猫たちのお接待

坊守です。
昨日、猫仲間・ター坊の友だちTくんのお家のお勤めがありました。動物病院に入院したノノ(慢性的な腎機能低下がこのほど判明したのです)の面会に行くためクルマのエンジンをかけに出たら、玄関先でばったり。お勤めの前に寄ってくれたとのこと。
さあさあ、と、入っていただいて、冷たいお茶の支度を始めたら、どこにいたかわからなかったナモが登場。皆さんの間をすりすりっとひとまわりして、にゃーんとご挨拶。
遅れてクウも駆けつけ(お土産のちゅーるに反応したと思われます)、おやつを貰いました。


そんな交流の背後で、ター坊がコソコソっとあらわれ、階段を駆け上がりました。私たちには黒い物体が動いたように見えました。家族以外のニンゲンが怖いことは、大きくなっても変わりません。ましてや自宅にお客さんが来られた時は、急いで2階の和室の押し入れの奥深くに隠れるのです。

Tくんはター坊を好きと思ってくれているのに、なんというすれ違い!

だがこれは、いつものパターンです。あらかじめ2階のエアコンをつけ、ター坊が暑さでのびないよう対策してありました。
ナモはクウをパンチするところまでお見せしてしまいましたが、お接待がんばりました。
クウは、美味しいものさえくれれば、誰にでもついて行きそうな食いしん坊なので、出てきましたが、これからはおもてなしを学ばないといけません。


またゆっくり、遊びに来てくれたら、ター坊も出てくると思います。

今日は参議院選挙の投票日

朝、坊守と共に地域の投票所へ。今日は参院選挙の投票日です。みんなで選挙に行きましょう。

この数日、頭を悩ませていることがあります。夜中、境内に出没する鹿が、蓮の茎を噛みちぎっているのです。睡蓮などは、水面にあった葉がほとんどなくなってしまいました。

赤色灯を2つ置いて対策を講じ、一昨日、昨日は被害がなかったようです。

お釈迦さまが初めて説法した場所は、鹿野苑(サールナート)。鹿がたくさん住んでいたそうです。仏教とは縁のある動物ですが、何卒、蓮を食べるのはご遠慮ください!

カナ、悲、哀

午前中、17回忌の法事でした。96才のご門徒さんがお参りに。故人様は息子さんです。「最近の暑さでバテ気味で」と娘さん。おばあちゃんは静かに目を閉じてお参りされていました。車椅子で移動されていたのですが、お寺は車椅子でスッと入場できるようになっていません。これは改善すべき課題です、

午後は葬儀です。式が終わって、お参りされていた故人さまのごきょうだいから、「いい法名をつけていただいて、ありがとうございます」と声をかけていただきました。

火葬場でのお勤めが終わり、お寺へ。仏壇屋さんが駐車場で待っておられました。岡山県に住むご門徒さんが実家の仏壇じまいとともに新しい仏壇をお求めになりました。明日はお寺で入仏法要です。それが終わって仏壇屋さんがお寺から新居まで運ばれるとのことです。

夕方4時、ご近所さんが式場に出棺されました。暑い中、近所の方たちがお見送りに。私も静かに手をあわせました。

そして5時過ぎから還骨法要をお勤めしました。外ではひぐらしの大合唱。今日ばかりは、カナ、悲、哀と鳴いているように聞こえてくるのでした。

一蓮托生

朝、臨終勤行にうかがいました。今日の夕方が通夜、明日が葬儀となります。施主さんから故人さまの人柄や思い出をうかがいました。本当に胸が詰まります。お寺に帰って通夜の法話と法名を考え、板に法名を記載しました。

法名に蓮の一字を加えました。境内では蓮が次つぎに咲いています。



如来浄華(にょらいじょうけ)の聖衆(しょうじゅ)は
正覚(しょうがく)のはなより化生(けしょう)して
衆生(しゅじょう)の願楽(がんげ)ことごとく
すみやかにとく満足す

親鸞聖人の和讃です。明日の葬儀のさいに拝読します。

葬儀では節を間違えないようにということだけ考えて読んでいますが、私たちはこの世との縁が尽きた時、阿弥陀仏のお働きによって、清らかな華となって、お浄土に生まれさせていただくとの意味になります。

同じ信心を恵まれたものは、一蓮托生です。お浄土で同じ蓮の上に生まれさせていただく。それが本来、この言葉の意味するところです。

合掌



記念法要にむけて

9月21日に予定している鳥取因幡組の慶讃法要についての準備に日中あたりました。

まず、午前中は記念品の吟味。お寺から法要にお参りされるご門徒さんに記念品をさしあげる予定です。ささやかな品ですが、どうかお楽しみに!

