保護ネコ・おんじいさんの近況

ター坊がケージで過ごすようになり、それまで3段のケージの中に入れていた保護ネコ・おんじいさんを自由にしました。

扉を開けても当初はあまり出てきませんでしたが、ここ最近は、部屋の中を音も立てずにそそっと走っていたり、縁側で寝ている姿をよく見るようになりました。昨日はなかなかしたたかな動き。夕方、ごはんを食べるナモに音もなく近づいてきました。

当初、静観の構えだったナモも、あまりの接近に猫パンチを繰り出して応酬していました。しかし、ナモはたいてい全部食べないで、玄関のパトロールに出かけます。

そのときをじっと待っていたおんじいさんは、ふたたびナモのエサをねらってやってきました。ナモに気づかれないよう、慎重に慎重に。

作戦は成功したようです。そのあとは隣の部屋に移動してしばらくうなっていました。うまくいったおたけび? 推定年齢15歳以上。身体は小さいですが食欲旺盛。まだまだ元気でいてくれそうです。

お供えをおすそ分け

先日の報恩講では、カニ、カレイ、果物などお供えをいただきました。
また報恩講の夜、法事にうかがった際、施主さんから畑の野菜(白菜、大根、カブ)、そして漬物をいただきました。

とても食べきれませんので、ご近所さん、そして妹夫婦と姪っ子たちにカニをおすそ分け。姪っ子たちには松葉ガニを持っていったので大喜びでした(相当思い切らないと高価で買えません)。今日は、この間、生活相談に乗っていた方がお見えになったので野菜と、歯科医師のご門徒さんからいただいていたマスクを一箱さしあげました。困りごとが解決に向かうよう頑張っておられるようでした。「何かあったら遠慮なされず、なんなりと」とお伝えして別れました。

昼間、坊守が知り合いの方(ご主人は天台宗の僧侶)から「『お寺おやつクラブ』に入りませんか?」と誘われたとのこと。喜んで入らせていただきます。

縁結びの神様という表現はあっても、縁結びの仏様という表現はありません。
しかし、お寺というところは縁を結ぶところだと思います。

全てのことはつながり、成り立っている
私たちは誰かによって生かされている

縁を結び、縁をつなぐお寺でありたいと願っています。

器が違います

きょうは午前中、50回忌のおつとめでした。施主さんのおばあさんにあたります。結婚式の翌日に84才でご往生され、新婚旅行先から戻ったそうです。生まれたのは1889年になるのでしょうか。施主さんのお孫さんもお参りされました。お孫さんからみれば高祖母(こうそぼ)にあたります。それだけの時を経た先人を偲びお参りされたということになります。本堂の阿弥陀さまに小さな手をあわせる姿がほほえましくもありました。

午後は坊守と町内に住む妹の家におじゃましました。卵白だけでつくったシフォンケーキと卵黄だけでつくったブリュレをごちそうになりました。妹の手づくりです。皿とカップは陶芸家であるパートナーの作品です。器はいいし、妹のお菓子も美味しかったです。「コーヒーとセットで800円ぐらいとれるぞ」と私。おしゃれなカフェみたいな1枚だと思いませんか?

報恩講2日目 網代・田後にて

今日は午前中、網代での報恩講です。講師さんの法話の休憩時間に岩美町の体操・玉手箱体操をしました。私もですが、初めて体操した方が多く、笑いがおこり、和みました。講師さんも触発されたのか、12月に自坊で月亭方正さんを迎えた落語会を予定していること、落語の小噺をされて笑いをとっておられました。

午後は田後での報恩講です。強風が吹き付け、雪混じりの雨も落ちてきました。それでもたくさんの方がお参りになり、ともにお念仏もうしました。耳が聞こえづらくなったご門徒さんが、一心にお聖教をよまれました。少し遅れて聞こえてくるそのお声を、ほんとうにありがたく聞かせていただきました。

ご講師さんには5年続けてきていただきました。もうしばらくお付き合いくださいとお願いして、来年の約束をかわしました。

寒いなか、網代・田後あわせて44人のお参りをいただきました。お参りの記念にお配りした食事のことばを記したお箸はみなさんによろこんでいただけたようです。

田舎の夜は暗いのです

田舎に暮らしていてつくづく思います。夜は暗いのです。報恩講が終わり、夕方、岩井から少し離れた集落に住む方の自宅に法事でうかがいましまた。行き方は2通りです。一つは国道を通る道です。もう一つは、山道(県道)です。後者の方が距離も短く、時間もかかりませんので、そちらを選択しました。わかっていたことですが、街灯はほとんどなく、ハイビームつけっぱなしでクルマを走らせました。対向車はわずか1台。あたりは真っ暗闇です。野生動物が現れるかもしれないので、慎重に運転しました。

暗い夜道を15分ほど走り、案内のために迎えに来てくださった施主さんと合流。これで一安心。後ろをついてご自宅に到着です。

「阿弥陀経」をあげ、南無阿弥陀仏について少しお話ししました。「ワシは無宗教」とおっしゃる方なのですが、「なんだあ、南無阿弥陀仏はええが」と。内心「よしよし」なのです。

