中国からのお客さま

今日は暑いですねーー。昼間、百箇日法要、その後、納骨を行いました。「雨が心配だったけどよかった。納骨が済んでホッとしました」と義理の娘さん。次は8月の初盆ということになります。夕方はお通夜のおつとめです。

この数日、海外からのお客さんがお見えでした。といっても日本の方です。いま、上海で仕事をされ、生活を送っておられるそうです。ご両親は国内に住んでおられます。岩井にまだご実家があった頃からいくつかの土地(山林)を持っておられ、山の斜面に立つ樹木が倒壊の恐れがないのか見にこられたそうです。業者さんも同行されていました。ご本人さんもどこが自分の先祖からの山になるのか、ご両親に聞いて初めて知ったそうです。お寺の近くの土地でもあったので、お寺にも確認のためにこられたようでした。

もう一つ。実家のお墓のことが心配だったようです。私もご一緒して親せきの方を訪ね、場所を教えていただきました。幼い頃、何度かお墓参りをしたことがあったようで、その時の記憶が蘇ってきたとおっしゃっていました。この度、時間をかけて墓掃除をされたそうです。お墓じまいをしたいとのお気持ちがあるようでした。確かに、こちらにお墓があってもお参りすることは難しいでしょう。私の知っている業者さんを紹介しました。

今日で鳥取での予定を終えて近々、上海に帰られるとのこと。また秋ごろに日本に帰ってきて今回の続きをしたいとのことでした。

現在の中国の姿や中国の方の気質、考え方なども聞かせていただきました。実は30年近く前、中国を旅行したことがあります。万里の長城、北京市内の自転車通勤の波(今もあるのでしょうか?)、南京市、すでに大都会だった上海市など見てまわりました。機会があればもう一回、行ってみたい!

約束を果たすとき

知り合いの方がお亡くなりになりました。
2018年の春、こちらにUターンして以来、親しくおつきあいさせていただいておりました。

ご本人は死が近づいていることを十分にご承知でした。それでも、週末に何度か、長年過ごした自宅に帰ることもできたようでした。

最後にお会いしたのは先週の火曜日でした。
病室にうかがうと伏せっておられました。「足がだるい」とのことで、奥さんがさすっておられました。私も少しだけ足をさすりました。もしかしたら最後になるかもしれないと思い、1時間ほど病室にとどまり、奥さんから思い出話などうかがっていました。

病室に先生がおみえになりました。以前、若い医療スタッフに透析患者としての生活や生き方をお話しされる機会があったそうです。先生は、ひとこと、お礼を述べにこられたのでした。

「ありがとうございました」
「なんだあ先生、ワシの方が世話になっただけえ」

奥さんもそういうことがあったことを初めて耳にされたようでした。

生きること、病になること、老いていくこと、そして別れていかなければならないこと…。

お釈迦さまは「生老病死」を「思い通りにならない苦」であるとおっしゃいました。その苦を抱えながら生きることをお話しされたのかなと、ふと思いました。

病室から退出する際に、「もうすぐあんたにお世話になるけえ、よろしく頼むで」と声をかけていただきました。数年前から、「ワシが死んだら、あんたに葬式をしてほしい」とお願いされていたのです。

その約束を果たすときがやってきました。

まつりのあとは、もっと大きなまつりが

上半期最大のイベントが終わり、ホッとひと息。
およそ120人にご来場いただいたようです。
楽しんでいただけたでしょうか。

知り合いの方から、「昨日は大笑いしました」とラインがありました。

午前中に後片付けを少し。落語家さんが宿泊された旅館にお礼を兼ねて支払に。午後は、音響でお世話になったマロンさんが機材を撤収に来られました。

6月8日がお寺の役員会です。よく振り返って来年以降に生かしたいと思います。

次の日曜は町をあげての京都アニメーション「Free!」の一大イベントがあります。それもあってお寺フェスは当初の予定よりも1週はやめての開催となりました。全国からおおぜいの若い人たちがやってくることでしょう。イベント開催が告知されるとすぐ、町内、鳥取県東部の宿泊施設は予約が殺到したそうです。