午後は当日の会場・ふれあい会館の下見に来ました。

ホールの椅子は約500席。

係の方と打ち合わせをしてイメージも湧いてきました。私は会場の設営係です。当日は10時集合でステージづくりや受付などにあたります。

たくさんでお参りできるよう、声かけをはじめます。

無常だけえ

午前中、13回忌の法事がありました。ご夫婦でのお参りです。お二人とも「正信念仏偈」を上手に読まれました。法事後に「住職に相談がある」とのことで少しお話をうかがいました。80歳をこえ、お墓の草取りなどお世話をするのが年々大変になり、お墓じまいを考えているとのことでした。「今は元気だけど、無常だけえ、今のうちに考えておこうと思って」。お墓をしまうためにはどんな手続きや手順が必要なのか私の方からお話ししました。帰りには本堂横の納骨堂を見ておられました。

昼過ぎ、ご近所さんがご家族がお亡くなりになられたとのことであいさつに来られました。気のいいおっちゃんでした。大工さんとして長年活躍され、数年前にはお寺の本堂を建てたこともあったそうです。最近は体調を崩されていたようで、心配しておりました。残念なことです。

午前中、ご門徒さんが口にされた「無常」の言葉をかみしめました。

過去帳3冊に記入する

早朝から2冊過去帳を記載し、その勢いで新調分も昼過から書き始めました。

過去帳のサイズはさまざまです。今日記したものは4寸、4.5寸、そして7寸でした。やはり大きいほうが書きやすいですね。

使っている墨液は、新・墨粋という木書用のものです。これがいちばん滲みにくいと個人的には思います。

筆は最も小さいタイプのもの。小さな過去帳には極細の筆ペンを使います。一発勝負で失敗できないので、慎重に、ゆっくりと。ですから、時間もかかりますし、けっこう肩も凝るんです。

いつもなら途中でダウンするところ、今日は集中力がつづき、午後4時過ぎまでに書き終えました。やればできるじゃないか!

年を重ねる

今日は朝から西法寺通信の郵送作業を少し。郵便局の窓口で託し、これで全ての作業が完了です。3か月に一度のことですが、終わるとほっと一息です。

その後は法事をお勤めしました。施主は現役の漁師さんです。いまは束の間の休みの期間です。渋い、太い声で読経されていました。昨日咲いた蓮をみなさんご覧になって帰って行かれました。

夕方、仕事を終えて、ネコの小径をくぐって古家へ。いつものようにシマちゃんが迎えてくれました。

私ごとですが今日でまた年を重ねました。また1年、ぼちぼちがんばります。

練習の成果は

午前中の四十九日のお勤めでのことです。開式前に故人さまから見るとひ孫さんにあたる小学生の姉妹が、お経本を開いて「正信念仏偈」の練習をしています。本番でも、声が耳に届きました。来週は学校行事で海水浴に出かけ、それが終わると夏休みに。どうか元気に過ごしてください。

ご家族から過去帳をお預かりし、21日朝に予定している納骨の際にお返しすることに。この間、お預かりした過去帳が計3冊に。一つは新調することになっています。そして、二つはお一人の記載となります。そのうち1冊は、宝永に始まる古い過去帳なのです。宝永というのは1704年から1711年まで。実に300年以上昔です。ご先祖さんの人数は30人を超えます。そこに新たにお一人、お名前と法名を記すことになりました。紙がずいぶん傷んでしまっているので、どこかのタイミングで新調しないといけなくなるでしょう。

さて、お寺の蓮は、今日、新たに1輪、開きました。7月下旬までは蓮の見頃は続きそうです。

午後3時。また翌朝に開きます

そうそう、昨日、米農家Yさんの田んぼでコウノトリを見ました。エサが豊富にあるのでしょう。盛んにクビを上下に動かしていました(Yさんの田んぼの周辺を歩いていると、わずかの時間でヘビを3匹見かけたことがあります)。農家の方たちが化学肥料を減らすなど努力され、そのおかげもあり、コウノトリが生息しやすくなっていると考えられています。「ようけ飛んでくるでー。ペットみたいなもんだが」と以前、Yさんは笑っていました。いい光景でした。

初めてのスイカ

昨日、百箇日のお勤めで網代へ。施主さんの娘さんが、今年はじめてスイカに挑戦し、無事に収穫できたとのことでごちそうになりました。

ご本人は、「甘さが足りない」と不本意なようすでしたが、来年が楽しみな1年目ではないかと。無農薬にもこだわっているそうです。「夏野菜がとれたら、ぜひ無料市に」とお願いしました。

今日の午前中は坊守にも手伝ってもらって西法寺通信の配達を30軒ほど。週末ということもあり、海岸を走る車も多めです。浦富海岸では水遊びを楽しむ方たちもいらっしゃいました。坊守も、「海に足をつけたら気持ちよさそう」と。

田後港

私の方は午後も配布の続き、知人から頼まれていた印刷物を届け、夕方は逮夜参りとつづきます。暑さが半端ないです。熱中症にならないよう水分補給を適切に!