鳥取砂丘コナン空港にて

午前中、空港にいきました。出張や旅行ではありません。

2023ご当地体操✖️ご当地健康料理交流大会のためです。私が体操するわけではありません。

フレイル。健康と要介護の中間のことですが、栄養、運動、社会参加でフレイル予防しようということです。今日のイベントもその一環です。

網代のご門徒さんが岩美町の玉手箱体操を披露するとのことで、私は見学でやってきました。

岩美町のご当地マスコット「いわみん」もいっしょに踊っていました。

高齢者の方たちが、気軽に楽しく集える場がひろがるといいなあと思います。

美味しそうなお弁当も提供されます。私は申し込みが遅く、ありつけません。残念。

ご当地体操(玉手箱体操)はこちらから

https://www.youtube.com/watch?v=nY7dXTQ56kk

年末進行です

11月もあとわずかとなりました。
今日は、来年の法事の案内を早朝から作っています。

案内札はパソコンで作成、本堂に掲示する紙は筆ペンで書いています。
今日のところは案内札の方です。1周忌、3、7、13、17、25、33、そして50回忌です。夕方までになんとか完成させたかったのですが、少し残りそうです。

よく知る方のお身内の方のお名前にもふれることが多くあります。あったことのない方もたくさん。

2018年にこちらに帰ってきて、初めて葬儀をつとめたわけですが、その方々の7回忌が来年です。

案内札が出来上がったら、今週からみなさんに届ける予定です。
同時に、西法寺通信の新年号の作成も始めないといけません。
こちらは12月20日ごろから配布することを予定しています。

法事の予定は12月はそれほどありませんが、役員会や忘年会、食料無料市、岩美町まちづくりの会が主催する本堂でのコンサート、大晦日の行事と、それなりにスケジュールは入っています。本堂に掲示する年回法要の札を書くために2日は費やさないといけないでしょうし。お寺の過去帳もできるだけデータ化したいと考えています。11月下旬から12月の上旬にかけてが来年に向けた準備の期間です。それと、雪が降ったら雪かきも!

けっこうありそうですが、体に気をつけて乗り切っていきたいと思います。

ター坊の通院日誌⑤

2週間ぶりに鳥大の医療センターへ。外は激しい雨、そしてひょうが降ったようです。待合室は治療を待つ動物たちでいっぱいです。みんなはやくよくなるといいですね。

さて、ター坊のようすです。骨折から1月あまり。先生の判断で、包帯を外すことになりました。カラーもつけなくていいとのこと。ただしケージでの生活は継続。2週間後に、このままか、再び患部を固定するか再検討となりました。

久しぶりに何もまかれていない自分の足になってター坊はどんな気持ちでいることでしょうか。

このひと月で体重が600グラムほど軽くなったようです。それだけはよかったかな、ター坊。

波乱万丈の人生をうかがって

「華厳経」という長い経典があります。私は解説書を読んだことしかありませんが、お経の最後に出てくる善財童子の話が好きなのです。教え導いてくれる54人の善知識(ぜんじしき)を訪ねる旅の話です。相手は菩薩だけではありません。男女の仏教信者、王様、長者、大工、遊女、子どもと多種多様な階層の方たちのもとに出向き、仏の道をたずねるのです。

異質の人たちとの出会いから学ぶ、子どもたちからも学ぶ、そうして自身の道を、生き方を学べよと、この物語は示したかったのだと思います。

昨日、あるご門徒さんから私にとっては「異質」なお話をうかがいました。
ここには書けませんが、波乱万丈の人生の物語です。お寺の通信で紹介するのはムリです。

大きな失敗をした際、出会ったのが親鸞聖人の教えだったとか。心配した方から、親鸞聖人の教えを記した本を受け取ったというのです。

「住職さん、絶対他力ですなあ」とご門徒さん。「他にも色々あるけど、わしは親鸞さんでええです」といいつつ、「占いで92歳まで生きるといわれましてなあ」となかなかお茶目なことをおっしゃいます。「占いに頼らないのが親鸞さんの教えですよ」とは、もちろん言いませんでした。

