人生100年時代

2007年に生まれた日本人が107歳までいきる確率は5割と予想されています。いま、100歳をこえるのは大正時代にうまれた方たちです。

このほど大正生まれのご門徒さんでがご往生され、夕方、通夜、あすが葬儀となりました。若い頃は理容師として働き、結婚後は長く地元の水産加工場ではたらかれました。網代の道場や本堂にもよくお参りいただいたそうです。

私の継職法要の際の写真が残っています。2019年5月、93歳当時のことです。

昨日、臨終のおつとめに。よくお参りいただくご門徒さんがいらっしゃったので、「ご親戚ですか?」とうかがうと、「主人のお姉さんですが」。それにしては歳が離れているような。「20歳離れとります。親子みたいなもんです」。弟さんをとてもかわいがっておられたとのこと。

最近まで台所に立ち、料理上手で、お孫さんたちもおばあちゃんの煮物が大好きだったとか。手先が器用で裁縫も得意。

健康維持や生きがいを持って人生を楽しむことなど、学べることがありそう。またご家族にうかがいたいと思います。人生100年を生き抜いたご門徒さんに感謝してお勤めさせていただきます。

ネコ友のTくんきたる

いつもうちのネコたちを「かわいい」といってくれるTくんが朝、ご両親といっしょにお寺にきてくれました。

古家につづく「ネコの小径」もはじめて通っていただきました。勝手口ではシマちゃんが寝ている最中でした。

そして、クウちゃんとノノちゃんとは初対面。「クウちゃん、かわいい! ノノちゃんはター坊そっくり!」とTくん。ナモは近づいてきてスリスリの大サービスです。そしてクウちゃんにネコパンチを繰り出すところも見られてしまいました…。

クウちゃんはちょっと警戒していましたが、Tくんからのプレゼントのちゅーるをみると駆け寄ってきてペロペロ。人懐こさを発揮してくれました。

人見知りのター坊は残念ながら雲隠れ。

また7月にこちらに来られるとのこと。ゆっくり遊んでいってください。

ゆかむり班でわいわいと

今日は医療生協の班会の日です。新しいメンバーも加わり、にぎやかな集まりとなりました。仕事が早く終わった坊守も1年ぶりに参加し、近所の方に歓迎されていました。

熱中症予防クイズをしたり、肩グルグル体操をしたり、セルフ尿チェックも。

寝つきをゆくするための工夫をはじめ、今日はこれまでにないほど、おたがいが健康に過ごすための工夫や悩みが出しあわれました。

そのなかで、「口テープで寝ている」という話がありました。トイレに立つ回数が減ったり、歯周病などの予防にもなるそうです。はじめて知りました。わたしもやってみようかなと前のめりになって聞かせていただきました。

地元紙にお寺フェス

昨日の地元紙(日本海新聞)にお寺フェスのようすが紹介されました。

記者さんが取材に来てくださったので、私が投稿するよりも断然、内容がよく伝わるのではと。ありがとうございました。

さて、寺の畑ではオクロレウカが次つぎに花を咲かせ、紫のじゅうたんになりつつあります。

仏花としてご本尊の前に飾ります。まったく世話もしてないので、せめてもと朝、周辺の草を抜きました。初めて植えたのは3年前。花の数は5倍以上にふえています。

昨年、鹿にかじられて全滅したグラジオラスは6つ、茎をのばしています。このまま咲いてくれれば。

6月は、荒れた畑から西法寺農園への再生も小さな目標にしたいと思います。

なもなもサロンにて

昨日の昼、網代道場で月一恒例の「なもなもサロン」を開きました。「お寺フェス」に参加された方も多いので、「生姜せんべい(お菓子 とわさん)が美味しかったで。2袋買って一つは子どもにあげるつもりだったけど、全部夫婦で食べてしまった」「タコ飯は全部売れたで。忙しくて落語が聞けんかった」「雨にならんでよかった」などなど。みなさん楽しまれたようで何よりでした。行商歴半世紀のあきんどさんのカレイの干物、91歳のMさん手製の「長寿わかめ」も早々に売り切れてしまったそうです。

