父の声が聞こえるような

午前中は四十九日と一周忌のおつとめ、午後は網代で納骨のおつとめでした。

午前中にお参りされた方から、「父がよくお経を読んでいたことを思い出しました。今日は声が聞こえてくるような気がしました」

折を見てマスクを届けてくださる歯科医のご門徒さんからは、「住職さん、また近々、持ってきます」

午後、納骨されたご門徒さんは、分骨を京都の大谷本廟に納骨することを希望されています。この夏のお盆参りでも3人の方から納骨の希望をいただいています。9月末はお寺の役員会がありますので、来年の本山参拝の予定を相談することにしましょう。旅行のコースを考えるのは楽しいものです。どこを回りましょうか。

風通しのよくなった古屋の中庭で一日花のデイリリーが咲いていました。

涼しい1日でした

今日は最高気温が26℃でした。じめじめはしていますが、夏以降はじめて法事をクーラーなしでつとめました。ただ、お参りの方がおっしゃるには、「来週はまた暑くなるみたいです」とのこと。

あしたはお寺の清掃日、来秋の土曜は秋の彼岸法要を予定しています。午後は彼岸の案内を持って今日は山あいの銀山と長谷へ。稲刈りの時期を迎え、農家のみなさんは収穫の真っ最中です。

銀山の風景

ご門徒さんところのネコ発見。人によく慣れています。

そして、帰りに白地のA lotさんのケーキを購入。地元で人気の洋菓子店です。おいしそうでしょ。

明日は掃除でカロリー消費するから、まあ、いいかな。

庭仕事の相棒シマちゃん

坊守です。

日が暮れると虫の声がにぎやかです。いい加減に秋になるでしょうか。
日暮が早まり、一方で日の出もだいぶ遅くなりました。国内でも地域によって違うのでしょうが、こちらでは、5時過ぎくらい?もっとも、私が庭に出て草引きしようという気になるのは、5時半です。
庭仕事はひとりではありません。
日の出とともに、シマちゃんもやってきます。草引き前にご飯をやっておきますが、食後に彼は、ニンゲンのおばさんの草引き作業を見物することにしたようです。
最初は庭の入り口あたりで物陰から私のことをのぞき、徐々に近づいて、やがては石の頂上に堂々と座り込むのです。
思わず笑ってしまう姿です。

家の中のネコたちは、あいかわらず床の上にコロコロと寝そべる夏モードですが、食欲が出てきたようです。

お仏壇をあずかりました

お寺にご門徒さんの弟さんから仏壇を寄贈していただきました。お姉さん夫婦が大切にされていた仏さまです。「処分するのも、なんだか申し訳なくて」と相談があり、お寺でおあずかりすることになり、本日、仏具屋さんに運んでいただきました。

金子みすゞさんの「お仏壇」という詩をご存知の方はいらっしゃるでしょうか。

お背戸(せど)でもいだ橙(だいだい)も
町のみやげの花菓子も、
佛さまのをあげなけりゃ、
私たちにはとれないの。

だけど、やさしい佛さま、
ぢきにみんなに下さるの。
だから私はていねいに、
両手をかさねていただくの。

家にやお庭はないけれど、
お佛壇にはいつだって、
きれいな花が咲いている。
それでうち中あかるいの。

そしてやさしい佛さま、
それも私にくださるの。
だけどこぼれた花びらを、
踏んだりしてはいけないの。

朝と晩とにおばあさま、
いつもお燈明(あかり)あげるのよ。
なかはすっかり黄金(きん)だから、
御殿のように、かがやくの。

朝と晩とに忘れずに、
私もお禮(れい)をあげるのよ。
そしてそのとき思うのよ、
いちんち忘れてゐたことを。

忘れてゐても、佛さま、
いつもみてゐてくださるの。
だから、私はそういふの、
「ありがと、ありがと、佛さま。」

黄金の御殿のようだけど、
これは、ちひさな御門なの。
いつも私がいい子なら、
いつか通ってゆけるのよ。

お寺にお越しいただいてありがとうございますとわたしも手をあわせました。

サード・プレイスづくり

先日のご門徒さんの研修会で、ある調査結果を紹介しました。

国立社会保障・人口問題研究所が8月22日に公表した生活と支え合いに関する調査です。

会話の頻度が、「2週間に1回以下」という成人の割合をみると、65歳以上の一人暮らしの男性は15%にも。

また、ひとり親世帯の20.8%が、過去1年間に必要な食料を買えない経験をしています。この割合は、ひとり親以外を含めた全世帯の倍です。

手助けや支援を必要としている人が近所に住んでいるかは知らない」と回答した人は75.4%(男性76.2%、女性74.8%)にのぼります。

困っている人の存在がみえづらいということはあると思います。私も、相談されてびっくりするようなことがありますから。

8月に久しぶりにお会いした一人暮らしの男性の方は、数年前に奥さんが亡くなられ、お母さんは入院中。「自身の身の回りのことにあまり関心が持てなくなった」とこぼしていました。こちらから声掛けしないといけないなと感じました。

