網代の出港祭にて

底曳漁は明日解禁です。4年ぶりに、出港前のイベントが開催されました。港に停泊する底曳船団の勇壮なことといったらありません。

岩美西小学校の児童さんが鼓笛を演奏し、大いに盛り上げてくれました。

底曳船の船主会長さんは、「原発の処理水が心配のところです。ウクライナ侵攻などの影響で燃料は2倍になっています」とあいさつのなかでふれました。そして、「英知と経験を活かし大漁を」と。わたしもそう願うばかりです。どうか安全に!

漁師さんの息子さんの小学生が激励の手紙を読みました。「お父さんを心配させないように、兄弟喧嘩せず、がんばります」

漁師さんとご家族、水産業に関わる方たちのおかげで私たちの食生活が成り立っていることをあらためて知る時間でした。

明日はネコ歩き鳥取編

今日は午後、法事が2件ありました。

うち1件は、明日から底曳漁にでる漁師さんが施主さんです。底曳漁は9月1日から翌年の5月末まで。網代新港から出港されます。11月からカニのシーズンを迎えます。私も明日は出港を見送りにいく予定にしています。

ところで明日は、岩合光昭の世界ネコ歩き「鳥取」編です。BSプレミアムで午後7時半から。

残念ながらうちのナモとター坊には取材のオファーがありませんでしたが、鳥取のネコたちをぜひ、ごらんになってください。松葉ガニの港町のネコがでると予告されています。もしかしたらナモのふるさと、「ネコの泉」がでるのでしょうか。

楽しみです!

処理水放出に思うこと

福島原発から24日、アルプス処理水の放出が始まりました。この数日、海外メディアや日本メディアの報道をふだんより注視しています。

日本のメディアは処理水と報じているわけですが、イギリスBBCなど海外メディアは汚染水(Radioactive contaminated water)と報じています。

日本政府と東電は、安全性をアピールし、風評被害ばかりを問題にしていますが、原発事故の処理水を放出するのは世界初のことです。トリチウムは希釈して基準以下にしての放出ですが、それ以外にもさまざまな放射性物質が放出されます。安全神話で大失敗したのが原発事故だったということを忘れないようにしないといけません。

環境団体などが海洋放出ではない処理方法を提言するなどしてきましたが、まともに検討されることはなく、いちばん安価な海洋放出となったようです。ただ、処理水は莫大ですし、原発敷地内への地下水の流入を遮断できていないので放出の期間は30から40年にもおよび、総額は1200億円と見積もられているそうです。

福島の復興のためと日本政府は主張しますが、復興を担っている漁業関係者はつよく反対しています。「関係者の理解なしに処分しない」という従来の約束は完全に反故に。「聞く力」は言葉だけのようです。

中国からの抗議が殺到している問題は、日中両政府が対立をあおらない立場でのぞまないと、被災地の人々を悲しませるだけでしょう。中国の一部の方たちが、日本政府の決定とその施策にほんろうされる人たちを同一視して非難していますが、間違いです。国内世論は政府の説明に納得していない人が大半、放出の是非も賛否がわかれています。

放出ははじまったばかりです。英知を集めて海洋放出ではない方法をとるべきではないでしょうか。

第3回 なもなもサロン開催しました

今日の昼、なもなもサロンを開きました。15人が参加し、いっしょにお弁当をいただきました。みなさんによるとカレーコロッケがおいしかったとのことです(私もそう思います)。お寺からは、この間の初盆のおつとめでいただいたお菓子をもっていきました。

今日おもしろかったのは、参加したKさんのダンナが世話しているウーパールーパーのはなし。ずいぶん前に話題になったような。動画をみせてもらいましたが、パクッとえさをたべる仕草がなんともユーモラスでした。「狭い家に水槽が4つもあって人間の寝るところがないだが!」

こんな話も。

「最近は暑くて横になってばっかりだが。ご飯を食べて横になってると、ダンナがお皿を流しにもっていくけえ、私はそれを薄目で見とるだが」

他、お仏壇の飾り方について質問があったので、みなさんがどうされているかそれぞれだしあったり。1時間ほど楽しく過ごしました。

次回は9月の最終月曜日です。また集まりましょう。

8月最後の日曜日

午前中に1周忌の法要がありました。昨年9月は6件の葬儀があり、その1周忌をこの8月からおつとめしています。今日は101歳の生涯を閉じられたご門徒さんの1周忌でした。90大後半まで家で過ごされ、生前に法名もお持ちの方でした。今年の3月にはご遺骨の一部を京都の大谷本廟に納骨しました。70代の息子さんが、本山でのおつとめや、境内を見学する際に、「おかあに見せてやりたい」とご遺骨を抱いておられました。納骨には娘さんも合流されました。京都から帰った直後に、息子さんから電話があり、ご自分で獲られた山のようなサザエをいただきました。先日のお盆の法要には、奥さんと娘さんにお参りいただきました。

