2月の宿題を提出する

「月刊住職」2月号の「第19回 住職関心事アンケート」を提出しました。なかなかの難問でした!

①この世に「宗教」はなぜあるのですか?
答)苦悩から脱却するためだと思いますが、現実に宗教が、自身がその役割を果たしているのか自問自答しています。

②この世に「寺院」はなぜあるのですか?
答)仏さまの願いをきかせていただくためにある。

③ご住職自身は仏様に実際に救われたことはありますか?
答)ある
理由)「息子は私がこうして手をあわせるために私のところに生まれてきてくれた」と早逝したお子さんのことを話される方があり、衝撃を受けました。私も仏さまのお慈悲に包まれているように感じ、胸を打たれました。

④もしも今お釈迦様が日本に現れたらなんと言うと思いますか?
答)私たちの苦悩に寄り添い、「なんでも話してください」とおっしゃるように思います。

⑤仏式葬儀に僧侶の出仕は不可欠ですか?
答)不可欠ではない
理由)お経をご家族や施主さんがあげられるということもあり得ると思います。

⑥仏式葬儀の挨拶で喪主が「親も天国に行きました」と言われたら、住職はどう思いますか?
答)私たちの努力不足もあり、「お浄土」というリアリティーがなくなり、「天国」の方がイメージしやすいのだと思います(実際、これまでも何回か、「天国に」とお話しされる施主さんがいらっしゃいました)


⑦2023年中に読んだ本でベスト3は?
❶「正信偈講座」梯実圓 
理由)法務のためということもありますが、繰り返し読みました。私も仏さまのお慈悲の中に生かされていることを感じます。
❷「ゼロからの資本論」斎藤幸平
理由)今の社会が抱える問題点とその克服の道筋について、多様な考え方を知ることは大事だと思います。
❸「戦争と平和 ある観察」中井久夫 
理由)「人類がまだ埋葬していないものの代表は戦争である」という導入の言葉が昨今の世界情勢と重なり、突き刺さります。