今日は仏壇じまいのお勤めにいってきました。
長年、家にいらした阿弥陀さまが、その役割を終えられるとき、仏壇を閉じる法要をお勤めします。仏間には、長年家主さんが使っていた念珠がいくつか置いてあります。市内で生活されている3人のお子さんと一緒に「阿弥陀経」をあげました。
ご両親の遺骨はお寺の納骨堂でお預かりしています。納骨堂に移動して短いお勤めをしました。
もう5年ほど前にご家族から聞いた話です。
庶民が名字帯刀できなかった江戸時代の後期、この家のご先祖さんは旅館で働かれていたそうです。そのご縁があったのでしょうか。明治時代になり名字を名乗るようになった際、旅館の漢字を分割して名字にしたのだとか。
改めて私も名字をまじまじと眺め、なるほどそうなってるなぁと。
こういうことです。
仮に、その宿の名前を「岩美館」だったとしましょう。岩は山と石に分けることができます。石山さんという名字ができますよね。
いつからお寺のご門徒さんだったのか、過去帳をめくってみると江戸時代の後期からお亡くなりになったご先祖さんの法名が記されています。長い年月、このご家庭の中心には阿弥陀さまがいらっしゃいました。お勤めが終わり、「ありがとうございました」とご本尊にお礼を申し上げました。
今日で2月も終わりです。今年の2月は予定されていた年回法要も少なく、のんびりとした月になると思っていたのですが、前半は葬儀が続き、さらに2回の長い寒波と大雪に見舞われ雪かきの日々。忙しい月となりました。
ではみなさん、来月もよろしくお願いします!