家でも会社でもない第3の居場所「サード・プレイス」の一つにお寺もなれたらという発想から、お寺フェスやサロンもはじめたところです。こういった調査結果も共有しつつお寺の運営を引き続きすすめたいと考えているところです。


ナモの日記(2023年9月)

ナモです。
こないだ、ネコのテレビばんぐみで、あじろがでたので、みんなでみました。さきゅうのラクダさんとすんでいる子や、やまのおくでぬのをおっているおうちの子がでていました。


あたいたちネコは、いろんなばしょでいきていますけれど、ほんとうはネコだけでせいかつするノラはたいへんなの。ひどくあつかったりさむかったりするお外で、ごはんやおみずをじぶんでさがすの。かゆい虫がカラダについたり、かぜがうつったりもします。こうつうじこにあうと、たすかることがほとんどありません。いつもはらペコで、心配ごとやこわいことだらけなので、ノラネコには、けわしいかおをして、こそこそ・びくびくしている子が多いのです。
アタイとター坊もノラだったけど、ここのおうちの子になってから、しんぱいごとはへって、毎食ごはんがもらえます。


「おうちのけいびをよろしく」と、おいたんからたのまれているので、がんばっています。ことし、ムカデはター坊といっしょに6ひきとりました。このまえも、りびんぐで大きめのヤツをみつけてネコパンチしたの。そしたら、ほりごたつのなかににげこんじゃったので、おばたんが床のふたをあけて、つかまえました。アタイたち、ほりごたつをみるのははじめてだったので、ムカデのことはそっちのけで、ゆかにあいたあなばかりみていました。

とおくにいても、アタイたちのことを「かわいい」といってくれるひとがいっぱいいてくれます。そんなふうに思う人が多いなら、いまはお外にいるノラネコにも、おうちがみつかって、かわいくなる子たちがふえるかもしれないよ、ふえてほしいなぁ
と、おばたんがはなしていました。

涼しくなりませんねー。

今日の早朝は地区のいっせい清掃日。刈った草の収集係でしたが、時間を間違えていて、もう1人の係の方が軽トラで迎えにきてくれました。すみません…。参加される方もいくぶん少ないように思います。暑さが尋常ではないので、開催時間や夏にするのが妥当なのかなど要検討ですね。

掃除が終わり、午前中は1周忌と3回忌のおつとめでした。葬儀のときには生まれていなかったひ孫さんが参ってくれました。

相変わらずの蒸し暑さ。本堂に置いた小さな冷蔵庫は大活躍です。法事もまずノドをうるおしてからです。9日はお寺の清掃日、16日は秋の彼岸法要、24日はお寺の役員会と行事も予定されています。車に搭載できる冷蔵庫を役員の方が持っておられて、これはいいなとお寺にも導入したのですが、細かい温度設定もできるし、音もほとんどしません。いい買い物でした。

昨日は、ご門徒さんの研修会でお寺のブログを見てもらい、アクセスが普段より30人ほどアップしました。

あしたはナモの日記の日です。引き続きアクセスよろしくお願いします。

研修会でおはなししました

鳥取市内の青谷町にある隆建寺さんで研修会がありました。「お寺を心の居場所・拠り所に」と題して、このブログにこれまでつづってきたこと、寺報に記したことを中心に1時間ほどお話ししました。なかでも、なもなもサロンとお寺フェスに関心をもっていただいたようで、ありがたいことでした。

みなさんのスマホからホームページをクリックしていただいたので、きょうはアクセス数がふだんより多いです。また機会があるときにのぞいてください。

9月になりました

2日、ご門徒さんの集まりでお話させていただくことになっています。会場は市内の青谷町のお寺です。県内から40人近い方があつまられるとのこと。みなさんの参考になるような話になるのかはわかりませんが、お寺に生まれながらお寺に背を向けて生きてきたわたしが、いま住職として日々をすごしているという、いわば体験談ですから、どうか気楽に聞いていただければ。それがおもしろいか、何かの参考になるのかどうかはわかりませんが…。

資料はほぼ全て西法寺通信です。寺報があってよかった! スマホを持っておられる方が多いのではと思いますので、お寺のホームページも見ていただきましょう。

さて、昨日の岩合さんのネコ歩き、やっぱりナモのふるさと、ネコの泉が紹介されました。同番組にあまり興味を示さないナモですが、めずらしくこんな姿。

ナモが生まれたのは、画面の坂道を少し下ったところです。住職についてきて、バスケットに入れたのは2019年12月4日でした。

テレビに出てきたどのネコよりもナモとター坊がかわいいなあと、ネコバカな私です(笑)