝くお仏壇です。

「どこまでも届く無量光(むりょうこう)です。阿弥陀さまは、お互いのいのちが光り輝いていることを私たちに教えてくださいます。比べる世界に生きる私たちは手をあわせる時、それに気づかせていただくのです。私もそうなんです」
「故人さまが、『どうか南無阿弥陀仏と称えてください』と働いてくださっています。ご法事とは、そのことに感謝申し上げる時間ではないでしょうか」

1周忌、3回忌と、ご自宅での法事となりました。光輝くご本尊を前にお勤めするのは気持ちがよいものです。正座をして手をあわせて頭を下げる時、ご本尊の足裏の下に自分の頭が来ることも確認できます。額を仏の足につけて礼拝(らいはい)する頂礼(ちょうらい)の姿です。

みなさん、ありがとうございました。

弥生町の地域猫の会のこと

坊守です。
今日は午後から中四国エリアの看護介護職の症例検討会を傍聴。ケアの仕事は、国が決める診療報酬、介護報酬に対応する必要に迫られ、患者さん利用者さんとの時間が奪われるような見直しが続いています。それでも一生懸命ふんばる彼女、彼らに尊敬を感じる時間でした。
初の女性首相が誕生したと期待する方々もあるかもしれませんが、この間の報道でみる限り、ケアに肩入れするどころか、鉄の女を見習ってバッサバサ切る気配すらあり、このところの気温低下ばりに、お寒い心持ちです(以上、医療関係者の個人的つぶやきでした)。

さてそれで、夕方に勉強会がすんでから、職場エリアの地域猫の会に差し入れに。
鳥取駅近くの繁華街、弥生町と私の職場がある末広温泉町には野良猫たちの姿が結構みられます。
飲食店から出た食べ物などをもらいながら、まちの片隅で生き、生まれた子猫たちは交通事故などで命を落とすことがよくありました。
「地域猫活動でもするか?」と猫飼い仲間の同僚と話していた矢先、昨年だったか、商店街に地域猫の会ができたというお知らせが張り出されました。猫たちの繁殖を止めるためのTNR活動と、餌やりと清掃にとりくんでおられます。
地元の大学生たちも、その支援に、定期的に来てくれているようです。
ありがたい、と思っていただけが変わったのが、去年の夏。暑い中、職場の駐車場の脇に長時間立っている女の子がいました。気になると放っておけない坊守なので(苦笑)「待ち合わせなら、ビルに入って涼しいところに居ていいよ」と、声をかけました。すると彼女は、少し離れたところを指差しました。空き家の前に、猫の捕獲器があり、野良猫が入るのを見守っていたのでした。
それ以来、時々キャットフードや鰹節を差し入れしています。弥生町に職場のある女性が、ほんとうに少人数で活動されていることが分かりました。

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地域に小さなスペースを確保したいけれど、とにかく家賃が高すぎて難航していることや、仲間を増やしたいと思っておられることなどを今日うかがいました。

鳥取に来るまで、猫を飼うなんて思ってもみなかった私ですが、生活を共にするようになると、こんなに気持ちの交流ができて、マイペースで、愛すべき存在を、その辺の石ころのようには扱えない、と思うのです。
さあ、できることを考えてみましょう。

我以外皆我師

午前中、50回忌のおつとめがありました。施主のAさんは現役時代、水産庁で航海士として働いていました。ご本人は、「船長の鞄持ちです」と笑っておられました。北はベーリング海、アラスカ沖。南はガダルカナル島沖など、日本船の操業の監督業務などにあたられました。インドネシアに滞在したおり、モスク、教会、仏教寺院がそれぞれ近所にあって、とても印象深かったとお話でした。「住職さん、なんで仲良くできんのですかねえ」。私もそう思います。Aさんは現在は趣味で英会話を習っておられます。講師の方はガザやパレスチナな難民支援の活動をされていているとのことでした。Aさんも留学生支援のために物資を提供するなどしているそうです。「できることをさせてもらってます」。講師さんは、今も続く困難に胸を痛めつつ活動されているのでしょう。頭が下がります。

夕方前、網代の道場へ。先日、刈ったソテツを片付けるために来たのですが、すっかりありません。境内に除草剤を散布していたところ近所のKさんがこられて、「ブログに来るように書いてあったから来てみただけど、みえんかったけえ、ゴミ袋6つ分の草を燃えるゴミでだしたとこだで」と。数日で境内が見違えるほどスッキリしました。ほんと、ありがとうございます!

ご門徒さんには、さまざまな経験をされ、また、さまざまに活躍されている方がいらっしゃいます。そういう姿やお話にふれて刺激を受け、また考えさせられる場面が僧侶の日常には多くあり、ありがたく思います。

まさに吉川英治さんの座右の銘にある通り「我以外皆我師」なのです。

ゆかむり班でレッツ体操

今日は月一恒例の医療生協の班会の日です。職員の方から鳥取市鹿野の鹿野温泉病院に併設される高齢者施設についての説明がありました。施設名称を募集しているそうです。

地元岩井にも長年、高齢者施設がありました。いま建て替え工事をすすめていますが、班会にこられている地元の情報通の方によると「軽費老人ホームという看板はなくなるときいている」とのことでした。

その後、嚥下(えんげ)機能を維持するための体操を少し。

次回はカラオケをしたいとの声もあったので、機材をセットしてみなさんを迎えたいと思います。

ネコカレンダー(試作版)

古家とその周辺でくらすネコたちの来年のカレンダーを坊守がつくりました。

ナモ
ター坊
初登場・クウちゃん
初登場・ノノちゃん
シマちゃん

さらに手を加えて完成させるそうです。

10月のシマちゃんの堂々と姿。今年の暑さも耐え抜いて、最近はとても健康な表情をしています。

ノノちゃんも重篤とは思えないほどよく食べます。

ター坊はホットカーペットに張り付いて寝ています。

クウはナモと遊びたいようでしょっちゅう近づいていきますが、たいがい怒られています。

完成版カレンダーはお寺の張り出し用、忘年会の景品、新年の西法寺通信のパズルの景品などにあてる予定です。