ご門徒さんは、「自分だけで生きているんじゃない、生かされているんだと気が付かされましてなあ。感謝せんといけませんなあ」とおっしゃっていました。

「住職さんは、お布施をする度に、お返しの葉書を入れてくださる。こんなことはなかなかできんことです」と思わぬ住職評も。ご門徒さんにとっては、私も「異質」の存在ということなのかもしれませんね。

なもなもサロン(11月)

きょうはなもなもサロンの日です。月末の月曜の昼、網代の道場を会場に、集まってお弁当を食べる時間です。

今月は町内の「おばんざい菜」さんのワンコイン弁当です。お願いした際に、集まる方の年齢層を伝えたところ、小さなおかずがたくさんつまったお弁当をつくってくださいました。みなさん、「おいしい、おいしい」とよろこんでおられました。

「どこの弁当屋さん?」「道の駅の反対側にめだかという喫茶店があるでしょ?」「あそこ、わたしよくいくだで。コーヒーがおいしいけぇ」「そこのお隣さんです。道の駅にもだされてますよ」「ああ、買ったことあるわ」

これで500円は申し訳ないような内容です。また次回もお願いしたいと思います。

食事のあとは岩美町のご当地体操「玉手箱体操」です。いくぶん背筋が伸びたような。

来月は今年最後のサロンです。みなさん、またお集まりください。

網代のなだばたから大山を眺む

鳥取県東部の網代の海から、県西部の名峰大山(だいせん)が見えます。雪をかぶった姿。山を「せん」と読むのは呉音です。仏教では呉音で読むのが普通です。中国や朝鮮から仏教は伝わりました。「せん」と発音する民族が大陸から多く移り住んできたという説もあるそうです。

明日は月1回のなもなもサロンの日です。先週の網代報恩講では、道場のストーブが故障していることがわかり、難儀しました。それで朝、坊守とともにお寺からファンヒーターを運びました。帰りになだばたから大山をみることができた、というわけです。

坊守は道場からソテツの芽をいくつか持ち帰りたいとのこと。鉢に植え直せば育つのです。

朝の任務は完了しました。帰りに「めだか喫茶」さんで遅い朝食です。住職はサンドイッチ、坊守は小倉パンケーキをいただきました。おいしそうでしょ。はい、おいしかったです。

居場所と健康のかかわり

坊守です。
報恩講から1週間…しか経ってないの?!と思うくらい、俗世でのあれこれがたてこんでいますが、今日は半ドン。お供えのお餅の残りを切って、冷凍庫に入れる時間はできました。

さて、きょうは、前住職夫妻との会話で思い出した話題を。


長生きしたい、ということは多くの人が持つ願いだと思います。しかも、元気で長生き、ということです。

「健康づくり学会」という集まりが今年、医療生協で持たれました。生協では組合員が3人集まれば「班」を作ることができ、定期的に集まり(班会)を持てます。この学会では、こうした集まりに出ることは、健康にプラスになるんじゃないか?ということを検証する報告がされました。自治体にも協力を受けて何十万人分ものデータに基づいた研究です。


すると、いくつか分かりました。ひとつは、定期的に参加する場を持つ高齢者は、介護サービスのお世話になる確率が下がる、ということ。
さらに、そうした集まりの中で、役割(班長やお世話係など)を担う人は、単に参加しているだけの人たちより、介護サービスのお世話になる確率が下がっていたのです。


男性に限ってみると、月に1、2回でも笑う機会がある人たちの方が認知症になったり死亡するリスクが低くなっていました。


なお、この「集まりの場」は、健康に無関係でも良いそうです。これが重要。その理屈で捉えるならば、網代の道場を会場に始めた「なもなもサロン」も、季節季節にお寺でおこなわせてもらう法要も、お掃除でさえも「元気で長生き」につながるじゃないか!イエイ!!
であります。

