お盆参り 5日目

今日も暑い1日でした。朝から町内の浦富地区へ。浦富には県内屈指の海水浴場があります。今日も海岸線はたくさんの海水浴でにぎわっていました。

盆休みの日曜ということもあり、ふだんは離れて暮らす家族が集合し、お孫さんたちがお経をいっしょに読んでくれることもありました。

数年ぶりにお会いした高齢のご門徒さん宅では短いなかにも丁寧に読経することを心がけました。「お寺の新聞を入院先にも持っていきました」という方もありました。ありがたいことです。

仏間の隅に巨人の坂本選手のグッズをおいてあった家がありました。今日は不在だった娘さんが大ファンとのこと。私は阪神ファンなのでしばし野球談義に。余程のことがなければ阪神の優勝はかたいと思っています。

夕方、京都から明日、あさっての盆参りの助っ人・Uくんがきてくれました。よろしくお願いします。人見知りの激しいター坊はどこかに隠れてしまいました。

お盆参り 4日目

今日は地元岩井、そして新井(にい)、初盆のお勤めで市内へ、帰って夕方に1周忌の法要と続きました。

暑いなか、いろいろな飲み物やお菓子をいただきます。冷たいお茶をたくさん飲んでも日中はトイレに行きたくなることもなく、汗で出てしまうようです。きょうはドリンク剤の差し入れも。ふだん飲むことがないので、パワーがでたかもしれません。

今日はあるご門徒さんのところでネコ談義に。家で5匹飼っているそうです。もともとはみんなノラ。撫でろ撫でろとよってきて可愛かったです(写真はとってません)。それと畑で作った黒ニンニクを干したものをおみやげにいただきました。「一つ食べますか」。さすがにお参り中なので遠慮しましたが、家に帰って一つ口にしました。身体によさそうな味がします。ただお参り前には不向きな臭いがします。

明日は終日、浦富をまわります。

台風7号の進路を気にしつつのお盆参りになりそうです。

お盆参り 3日目

今日は鳥取市内のご門徒さんを朝から昼にかけて12軒まわり、午後は町内の銀山、長谷を10軒。午前中は坊守の運転で楽できました。

それにしても暑いです。外の気温は39度と表示されていました^^;

墓じまいの相談が2件、分骨した遺骨を京都の大谷本廟へ納骨してほしいとの依頼が2件ありました。

お子さんが仏間をかけまわったり、ワンちゃんに吠えられたり、ご門徒さんの健康状態をうかがったりと、盆参りってこんな感じだったなあと。

今のところ体調もよく、トラブルもなく進行しています。

明日は地元岩井をまわります。

銀山で出会ったネコ

お盆参り 2日目

今日は各所で赤とんぼが風に舞っていました。暑さは和らぎませんが、秋の訪れを感じさせてもらいました。

ただ、台風の影響で強く、しかも熱い風が終日、吹き荒れました。市内でも鳥取砂丘の近くのご門徒さんの家に向かう道中、砂丘の砂が強風にあおられて目の前が黄色くかすむような景色にも出くわしました。モノが飛び散って大変だったそうです。

あるご門徒さんから、「毎日、お経をあげとります。健康にもいいような気がします」とのお話がありました。僧侶の平均寿命は長いと昔から言われます。読経は健康にもいいと私も思います。ストレスの発散にもなりますし、心が落ち着きますから。

5月に西法寺で法名を授かったご門徒さんは7月、本願寺にお礼参りをされたとのことでした。法名も額に入れて飾っておられました。

明日は鳥取市内の最終日、そして岩美町に帰って山間の銀山、長谷にお参りします。

お盆参り 初日

今日から4年ぶりのお盆参りです。朝、シマちゃんに見送られて出発。

今日から3日間は鳥取市内です。4年ぶりにお会いしたご門徒さんとあいさつをかわし、仏間で短いおつとめです。5月に法名を受けられたおふたかたが額に入れて飾っておられました。日中はとても暑かったですが、行く先々でお茶をいただいて水分補給はバッチリでした。道に迷わないかいささか不安でしたが、わりとスムーズに、少し予定より早く進行しました。

西法寺通信を読まれた方から、「落語家さんがきたんですか。いろいろやっておられますね」と声をかけられたり、「一度、本願寺にお参りしたいので、またお知らせください」とのお話もいただきました。シルバーの仕事で鳥取砂丘の草取りをしているというご門徒さんがいらっしゃいました。過酷な環境でも草は生え、それを早朝から人の手でとって観光地としての砂丘の景観を維持しているのですね。

明日も引き続き市内をめぐります。

立秋ううううう?!!

坊守です。

きょうも暑かったですね。
ここのところ、ナモもター坊も、サーキュレーターの真ん前に寝転んだり、フローリングに横倒しになっていたり、毛皮が脱げない彼らの苦労がしのばれる姿をしています。


今日8月8日はこれでも立秋だそうです。気候変動はいまや「気候危機」と呼び方が改まるようになりました。先月末にちょうど、医療生協で環境問題の学習会を開いたところです。

待ったなしのレベルまできている危機の現実だけでなく、打開策である再生可能エネルギーへの切り替えと国内外の努力が紹介されて、人類の愚かさと知恵の両面をみるおもいでした。

とても良かったので、大急ぎで録画にタイトルをつけて、YouTubeに出して、スマホでも見ることができるようにしました。

聴いてみたい、とお考えの方は、このブログの連絡ツールからおっしゃってください。
環境問題の行きつく末を悲観した欧州の男性が、AIと長期間会話を続けた結果、自ら命を絶ったというニュースがありましたけれど、この方の身近に、再生可能エネルギーに取り組む人がおられたら、運命も変わったのではなかろうかと、思います。