今の所、25日には法事の予定がないので、グルメ屋台にでも出かけてみようかなと思います。

第3回 お寺フェスを開きました

五月晴れとはいきませんでしたが、曇り空のもと、お寺フェスを開きました。

本堂では落語です。満丸屋團地さん(素人)、桂小鯛さん、桂出丸さんの話芸に、大いに笑わせていただきました。小鯛さんは、「反対俥(いらち俥)」というネタでした。人力車を引く車屋とお客のやりとりで話が進んでいきます。大きな身振り手振りでの大熱演でした。

桂小鯛さん

出丸師匠の「禁酒関所」というネタ。禁酒のおふれが出ている城内の侍からお酒を注文された酒屋が、どうにかしてお酒を持ち込もうと苦心するお話です。

出丸さんは師匠の師匠にあたる故桂米朝さんの人柄にもふれてくださいました。派手なことが嫌いで個人後援会も作らなかったそうです。若くして戦争で亡くなった同級生を想い、華やかなことは極力固辞されたというのです。そして、落語家は何も作らない(生産しないという意味)からこそまわりに感謝しなければならないのだとおっしゃっていたそうです。

入りきれないほど満席でした

「日本一派手な高座」と出丸師匠にも認定していただいています。来年以降も、この高座でお3人さんの話芸を楽しみたいと思います。

桂出丸師匠

境内では、鹿カレー、イワナの塩焼き、鶏のから揚げ、焼きたてパン、クロワッサンたい焼きなどなど、とさながらミニフードコートでした。

鹿カレー、美味しかったです!
お楽しみ抽選会も


魚の行商歴半世紀の網代のMさんのカレイの干物はあっという間に完売!

鳥取医療生協さんの健康チェックは今年も大好評でした

初めて出店いただいた地元岩井の「お菓子 とわ」さん
鳥取を代表する仏具店「お仏壇のふじた」さん
料理が映える見事な器を作り続ける牧谷窯さん
ありがとうございました。

昨日の準備、そして今日の本番と、お寺の役員が力をあわせ、無事開催することができました。私の1日の歩数は20000歩近くでした。足が痛い!

午後は永代経法要

「ブログを見てきました」と声をかけていただいたり、法事の際にお知らせした若いご夫婦がきてくださったり、新聞社につとめているご門徒さんが取材を兼ねてきてくださったり。ありがたいことです。

来年は5月31日(日)の開催を予定します。よろしくお願いします。

お寺フェスに向けて⑨前日準備

午後、ご門徒さんに協力いただいてお寺フェスの準備にあたりました。3回目ですから、みなさん手慣れたもので、1時間ほどで終了。

派手な高座が完成。

本堂の縁は雑巾掛け。

牧谷窯さんもこられて、器がキレイに並べられました。

落語、健康チェック、地物の一夜干し、キッチンカー(焼きたてパンやカレー)、牧谷窯展示販売、お菓子とわさんの生姜せんべいと喫茶コーナー、仏具販売ともりだくさん。お楽しみ抽選会も。

ご近所のみなさん、明日、遊びに来てください!

お寺フェスに向けて⑧準備着々

お寺フェス2日前です。朝、岩井の「お菓子 とわ」さんがお見えになりました。集会室で生姜せんべいを販売し、兼喫茶スペースも。4月末に開店以来、大忙しとのこと。あさっては店をお休みしてきてくださいます。来場するみなさん、ぜひお買い上げください。

昼前に音響の設置のためIさんが来寺されました。落語家さんの名人芸をすばらしい音響でお楽しみください。

さらに鳥取医療生協さんも健康チェックの機器をもってこられました。当日のシュミレーションも。

私の方は、お寺フェスの準備をしつつ、午後の永代経法要でお話しすることを思案。パワーポイントで資料を作成しました。パソコン、プロジェクターとスクリーンを使ってお話しさせていただきましょう。

日曜の天気は曇り予報に。小雨の心配はありそうですが、ホッとしています。

お寺フェスに向けて⑦抽選会あります

蒸し暑いですねー。

昼前、町内のコメ農家Yさん宅へ。今日は草刈りを朝からしているそうです。5月末には田植えの予定。苗床で育てられた苗が出番を待っていました。

今年のお寺フェスもお楽しみ抽選会があります。1等はYさんのおコメ(きぬむすめ)5キロ!です。前日、住職自ら精米しました。

そのお礼というほどではありませんが、当日の昼食券をプレゼントするためにおじゃましました。

「コメの価格が高すぎて困ったもんです。生産者がもうかってるわけじゃありませんで。誰がもうけてるだ?」

この眺めの素晴らしいこと。コウノトリが飛来し、蛍が舞う田園風景です。

「田んぼに水をはったら、カエルの大合唱だで」

Yさんにはプレゼンターとして登場していただきます。当日よろしく!

