衣替えの季節ですが

9月も今日で終わりです。僧侶も明日から衣替えとなります。今日はこれから夏の黒衣でつとめる最後のお通夜となるでしょうか。

故人様は大正生まれのおばあちゃんです。ご主人は20年以上前にご往生されています。息子さんからお父さんの戦争体験を西法寺通信の紙面で語っていただいたこともありました。奥さんは集落でも知らぬ人はいないほど厳しい方だったそうですが、高齢を迎え義娘さんに介護されるようになり、おだやかになられたということでした。

明日から10月。この数日は朝晩すずしくなってきましま。秋冬春の衣体(えたい)にすぐ切り替えるかどうか、朝の天候をみて考えたいと思います。

2か月ぶりになもなもサロン

昼間、網代布教所でなもなもサロンをひらきました。先月は私がコロナ感染したこともあり中止したので2か月ぶりです。

サロンの前に臨終勤行にうかがったからかもしれませんが、「ああ、常ということはないんだなあ。このひとときというのは、2度とない今なのだなあ」などと思いつつ、みなさんの会話を聞いていました。

さまざまな話題がありました。印象的だったのは3つ。一つは、布教のため新宗教の信者の方たちが網代を歩いていたこと、二つは、エビがたくさん荷揚げされて港に活気があったこと、三つは、とてもおめでたい話でした。おそらく今日参加された方たちの口から、集落に伝わっていくのでしょう。

1時間半ほどご飯を食べ、おしゃべりして、笑いあって最後に体操をして終了です。また来月会いましょう。

役員会&歎異抄輪読会

午後、お寺の役員会を開きました。新しく役員を引き受けてくれた50代前半の方も初参加していただきました。現役世代の加入は心強いことです。
会議では、今後の境内の整備計画について、11月末の親鸞聖人のご命日にちなんだ法要、報恩講へのお参りをどう増やすのかなど、提案し意見交換しました。報恩講のお誘いにチラシを作成しようと思っていますが、それとあわせて、「一緒にお参りしましょう」という実際の声かけを今年は頑張ってみようと決意しています。

「歎異抄」輪読会は6人で、第14条、15条を読み、感想をだしあいました。第14条は、「罪を消し去るために懸命に念仏をすれば、罪が消えてお浄土にうまれることができる」という考えを批判します。その前の第13条は、「悪いことを重ねても仏が救ってくださる」、「いいことをしてこそ仏が救ってくださる」という両方を取り上げ、批判しています。読み進めていくと、つくづく人の心の内面に迫ってくる書物だと思います。

「歎異抄」という書物は、「本願を信じて念仏を申さば仏になる」という教えです。同じ親鸞聖人の教えに出会ったもの同士の中に生まれた、そこから外れた異議を唯円は歎き、悲しみつつ取り上げていきます。

このペースだとあと1年はかかるでしょうか。年に数回の輪読会ですが、終了したら、もう一回、最初から読んでいこうかなと思うほど、声に出して読む、感想を交流しあうというのは貴重な時間なのでした。

クウちゃん駆け上がる

古家の梁にクウちゃんが登ることを覚えました。以前、さっそうと駆け上がるナモの姿をうらやましそうにみていたのです。

今日は朝からはりきっていて、私と坊守がみている前でネコ階段を使って上まで。初めて上がったのかどうか、そこはわかりませんが、梁にあがった以降、降りられるルートを確認していたので、梁初心者なのでしょう。

食いしん坊なので、ちゅーるを振り回すと、降りてきました。ただ、ナモのように上手にネコ階段を使わず、途中からドンと飛び降りるので危なっかしい。

その一部始終をター坊はイスに寝ながら眺めていました。ター坊は真似しないし、できないと思われます。

岩美町チャンネルに取材依頼

お盆参りの時、山あいの集落に住むご門徒さんが、「ロサンゼルスに行きたい」とおっしゃいます。大谷選手のファンで、一度、観戦したいと。

今日は、大谷選手が所属するドジャースがナショナルリーグ西地区優勝を決めました。山本由伸投手の好投、大谷選手は今シーズン54本目のホームランを打ちました。メジャーで2年連続50本以上のホームランを打つのはとても難しいこと。歴代で7人しかいません。そのうちの一人が大谷選手です。投手としても今シーズン途中から復帰し、160キロ以上の速球を投げ込み、圧倒しています。大きな資金力があり、抜きん出た選手をたくさん抱える同チームがなかなか優勝を決められなかったのは、中継ぎ、抑え投手の不調というのか、登板過多による不調が大きかったと思います。ここにマイナーから復帰した佐々木朗希投手や今シーズンで引退する200勝投手カーショー投手が加われば、これからのポストシーズン、他の強豪チームともいい試合ができるのではないでしょうか。と、野球に興味のない方には「なんのこと?」という話題でした。

今日も朝から西法寺通信の作成の続きです。坊守がクロスワードパズルを早起きして作ってくれて助かりました。この調子だと、日曜には印刷に回せそうです。朝からの雨が午前10時過ぎにはやみ、役場に行って岩美町チャンネルさんに「心のコンサート」の取材依頼です。担当の方はちょうど番組編集中でした。「AI音声聞いてみます?」と勧められ、ヘッドフォンで聞いてみました。違和感なく、アナウンサーがよんでいるかのよう。進化がすごいですね。

役場から帰ってきて岩井集落に「心のコンサート」のチラシ配りの続きを。気温はそれほど高くありませんが、蒸し暑くて50軒ほど配り歩いてやめました。午後は納骨のお勤めへ。お寺に戻って役員会の準備を少ししてもう夕方です。ネコたちの待つ家に帰りましょう。