辞世の句にふれて

千代八千代に栄えん御代の礎に捧げまつらん血と肉と骨

昨日、お盆参りにうかがった御門徒さんのおじさんにあたる方は、昭和20年8月14日、満州で戦死されました。23才の若さです。

辞世の句としてよまれたのが上の句です。ご門徒さんより教えていただきました。

決して繰り返してはいけない戦争の記憶として、私も覚えておきたいと思います。

あさってから本格的に盆参りです。9から11日は鳥取市内です。カーナビに住所をセットして準備もほぼ終わり。10日は台風による強風が心配です。みなさんも気をつけてください。

原爆忌 鐘撞堂にて

坊守です。
今朝は住職に託されて今年の平和の鐘の1回目をつきました。1945年8月6日8時15分広島市、人類の頭上に初めて原子爆弾が落とされた日です。
平和記念式典のラジオ中継をききながら、黙祷の合図と同時にひとつ目をつきました。鐘撞堂の屋根の上の青空、ふりそそぐようなセミの声、照りつける強い陽射し。
平和公園の原爆死没者慰霊碑に刻まれた「安らかに眠って下さい 過ちは繰り返しませぬから」という言葉を思いました。

人間の愚かさの骨頂が戦争だと思います。時が経ち、生き証人が減る中で、社会全体が忘れて「繰り返しませぬから」の誓いを破ってしまわぬように、意識的に語り継ぐ責任が、私たちの世代にはあると思います。

私の世代では、8月がくると、学校で平和学習があったり、修学旅行で被爆者の話を聴く機会がありました。手記や記録画、映画、漫画、小説、さまざまなカタチで目にする機会も今より多かった気がします。

そこで!(と、通常より真面目なトーンから、いつもの軽さに戻るワタシ)、若い読者も居てくれるこのブログで、
「戦争はアカン」と考えるきっかけになる本や映画などをご紹介してはどうかな、と思います。私はこれ、と思った方はコメント欄に、書き込んでください。

★坊守のオススメは、井上ひさし『父と暮らせば』です。

「頭上わずか500~600mのところで太陽2個分にあたる12000度の火の玉」=原爆の爆風で壊れた家の瓦礫にうまり炎に包まれた父をおいて逃げたことを後悔し続ける娘と、幽霊として現れた亡き父とのエピソードです。
作者の井上ひさしは、何かに突き動かされるようにして書いた、と語った作品ですが、読む(観る)側にも、それが伝わる気がします。
文庫本にもなり、映画化(キャストは宮沢りえと原田芳雄)もされていて、アクセスしやすいかと思います。

少しずつお盆参りに

本格的には9日からスタートですが、今日は3回忌と1周忌に合わせて、明日は、車で1時間ほどかかる県中部の倉吉市へうかがう予定です。当日、仕事などで都合つかない方もいらっしゃいますので。

ご門徒さんの居住地域もかなり広範囲にわたっています。9〜15日まで暑さと足の痺れに見舞われそうです。水分とサロンパスは必須です。あと帽子も。

「浄土真宗はお盆に何もせんでええというけえ、味気ないが」
「おかあも、『死んでも特別なことはしないでいい』といっとったけど」
初盆を迎えるご門徒さんが、先日、こうおっしゃっていました。

お浄土に生まれた亡き方は、迷い苦しむわたしたちを見守り、さまざまな手立てを尽くして、私たちが仏前に座り、手を合わせ、お念仏を称えるように導いてくださっている。だから、お盆だということで特別の飾りは必要ありません。

そのように私も教えていただきました。

ではなぜお盆参りをするのか?

「他宗派の方がするからです」と、ある僧侶の方がおっしゃっておられました。

座を立ってお茶を用意していただくことはありがたいですが、仏前でともに手を合わせ、なんまんだぶと称えていただければと思います。

ナモの日記(2023年8月)

ナモです。

あっついので、床にごろりんこしていることのおおいアタイたちですが、この前、おなかをだしてねていて、びよいんに行くことになっちゃったお話です。

あたいがおばたんのおひざのところでゴロゴロしていたら、おばたんがまっさーじしてくれました。ほっぺとか肩とかが、うっとりしちゃうんだけど、その日はおなかにもなでなでがありました。
その時でした。おばたんのおててが、ひとっところでとまって、「あれ?」という声がきこえました。
「ナモちゃん、おちちの近くになにかあるねえ。わるいおできなら、とってもらわないと…」
それで、びよいんに行くことになったのです。きょねん、アタイのぽんぽんを切って、ハゲまでつくった、ひどいところです。おいたんかブッブで送ってくれているあいだ、アタイはずーっと、ニャー!ニャー!と、高い声でないていました。
 しんさつのお部屋では、あおむけにひっくり返されて、かんごしさんが前脚と後ろ脚をつかまえているあいだに、おいしゃさんが、おできにチックンをしました。こうして、おできのなかみを吸い出して、すごく小さいものが見えるお道具で(けんびきょう、ていうんだって)けんさをしました。

そのあいだ、毛がいっぱいぬけました。いやなことがあると、ネコは毛がぬけやすくなるんだって。おできのわかりにくい部分は、またハゲにされました。やさしいせんせいは「ごめんね、いやだね、がまんできてえらいね、ナモちゃん」と、ずーっとほめてくれていました。

それから、けんびきょうで検査したけっか、悪いものはなかったそうで、アタイとおばたんは、そのままお家にかえってきました。ぽんぽんを切らなくてよかったです。