お土産に畑でとれた野菜や漬物、そして息子さんから今川焼きまで。帰って坊守とありがたくいただきました。

あしたはかなり冷え込むようです。山沿いは雪でしょう。寒いなかでの報恩講になりそうです。

報恩講初日

時折強い風がふきつけるなか、午後、本堂で報恩講をおつとめしました。準備は万端と思っていたのですが、結局朝からバタバタして、昼に時計をみると1万歩も歩いていました。

午後1時に開式です。親鸞聖人のご生涯に思いを馳せつつ、今日はいつもよりていねいに正信偈をあげました。

法話は5年続けてお願いしている出雲のご住職さんです。豊富な入り口から阿弥陀さまの慈悲と智慧、そして親鸞聖人のお導きをお話しされました。笑あり、胸に詰まる話あり。

人の楽しみで最上のものは法楽楽(ほうがくらく)ですよとある僧侶の方からうかがったことがあります。仏さまの教えを聞かせていただくことがいちばん楽しい。そんなバカなと笑われそうですが、意外にそうなんですよ。

あすは午前中、網代、そして午後は田後です。講師さんはその後、滋賀にすぐ移動されるとのこと。娘さんが結婚して入寺された寺院で継職法要が予定されていて、なんとお父さんが記念法話をされるということです。奥さん(坊守さん)は一足早く滋賀に向かわれるのだとか。お父さんの法話を娘さんが聴聞されるわけです。いやはや、すごいことです。これほどのお祝いは、そうそうないと思います。

ちなみに私の今日はまだ終わらず、夜は知り合いの方に頼まれたご法事にお参りしてきます。

報恩講前日

坊守です。

報恩講前日!にもかかわらず、ことしは業務が立て込んでおり、お荘厳やお花立ては午前中の短時間勝負となりました。


お花の確保も、昨夜イレギュラーな会議があったせいで、今朝からになりました。住職はター坊を大学に診察に連れていく重要任務がありましたので、ひとりで掛け物をかけ、花やお供えの確保に走り、10時からお花立てスタート。
ご本尊と親鸞さんの前は五具足にするので花瓶は2倍。でも、報恩講のお花を立てるのも4度目になりましたので、網代の道場用のお花も含めて9つの花瓶を2時間かからずできました。ホッ。


極楽鳥花は、お花屋さんにいつもあるものではないので、年に一度、親鸞さんに「ありがとう!」の気持ちを込めて。黄色系統のアルストロメリアと、白のトルコ桔梗を胴に。あしらった茶色い枝は、動きのおもしろい石化柳です。

明日の朝は、ツヤツヤした椿の葉と蕾を花瓶の口に入れてから出勤しようと思います。

13時にはお寺に戻ります。皆さんのお参りをお待ちしています。

ター坊の通院日誌④ 天才かよ!

今日はター坊の通院日です。午前中、鳥大へ。10月23日の骨折からもうすぐ1か月になります。

ター坊はいたって元気ですが、左足にまかれた包帯を日々熱心に少しづつずらして、今日の朝には患部のひざまででている状態でした。巻き直してもらえてよかったです。

このときカラーは首にありません

骨折の経過の方は先生によると、「大きな骨は固定されています。ただ、小さな骨片は離れた状況にかわりがありません。膝が曲げづらいなどの障害が残るかもしれません」「次回(28日)、大丈夫なら包帯を外してみましょう」とのことでした。動き回れるのは、もう少し先ですね。

治療が終わり先生の説明を待合室で待っているときのこと。学生さんが、「カラーをつけ忘れてしまって」と様子をみにこられました。たしかに、はめてなかったなと私ものぞいてみたところ、なんとター坊はバッグの中でみずからカラーに首を通したようです。学生さんが「賢いですねー」とびっくりしていました。天才かよ!

カラーを自分ではめたようです

皇帝ダリアが満開です

明後日から報恩講です。今日は午前中から本堂の片付けをしたり、当日、配布する表白(ひょうびゃく)を考えたりと準備に励んでいます。お参りの記念として差し上げるお箸の準備もできました。

昼間、網代の道場に椅子を5脚持っていきました。昨年は椅子が足りないほどお参りいただいてびっくりしたのですが、あっという間に1年がたとうとしています。

近所に住むご門徒さんに、この間、草かりや花壇の手入れをしていただきました。その甲斐あって皇帝ダリアが3メートルをこえるほどに成長し、いま満開です。ブログを読み返してみると昨年も報恩講の2日前(2022年11月16日)に皇帝ダリアのことを書いていました。まったく覚えてませんでした…。

そして季節外れのひまわりも満開。

明日は、午前中、ター坊の診察日です。午後は本堂の掃除など、前日の準備にあてたいと思います。坊守もきれいなお花をたててくれることでしょう。