西法寺通信第26号を作成中

今日は早朝から寺報づくりです。家から寺までは歩いて数十秒。出勤時間がないので効率がいいかもしれません。今号では境内の整備計画について、大枠をみなさんにお知らせします。

昼にネコと私のご飯のために帰った以外は住職部屋に。午後3時過ぎに3/4はできました。あとはパズル作りです。

来週の頭に印刷にまわして、配り始めるのは週末からでしょうか。

お盆参りの際に、「楽しみにしているんですよ」と何人かの方からありがたいおことばが。寺報はご門徒さん向け、ホームページは外向けでおこなっています。この2つをひきつづき大切にしていきます。

今度の日曜は役員会と「歎異抄」(第14、15条)の輪読会もあるので、並行してその準備もしないといけません。4時過ぎまで「歎異抄」を読みました。しかし、私のカラータイマーはもう限界のようです。銀行、夕飯の買い物にもいきたいので、続きはまた明日ということにしましょう。

統一教会の総裁が逮捕される

23日、韓国の統一教会のハン・ハクチャ総裁が逮捕されました。

韓国KBSの報道↓

https://world.kbs.co.kr/service/news_view.htm?lang=j&Seq_Code=91287

ユン・ソンニョル前大統領の妻、そして側近の議員に金品を渡すなどして同協会への便宜を図るように依頼した疑いがもたれています。1億ウォンは日本円で約1000万円。こうした金品の原資は日本の信者からの寄進がふくまれているでしょう。「政治を知らない」とはよくいったものです。

これは宗教迫害などではありません。そもそも、人を不幸にする宗教は、宗教といえません。

被害者救済、そして韓国の特別検察による捜査がどのように進展するのかみていきたいと思います。

2日続けての葬儀

今日は彼岸の中日です。午前中、2件の法事をつとめ、その足で葬儀ですから、ちょっと慌ただしいですね。

朝の法事の際、小学生の女の子に、「今日はなんで休みなの?」と聞いてみましたが、「???」。秋分の日ですね。大人の方達には、「彼岸の反対語はなんですか?」と聞いてみましたが、こちらも「???」。此岸というのです。覚えておいてくださいね。さらに小さなお子さんがお母さんに抱っこされていたので、「拯」(じょう)という「正信偈」にある漢字について説明。興味のある方は調べてみてください。

法事を終えて葬儀会館へ。微笑みを浮かべた遺影はお孫さんと撮った1枚なのだとか。お孫さんたちがまだ幼かったときにとったものと同じ構図だったそうです。成長を喜んでいる表情なのでしょう。

葬儀をおえ、火葬を経て夕方、お寺で法要です。なまんだぶの声が本堂にひびきました。

2日続けての葬儀が無事に終わり、ホッとしています。「人生で最も悲しい瞬間に立ち会うのがあなたの仕事。がんばれ」と送り出してくれた前の職場の先輩の言葉を、いまふと思い出しました。

ご遺骨を前に葬儀をつとめました

日中、県外でご往生された故人さまのご遺骨を前にして葬儀をお勤めし、その後、納骨堂に納骨させていただきました。もとは町内ご出身です。若い頃はスポーツ選手として優秀な成績をおさめ、またご自身で事業をおこし、経営者としてもご活躍されたそうです。姪ごさんや姪孫(てっそん)さんら6名がお参りされました。妹さんのご遺骨も納骨堂でお預かりしていますので、きょうだい並ぶ形で安置しました。「いっしょでよかったが」とお参りされたご門徒さんがおっしゃいました。離れて暮らしていたきょうだいが、「倶会一処」(くえいっしょ)となりました。

帰りがけ、大学院生の姪孫さんが、「写真を撮りましょう」と、女性6名と私で記念撮影です。私からはみなさんに5枚入りの生姜せんべいをプレゼント。県内の方は、「この前、日本海新聞に出てましたよね。懐かしい」と喜んでおられました。

来月の頭に、もう1件、納骨法要が予定されています。4段ある納骨棚は最後の1段を使用しはじめました。来年か、再来年には満杯となりそうです。

2万歩あるいて慶讃法要

きょうは親鸞聖人御誕生850年立教開宗800年慶讃法要がありました。開式は午後2時から。私は設営の責任者にあたっていたので午前9時半には会場に到着。10時過ぎから準備をはじめました。会館の内外をいったりきたり。

要員を担ってくれたご門徒さんの協力で正午前に準備完了。楽しみにしていた「森の香り」さんで昼食です。私は牛すじカレーを。よく煮込まれていて美味しかったです。

するとLINEにご講師さんから、「会場がわかりません」とのSOS。直ちに駅にお迎えに。早めについていただいたのでよかったです。

1時過ぎにはご門徒さんが会場に到着。約250人のお参りでした。西法寺からお参りされたのは40人でした。

大きなご本尊を京都の本願寺から借り受けました。よく見ると印刷ではありません。絵師の筆によるものなのです。

僧侶14人、そしてご門徒さんと称えた声が会場に響き渡りました。

休憩後、ご講師さんの講談と法話です。親鸞聖人の出家、そして法然聖人、お念仏へ教えとの出会いを物語風に。組長さんがあいさつし、親鸞聖人の和讃「恩徳讃」をうたって4時前に終了です。

その後、後片付けをして夕方5時にすべて完了しました。

家に帰って時計を見ると1日の歩数が20,100歩。

で、タイトル「2万歩あるいて慶讃法要」となるわけです。