今年91歳を迎えたご門徒さんから2カ月ほど前、句集と短冊を預かりました。

お寺の集会室に掲示してある、ご自身の俳句を書き直して掲げてほしいというお願いなのです。「いいですよ」とお引き受けしたのですが、直前にならないとエンジンがかからないもので、ようやく今日、句集を読みつつ、どれがいいかなあと吟味して、次の3句を選びました。
遠花火 写真の夫と ベランダに
頷くも 居眠る姿も 報恩講
住職の 忙しを案じ 花菖蒲
あまり上手に書けなかったので、写真はご容赦ください。報恩講にお参りされたらお見せしようかと思います。
ご門徒さんは70歳から俳句講座に通い、以降今日まで句づくりに専心しています。
時々、お寺に来られては、句の題材になるものを探しておられます。
日常の風景を上手に切り取っておられ、感心します。お寺のこともたくさん詠んでいただきありがたいです。最近はあまり参加できていませんが、網代の習字教室ではご門徒さんの俳句を書いているんですよ。
句集を読んでいると、難しい漢字がたくさん出てきて、これはなんと読むのかな、えっ、漢字で書くとこうなるんだと勉強にもなります。ただ、読めても漢字で書けと言われると無理です。
句集に登場した漢字からいくつか。
みなさんも、なんと読むのか、考えてみてください。
糶
辣韮
蠅
時化
鴉
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