西法寺でも、やってもらおうかな、班会。

珍しいツーショット。ナモ&おんじいさん

ネギの季節です

今日は冷たい雨が降っています。そんななか、ご門徒さんが収穫したばかりのネギをたくさん届けてくださいました。

「根本の方に少し水をさしといてもらったら、けっこうもちますけえ」。なるほど、そんな保存方法があるんですね。

午前中にお参りされたご門徒さんにもおすそわけ。「なんて太いネギだが」とよろこんでおられました。

鳥取はネギの産地です。特に冬の時期、道の駅には丸々としたネギが2本100数十円といった破格の値段で並びます。ここに品物を卸しているお寺のご門徒さんに「安すぎじゃないですか?」ときいたことがあります。いわく「適正な値段をようつけんですが。だけえ鳥取県民はお金がないですが」と笑っておられました。

それはさておき、ネギは全国9番目の生産量だとか。こちらに帰ってきてから食べる回数も増えたような。これがほんとのネギ坊主?

夕食は鍋の予定です。ありがたくいただくことにします。

火葬場でのおつとめにうかがって

今日は勤労感謝の日です。木曜の休みというのはいいですね。明日1日頑張れば週末ですから。
ちなみに私は法務にあたっております。
阿弥陀仏は「不断光」です。たえることなくはたらいておられます。
私も、少し、その真似事をさせていただいている、ということでしょうか。

今日は午前中、引っ越しをされた方の新居でのお勤めでした。この機会にお仏壇をクリーニングされたとのこと。ピカピカになってお引っ越しされたのです。ご家族とともに新居でもよろしくお願いしますと手をあわせました。

昨日、逮夜参りをしたご門徒さんのところでは新しくお仏壇を購入することを決めたそうです。随分、古いお仏壇でしたから、息子さんがこの機会にと決断さてたのでしょう。来年の春彼岸までには家にお迎えしたいということでした。

午後、因幡霊場へいってきました。葬儀会社の方からの依頼です。「お別れ会」を予定されていたご家族が、火葬場での読経を希望されたとのこと。それで数日前に、「西法寺さんにお願いできないでしょうか」と連絡をいただいていたのです。こういうご縁であっても声をかけていただけるのはありがたいことです。ご家族に名刺を渡し、「困ったことや不安なことがありましたら、なんなりと連絡ください」とお伝えしました。

数年前に別の葬儀会社の方にうかがったところ、鳥取市でも、葬儀をされない(できない)場合が増えているとのことでした。

経済的理由その他、事情があって僧侶をよべないという方がありましたら、連絡いただければと思います(ただし対応できるのは鳥取県東部中部とさせていただいております。県西部で力になっていただける方の心当たりもあります)

お寺での葬儀にお参りしました

今日は午前中、鳥取市の鹿野町にあるお寺さんへ。前住職さんがこのほどご往生され、今日が葬儀でした。お寺さんの葬儀は今月2件目です。


組長(そちょう)さんからは、「本堂のお飾りをよく見ておいた方がいいですよ」と耳打ちされました。うちも本堂で抜かりなく葬儀ができるように準備をすすめたいと思っているところです。

前住職さんは、京都市内で学校の先生を務められ、法事のあるとき鳥取へ帰っておられたそうです。今のように道が整備されていない頃のこと。さぞ大変だったことでしょう。

趣味はクラシック音楽。今日も葬儀の前に、前住職さんが好きだった曲が流れていました。

お浄土という世界は、それぞれの音が調和し、美しい音色を響かせるとお経にあります。

親鸞聖人は和讃に

清風宝樹(しょうふうほうじゅ)をふくときは
いつつの音声(おんじょう)いたしつつ
宮商和(しょうきゅうわ)して自然(じねん)なり  
清浄勲(しょうじょうくん)を礼(らい)すへし

とよんでおられます。

自分の音も、相手の音もぶつかり合うことなく、響きあうのがお浄土と味わっておられました。

現代は不協和音にあふれています。

前住職さんの法名には「響」の文字がありました。

「自己中心的ではなく、助けあい、響きあって生きていってくださいよ」

お顔を拝見し、そのように願っておられるのではないかと思うのでした。

合掌

たくさんのご門徒さんが車を見送りました