鹿野のお寺さんへ

岩美町から約50分、西に車を走らせて鹿野町の浄徳寺さんへ。4月から開催している因幡組連続研修会の3回目です。

本日のテーマは、法事と葬儀について。午前中は話しあい、午後は講義になります。みなさん熱心に参加されています。

西法寺は来月の会場となっていますので、今日は下見をかねてやってきました。

外は梅雨の雨です。

お釈迦さまがひらいた仏教教団では、雨の時期は安居(あんご)といって出家修行者が集まり修行生活を送りました。雨音を聞きながら勉強し、語りあうのもいいものですね。

あっという間に

今週は慌ただしく過ぎていきました。
月、火は本願寺へ参拝旅行。
水曜は、西法寺通信の作成と納骨法要
木曜は臨終勤行、昼から習字教室
金曜は、通信の作成続行と盆参りの準備、お通夜
今日は、早朝に通信を手直しして印刷所に入稿、午前中、葬儀、そして火葬場でのお勤め、最後、お寺での還骨法要と続きました。

そういう日々だからこそ、ここに記録することは、自分にとって意味あることです。
人間は次の日に前日のことの7割は忘れるそうですから。

今日も記しておきたくなることがありました。
施主さんが葬儀の後、「母はいつも『私は人に恵まれた』と周りに感謝していました。そんな母を私は尊敬しています」とあいさつされたのです。

「いいごあいさつを聞かせていただきました」
「本当は、母にならって短歌を披露しようかと思ったんだけど、やめました」
残念。また今度、教えてください。

明日は鹿野のお寺さんで開催される因幡組連続研修会に参加してきます。車で1時間ほどかかります。鹿野は城下町で風情あるところです。街並みもキレイなんですよ。


来月の会場は西法寺です。親鸞聖人と本願寺の歴史について2時間ほど、お話しさせていただきます。きちんと準備しないとみなさんに申し訳ないので、7月は勉強しないと。

こうして半年があっという間に過ぎていくのです。

お通夜をおつとめして

朝から西法寺通信の作成を再開し、完成手前までいきました。あとは間違いがないかを確認して、なんとか明日中には印刷に回したいと思います。

その後は、夕方のお通夜の準備です。法名を板に筆で記載して、お話しする内容を考えているうちに午前中は過ぎて行きました。

昼ごはんを食べつつ録画している「虎に翼」の今日の放送分を2回視聴。梅子さんと花江ちゃんにスポットをあてた今週も見応えがありました。

午後はお盆参りのシュミレーションを少し。8月9日から15日まで。私が回るのは150軒ほど。残りはおじさんや、中央仏教学院時代の友人、坊守に助けてもらってという形になります。みなさん、よろしくお願いします。

そして夕方、お通夜のお勤めにうかがいました。たくさんの方がお参りされました。昨日、ブログに記した短歌も紹介して、そのお人柄を偲びました。

明日は葬儀となります。人生をかけて教えていただく無常、常がないということを忘れず生きていかないとと誓う時間です。心を込めてお勤めさせていただきます。

櫻に映えるあなたと歩む

早朝、長年、お寺にお参りされていたご門徒さんがご往生されました。
どこのお寺さんもそうかもしれませんが、うちも庫裡の客間に、本山参りをした際の記念写真が飾られています。その中にご門徒さんの姿があります。10年ほど前、ご夫婦で念仏奉仕団に参加された時の1枚です。旦那さんは昨年の夏にご往生されました。その際、「誰でも歳をとります。こればっかりは仕方がありません」と奥さんはつぶやかれました。

晩年までお寺からのお知らせや通信を近所のご門徒さん宅に、手押し車を相棒にして配ってくださいました。身体の許す限り、お寺にもお参りしていただきました。最近はなににつけても、「ありがとう、ありがとう」と感謝を口にされ、うれしそうに過ごされていたそうです。

短歌が趣味で、たくさんの歌を詠んでおられます。
「咲き競う櫻並木を見上げつつ櫻に映えるあなたと歩む」
ご主人?のことでしょうか。


一報を聞き、飾られた写真をしばし眺めていました。


先日、私も初めて奉仕団に参加しました。お世話になった大先輩のことを想い、葬儀を勤めさせていただきます。

京都日誌⑥参加者の声から

昨日夜7時過ぎ、京都から帰鳥しました。バスの中で参加したご門徒さんに感想文を記入していただきました。それを今日の朝、パソコンに打って本願寺にもFAXしました。

以下、寄せていただいた感想です。
(70代・女性)亡き母も、元気で若い頃に参加したことがあると聞き、私も初めて参加させていただき、全国の方々と奉仕できた事、大変有り難く思いました。機会があればまた参加したいと思います。その母も今日、皆さんに送られ(大谷本廟に)納骨できたこと、大変嬉しく涙が出ました。

(60代・女性)私ごとですが、日々忙しく過ごしているため、少しゆっくりとした時を過ごしたいと思い参加しました。不謹慎でしょうか。早朝より念仏、日に何度か繰り返される念仏に安心感を覚えました。何度でも参加したいです。他の地区の方々との交流もでき、楽しかったです。

畳400畳あります

(60代・男性)奉仕作業に参加して本山本願寺の掃除などをさせていただいて感謝の気持ちであります。同じように西法寺の奉仕活動にも仏様への感謝の気持ちを持ってさせて頂きたいと思います。開会式での「奉仕団は本願寺の宝である」とのお言葉に、嬉しさがこみあげました。