そうそう。「お菓子 とわ」さんの喫茶スペースに網代の方たちは陣取っておられましたが、私の知りあいの方も同席していてそうです。「網代のおばちゃんの話に癒された」といっておられました。何を喋っていたのでしょう(苦笑)

昼食後は、6月30日に予定している日帰りバス旅行の相談です。県中部の燕趙園(中国庭園)と道の駅での昼食と買い物をということでまとまりました。坊守も休みをとって参加する予定です。

https://www.encho-en.com
↑この時期、燕趙園さんは無料で入場できるようです。

2023年6月からスタートしたサロンも来月で2周年となります。楽しい時間を引き続き、そして末長く。

最後は玉手箱体操で解散です

これがFree!のパワーなのですね

昨日は町内でアニメFree!のイベントがありました。全国から3000人がつめかけました。10,000人の静かな町にこれだけの方が来てくれるとはすごいことです。町内各地のイベント会場にはたくさんのファンの姿。お寺の役員の方は友人のお店で週末、お手伝い。コラボ商品にたくさんのファンつめかけ、立ちっぱなしだったそうです。イベント成功に尽力されたみなさん、ごくろうさまでした。

昼間、イベントのグルメ屋台にいきました。意外にひとりで来た方が多い。アニメ、物語の力にあらためてびっくり。夕方、網代にお勤めでいきましたが、浜ではアニメキャラクターのサメヅカちゃんとご当地キャラのいわみんのコラボ企画中でした。

地方は車社会です。道を歩いている若い人を中高生以外であまり目にすることはありません。昨日は道を歩く若い人をたくさん見かけました。それと立っている人もたくさんの満員の路線バス。こちらに帰ってきて初めての光景。なんだか不思議な気持ちでした。

本日から運行のラッピングバス(田後にて)

SNSでは来場された方たちが思い思いにたのしんだ様子がたくさんアップされています。あいにくの雨でしたが、全国から岩美町にきていただいたみなさんに感謝。

昨日は午前中、庫裏の集会室のレイアウト変更を坊守とともに。法事の前後、ゆっくりしていってください。

久しぶりの「ター坊の日記」

たあちゃんだよ

きょうは、ぼくがおてらのにっきをします。
おいたんもおばたんもあんまりおうちにいないので、ぼくは、あさ、おめめがさめて、ごはんをたべたらねています。このごろ、うすちゃいろのシマシマのクウちゃんと、まっくろいノノちゃんが、おうちにきたので、あさとばんはおっかけっこになります。


ナモねえちゃんがクウちゃんをおいかけて、ノノちゃんがぼくをおいかけるの。

ナモちゃんは、とにかくクウちゃんをパンチしたいのです。ぼくは、クウちゃんをまいにちなめてやって(ときどきみみのあじみもするけど)、ぷろれすのれんしゅうあいてもしてやる、いいおにいちゃんです。

ノノちゃんは、ケージからでたら、おみずをのんでから、だいたいぼくのところにきます。そいで、ぼくにむかってりょうほうのおててをバァー!っと、するので、ぼくはノノちゃんのあたまをかたてでおさえて、あんまりちかづいてこないようにしています。ノノちゃんは「まっちょね〜」と、びよいんのせんせいにムキムキをほめられるけど、てはぼくよりみじかいので、パンチはとどきません。それでもちかよってくるので、おおいそぎでにげるか、たかいところにあがります。

「あんたもノノちゃんがいやなくせに、ちかくにいってるじゃないの?」と、おばたんにちゅういされたけど、おんなじくろねこなので、きになるんだよ。あと、ノノちゃんは、おばたんにくっついてばっかりで、おかおをふいてもらって、グウグウいいながらおひざでねたりするので、ずるいとおもいます。