お寺フェスに向けて⑥掃除をはじめる

今日は本当によい天気になりました。朝から過去帳を書き続け、その合間に本堂や集会室、廊下の掃除です。ルンバにも大いに頑張ってもらいました。

昼過ぎまでかかって過去帳は完成。合計13人のお名前と法名を記載しました。
そして午後、逮夜法要に。「過去帳は土曜日の四十九日の時にお渡ししますから」とお伝えすることができ、ホッとしています。お勤めのあと施主さんと四十九日・納骨の打ち合わせを少し。娘さんからは、お父さんから引き継いだ畑の話。「動画でいろんな農法が紹介されているから、どれがいいだろうと試してるんですよ」と。スイカを植えたとのこと。「お父さんのスイカはいつも美味しかったですよ。いいのができたらお寺にお供えしてくれません?」と私。「中が白かっても知らんで」と。楽しみにしてます。

帰り道、散歩中のご門徒さんを発見。「ああ、住職さんでしたか。こけないように気をつけながら、近所を歩いてるですが」。今年、91歳になられます。

お寺に帰って掃除の続きを少しばかり。明日も天気がもつようなので、境内の草刈りをしましょう。備品の確認も。それとお寺フェスの午後はお寺の法要で、住職の法話の時間もあります。その準備も。

夕方、今日何回目かの日曜の天気予報を確認。曇りで午前中弱い雨が降るという予報でほぼ一致しています。何度見ても変わりません…。
今日みたいなさわやかな晴れということには、ならないようですね。

昼に帰るとクウは敷物と一体化して寝てました

過去帳に記された天保の大飢饉

過去帳の新調を依頼され、昨日から書き始めたところです。
いちばん古い元号は天保でした。天保とは1831年から1845年まで使用された元号です。天保8年にご往生された方が複数ありました。これは天保の大飢饉によるものと思われます。

高校の歴史で習う大塩平八郎の乱。天保の大飢饉によるコメの高騰、豪商によるコメの買い占めなどに抗議し、大阪の与力・大塩平八郎が蜂起したのです。

因幡の国(現在の鳥取県東部)の人口は推計で15万〜20万人。天保の大飢饉が猛威を振るった天保8年には実に2万人以上が亡くなったそうです。

せっかく新調することになったので、こうした歴史を経て、いま私たちがあるということをご門徒さんにお伝えしたいと思います。そのためにも、頑張って書き直します!

小さなご本尊をお迎えして

午前中、市内のご門徒さんのおうちへ。このほど町内から引越しをされ、新しいご本尊をお迎えしての入仏(にゅうぶつ)法要です。

引越しをされる前に、「スペースの関係で小さな仏さんにしたい」とのご希望をうかがっていました。そこで、「いちょう」と「きく」という小型のご本尊をご案内し、「きく」の方を購入され、本日の法要となりました。

https://www.hongwanji.kyoto/visit/pdf/menmotsu_kakejiku.pdf

小型といっても本願寺が扱っている「ホンモノ」です。実は「きく」を前に入仏法要をお勤めするのは今月2回目です。このサイズならラックの上や机の上に置くことができます。離れて暮らすご家族へのプレゼントにもいいのではないでしょうか。

お勤めの後、お茶をいただいて少しの間、お話しました。これまで職場には自動車通勤をされていたそうですが、職場と自宅の間が2キロ以内となって、職場の駐車場を利用することができなくなり、車以外の方法で通勤しないといけなくなったそうです。また、新卒採用の若い人たちとの関わりなど教えていただきました。仕事で吉岡温泉の方に行かれることがたびたびあったそうです。同じ本願寺派寺院の教蓮寺さんの駐車場を借りて集落を歩いていたとか。

お寺フェスのチラシもお渡ししてPRしてきました。

帰ってお寺フェスの準備です。天気予報を確認すると、5月18日は「曇り一時雨」の予報が「曇り」に変わっていました。「晴れ」まであとひと息です(苦笑)