(60代・男性)本山のいろいろな施設を見学できたこと、特に阿弥陀堂と御影堂の見事さには驚きました。

大変有意義な奉仕活動でした。荒廃した境内地に心を痛めたご門徒さんの発案で、この奉仕活動はスタートしたそうです。それを「本願寺の宝」と尊んでくださる方たちが本願寺にはたくさんいらっしゃるということもわかりました。

念仏奉仕団は平日開催が基本となっていますが、現役世代の方たちに参加していただくために、土日の日程もスケジュールに加えていただければ、なおいいのではないかと思います。

京都日誌⑤大谷本廟へ

念仏奉仕団の日程はお昼に終了です。初めて参加して、これはユニークな活動だと思いました。境内地は35,000坪と広大です。一人ですれば数時間かかる畳のぞうきんがけも、150人でかかれば数分です。

本願寺で働いている方々にとっては、本願寺は、自分たちはこういう方達に支えられていると再確認する時間でしょう。私にとっては、本願寺で働いておられる方々の姿を身近に感じる機会となりました。住んでいるところや部署はちがっても私たちは仲間、同朋(どうぼう)なのです。心地よい一体感がありました。

お昼は本願寺近くのいしまるさんという料理屋へ。鯛茶漬け御膳、美味しくいただきました。漁村暮らしのご門徒さんが、「美味しい、美味しい」とおっしゃるので、おそらく本当でしょう。

昼食後は東山五条にある大谷本廟へ。親鸞聖人のお墓へご門徒さんのご遺骨を納骨しました。参拝したみなさんで「しんらんさま」を大合唱。「しんらんさまは よりそって 私の手をとり 歩まれる」の歌詞が心に沁みました。

さて、鳥取にかえりましょう。

京都日誌④草抜きをする

京都は蒸し暑く、少し動くだけで汗が出る陽気です。奉仕団の2日目は境内の草抜きです。30分ほどの作業でしたが、本願寺で草を抜くという初の体験をしました。

島根から参加されたお寺さんに、「毎日更新されているんですか。私のところもインスタやXをしていますが、なかなか毎日とはいかなくて。コツはありますか?」との質問をいただきました。「仏教に関わることで毎日というのは難しいので、日常のこともふくめて、かける時間に短いものを書いています」とおこたえしました。

うちの場合は、とくに毎日と決めずにはじめたのですが、毎日更新するうちにやめられなくなってしまったというのが実際のところです。

本願寺の境内に咲く蓮の花

思いがけず声をかけてくださる方と出会い、さらにやめられなくなりそうです。

京都日誌③法名を授かる

朝6時からの晨朝(じんじょう)のおつとめに、ともに参拝したみなさんとお参りしました。

その後、御影堂(ごえいどう)にて帰敬式が執り行われました。生前法名を授かり、仏弟子の名乗りをあげる厳粛な式です。本堂の外陣は照明が落とされ、内陣の一部のみ、あかりがともされます。

リハーサルの様子

西法寺からお参りしたYさんも帰敬式にのぞまれました。

南無帰依仏 南無帰依法 南無帰依僧と称えます。そして、お一人おひとりに、ご門主よりおカミソリがあてられ、法名を授かりました。

「み教えをよりどころに、人生を歩んでください」との言葉がご門主よりありました。

「祖父母、父母、そして私。3代続けて法名をいただきました。希望がかないました」と笑顔の方も。

受式されたみなさん、そしてYさん、本当におめでとうございます。

京都日誌その②奉仕をする

御影堂(ごえいどう)の外陣(畳400畳)と縁を150人でからぶきしました。おどろくほどゴミが落ちていません。日頃の掃除が行き届いているのでしょう。

これだけの人が雑巾掛けするというのはみたことがありません。やっていることはまじめだけど、おもしろい! 外国からのお客さんも写真を撮っていました。

念仏奉仕団を前ご門主さんは、「本願寺の宝」とおっしゃったそうです。

御影堂は南北62メートル、東西48メートル、高さ29メートル、天井まで8メートル。屋根は11.5万枚の瓦でふかれています。創建388年。世界最大級の木造建築をわずか3年半でつくりあげました。

親鸞聖人を慕って御影堂をつくりあげた先人たちに圧倒されました!

京都日誌その①

岩美町を朝7時に出発し、一路京都の本願寺へ。道はスイスイで、予定より早く11時過ぎに到着です。本願寺境内の清掃奉仕活動・念仏奉仕団でやってきました。明日までの予定です。お寺では通算5回目の参加です。

午後からの作業の前に昼食タイム。京都の知り合いのKさんに紹介していただいた料理屋さんのお昼のお弁当です。

一品一品、いい味付け。みなさんにも好評でした。使い捨て容器じゃないのもうれしい。

こんなに入ってました➡︎赤米ごはん、鯖の甘酢漬、だし巻き卵、ニシン昆布、ゴーヤチャンプル、茄子田楽とナスの漬物、胡麻豆腐、メンマ、川魚甘露煮、マグロの甘辛煮、練り物の揚げ物

風呂敷につつんでありました

奉仕団の受付には、中央仏教学院時代にお世話になったTさんがいらっしゃいました。本願寺できびきびと働いておられるようです。

各地からお参りされた皆さんと作業に午後は清掃活動や記念撮影になります。

みんなできれいにしましょう!