明日はFree!イベント

冷たい雨が降り、肌寒い土曜日です。5月の下旬だというのに本堂に暖房をいれて法事をおつとめしました。2歳のひ孫さんも初めてのお寺参りだったようです。

明日は町あげての「Free!」イベントの日です。いつもお世話になっている業者さんは明日、ボランティアで駐車場係をされるとか。

町内には前乗りできているファンの方の姿があちこちに。昨日のお昼、網代のなだばたにも観光客の方がいらっしゃり、運ばれてきた料理をみて、「わぁー」と歓声をあげていました。その気持ち、わかります。

なだばたさんから先日のお寺フェスにお祝いをいただいて、私もお礼をかねて食事に。「たくさん集まったみたいでよかったですね」「おかげさまで」

ハタハタとキス、そしてタラのフライ。ナスのあげびたしなどの惣菜。そして魚のあら汁です。いつもながらのおいしさ。「味噌汁のワカメは網代の?」「これはもらったもんだが。今年はワカメがとれんだが。採る人が少なくなってるのもあるけど」

今日いっぱい雨。明日は朝まで雨でその後は曇り予報です。気温はかなり低めのよう。

全国からきていただいたみなさん、どうか楽しんでいってください。

トランプの「持論」の怖さ

朝、BS NHKの「ワールドニュース」をみていて気分が悪くなりました。トランプ米大統領と南アのラマポーザ大統領との会談の中でトランプ氏が、南アフリカで白人農民が虐殺されていると「持論」を展開し、その墓だとする映像をモニターで写したのです。

しかしこの映像は全く関係のない動画であるとロイターが明らかにしています。

https://jp.reuters.com/world/us/KV5K5GWVXBIQHK7OPI72MIUTJ4-2025-05-22/

日本のメディアは、「根拠乏しい持論」などと報じていますが、全くのウソなのです。なぜ厳しく批判しないのでしょうか。

「持論」という言葉をよく目にするようになりました。SNSなどが発展して、自らの意見を表明する機会が増えたからでしょう。ラインのニュースなどでは、タレントさんの「持論」があたかもニュースのように報じられることもあります。

自分の意見を表明するということは、同時に、相手の意見も聞き入れるということだと思います。そこに対話が生まれます。勘違いであれば謝らないといけません。

しかしながら、ウソの「持論」を平然と垂れ流す権力者は相手の言葉などに耳を貸すつもりはないのです。言いたいことを言って攻めたてるのです。支持者はその「強い」姿に熱狂するのです。

そこに彼らの「持論」の恐ろしさを感じます。

自宅での葬儀を終えて

故人さまがつよく希望された自宅での葬儀が終わりました。葬儀会社の方も、自宅葬は本当に久しぶりとのこと。
私も過去1度しか経験がありません。

ここで生まれ、巣立ち、Uターンして戻ってこられて以降、長年、家族とともに過ごされた家です。初めてうかがった際、よく手入れされた田畑と季節の花に囲まれた美しい眺めに目を見張る思いでした。坊守には、「『となりのトトロ』に出てくるような家だった」といったものです。昨日、坊守もお通夜にお参りしました。今日の朝、出勤前に仏華をたててくれました。トトロをイメージしたそうです。

葬儀には、ご近所や生前かかわりのあった方が大勢お見えになりました。家に入りきれなかったみなさんは畑の倉庫の軒下から葬儀にお参りしていただきました。そして、仏間の縁側を開けてご焼香していただきました。まわりの田んぼではカエルの合唱。そしてウグイスが「法を聞けよ」と鳴いてくれました。

故人さまとの思い出を記した手紙を最初に読んでから葬儀をお勤めしました。私もよく知る息子さんが、「住職の書いてくれた手紙をおとうも喜んでくれていると思う。棺に納めさせてもらうけえ」と。

たくさんの方たちに見送られて、長年過ごした家をあとにしました。

ご家族のみなさん、自宅での葬儀を可能にしてくださったすべてのみなさん、ありがとうございました。悲しみの中にもあたたかな葬儀でした。