悲しい別れを通じてではありましたが、お寺とご門徒さんの関わりは深くなる1年でした。これも、ご往生されたご門徒さんのおかげであると思います。感謝。

今月末は平日にも1周忌が予定されています。施主は漁師さん。8月31日に底曳船が網代港より出港します。その前に法事にお参りいただきます。今年は出港祭あるとのこと。31日に、その様子はブログにて報告します。

午後は、お盆参りでお布施を寄せてくださったみなさんへの受納書づくりです。一部は先週お届けしましたが、まだ大半の方には届いていません。月末には全員に届ける予定です。

忙しかった8月もまもなく終わりです。9月は少しは涼しくなるのでしょうか。


人もネコも夏バテです

西法寺・動物係の坊守です。

なかなか涼しくなりませんが、高温のピークは過ぎたでしょうか。夏バテは涼しくなってからやってくるそうなので、気をつけたいものです。今夜は住職坊守のお疲れ様ではないですけれど、いただいていた白イカが住職によってお刺身とフライになって、非常に美味しい夕飯をいただきました。みなさんは、どんな夏だったでしょうか?

白イカのフライと刺身

それにしても、暑かった。我々ニンゲンは、電気代を気にしながらもエアコンを使って猛暑をしのげますが、野良猫シマ氏は、逃げ場なく炎天下の中に毛皮姿をさらしているのですから、とにかく彼が心配な夏でした。
毎日朝晩のご飯どきに現れて、ときには昼ご飯まで食べていくのが彼の日課ですが、大雨や台風などで、姿をみせない日もありました。

出会った頃から3年経って、当時と比べると、見た目も動きもお爺さんになりましたが、我が家の4番目の猫として、元気に過ごしてほしいです。

疲れ気味のシマ氏

今日は土曜ですが、午後も症例検討会があったので、その帰りにシマちゃんの鼻炎の薬を動物病院からもらってきました。
初夏にご飯が食べられなくなるほど風邪をひきこんだシマちゃんですので、早めに治していきましょう。

ター坊です

祇樹給孤独園

今日は二七日と百箇日のおつとめがありました。

二七日の方は、「阿弥陀経」をあげ、その内容について、少し説明しました。

「祇樹給孤独園」(ぎじゅきっこどくおん)
釈尊は、「ジェータ(祇陀)太子の樹園にスダッタ(給孤独)長者が建てた僧園」で説法されましたが、その一つが『阿弥陀経』です。
孤独な人たちに食べ物を給仕していたスダッタが、私財を投じて釈尊に説法の場として寄進した土地を祇樹給孤独園(祇園)と言います。
『「阿弥陀経」を読む』(三浦真証著)によると、「衣食住が満たされるだけで人生が豊かになるわけではない」「衣食住を人々に施せるほどのスダッタが、釈尊の教えを求めた意味はそこにある」とのことです。

そんなスダッタさんが提供した祇園で、釈尊が、阿弥陀仏の救いを説法されたんですよ、といった話を入り口に、ホワイトボードも使って15分ほどお話ししました。

お寺のホームページをのぞいてくださっているみなさんは、お金のあるなしにかかわらず、みんな給孤独(スダッタ)ではないかなと思います。

中断している2022年度西法寺念仏者の集いの最終回は、10月を予定しています。来年は、『阿弥陀経』を勉強して、お話しできたらなあと考えているところです。

初七日のおつとめに

午後は田後で初七日のおつとめでした。ご近所の方が10人ほど集まり、いっしょに読経しました。長いつきあいをされていた方なのでしょう。手を合わせ、「さみしい、さみしい」とつぶやいておられました。来週は二七日でうかがう予定です。

その後、役員さんのところにおじゃましてしばし意見交換。9月はお寺の行事(掃除・法要・役員会)も地域の行事もそれぞれ予定されています。例年ならいい季節になるはずですが、この暑さはいつまでつづくのでしょうか。

家に帰る途中、車窓からは薄い虹が。大気が不安定なのでしょうか。しばらくすると今日も雷雨です。

そして困ったことが一つ。スズメバチに巣をつくられてしまいました。可哀想ですが、駆除するしかなさそうです。その話はまた後日にでも。

網代の地蔵盆

今日は網代の地蔵盆です。あいにくの雨模様。網代の集落の辻々にいらっしゃる地蔵さんに一同に集まっていただいて手を合わせる。そんな風習を網代のみなさんは大事にされてきました。お地蔵さん前でのおつとめは最近のコロナの感染拡大もあり、中止になりました。

幼い頃網代に住んでいた住職ですが、参加した覚えがありません。花火は午後8時から。雨足が強まってきました。果たして予定通りになるでしょうか。