なもなもサロン(第2回)

今日はなもなもサロンの第2回。お弁当を食べながら茶話会です。坊守さまが焼いてくれたケーキも好評。「作り方を教えて欲しい」とのリクエストがありました。

話題は先日の大雨によるお墓への影響について。修理をされた方の話、そして、集落には、この機会にお墓を終われた方もいらっしゃったようです。その後は、網代の昔話に。

お墓の近くに火葬場があり、夜中ずっと燃やしていたそうです。火が飛び火して火事になることもあったとか。

尾崎翠さんが小説の中で紹介している網代の盆踊りを見たことがある方がたくさんいらっしゃいました。年頃の男性が女性ものの襦袢を身にまとって踊るというユニークな盆踊りなのです。残念ながら、いまその踊りはありません。

月1回こうして顔をあわせてご飯をたべ、しゃべるのはいいものです。来月また会いましょう。

ター坊の日記

みなしゃま、こんにちは。たあぼだよ。

このごろ、いいところにのぼれるようになりました。どまから、にめーとるくらいあるたなのうえなの。のぼりかたは、まず、たなのおむかいのくつばこのうえにじゃんぷして、そこからまたじゃんぷして、のりうつります。
ニンゲンがちかくにいるときは、カラダにのぼって、そこからとびうつることもあります。

てんじょうがすぐあたまのうえにあって、さいこうのきぶんだよ。おばたんが、ふるいばすたおるをしいてくれたので、いちにちじゅうここでねんねしてることもあるんだよ。

ぼくね、ここのおうちの子になって、あしたで2年のきねんびなんだそうです。2年のあいだ、まいにちごはんをちゃんとよばれて、ナモちゃんとはしりまわっているうちに、
じゃんぷがじょうずにできるようになったんだよ。

あっついときに、ひとりぼっちでにゃあにゃあなきながらあるいていたときに、ここのおうちにたどりついたのは、よかったよ、と、おいたんもほめてくれます。

いまはひとりぼっちじゃなくなったので、あるきながらなくことはありませんが、あさになって、ごはんがほしいときは、ねているおいたんがとびおきるくらい、おおきなこえで「ニャア!」とわめいています。

お寺の清掃日

今日は朝、4人のご門徒さんに来ていただいて境内の草刈りをしました。朝からカンカン照り。暑いなかありがとうございました。

私は本堂の縁をふきました。鳥たちが落とし物をしていくので、本当は毎日ふかないといけないのだけどと反省しつつ、今日はかなり徹底的にふきました。

そのあとは葬儀のため鳥取市内へ。きょうの最高気温は37℃。お寺に戻っての法要は午後3時過ぎ。飲み物でノドをうるおしていただいて開式しました。みなさんお疲れ様でした。

夕方、奈良からお客さんがありました。仲良し5人家族です。この時期、町内の東浜海岸にこられます。岩美町は浦富(うらどめ)海岸が有名ですが、この時期の東浜海岸の海の青さは格別です。5時のカネをいっしょにうって、みなさん宿に向かわれました。来年もまた寄ってください。

明日はお勤めが4件あります。熱中症にならないよう気をつけます。

野菜をいただきました

明日は鳥取市内で食糧無料市です。私は葬儀のため今回は欠席です。暑いなかですが、必要な方に食料が渡りますように。お寺からもお供えのお菓子(ゼリー)を供出しました。

昨日、町内在住のKさんより野菜をたくさんいただきました。私が受け取りに行く予定だったのですが、「忙しいだろうけえ、もっていくで」と届けてくださいました。道の駅にもよく野菜をだしておられます。キャベツ、玉ねぎ、じゃがいも、きゅうり、ゴーヤ、ししとう、こねぎなど。みなさんによろこんでいただけるのではないでしょうか。Kさん宅は畑と花と緑に囲まれた、それはそれはキレイなところです。私は勝手にトトロの家と言っております。

ター坊のごはんではありません

お金は残せないけど

明日から久しぶりに2日連続の葬儀となりました。今日は通夜、明日は葬儀と通夜、明後日は葬儀となります。29日に参加を予定していた食料無料市には残念ながら参加できません。29日朝はお寺の清掃日でもあります。30日は、おつとめが4件あります。31日は網代のなもなもサロンと続きます。一つ一つです。

昼間に、明後日葬儀をつとめるご門徒さん宅へ。「地域の民生委員を長くつとめ、人のために奉仕する母でした」と娘さん。「(あなたに)お金は残せないけど、勉強はできるようにした」とよく口にされていたそうです。ご自身は十分な教育をうける機会に恵まれませんでした。2人のお子さんは教員をされています。地域の方たちのためすすんで奉仕される姿は、生き方のお手本だったのではないでしょうか。すごい人だったんじゃないかと感心しつつ思い出をうかがいました。

まったく、その人の人生を偲ぶと学ぶべきことがたくさんあります。『華厳経』というお経に、「善知識は月の如し、よく清涼なる教法の光明をもってもろもろの熱悩を除く」とありますが、その通りなのです。

お墓にかかわる話題がつづきます

午前中、お墓に関するおつとめが2件ありました。墓じまいと建碑(あたらしくお墓を建てること)法要です。

法要のあいだの時間に、しばらくお会いしていなかったご門徒さん宅へ。一人暮らしのお父さんのもとに、食事などのお世話でこられている娘さんもいらっしゃいました。

ご門徒さんから、「ええときにきてごしなった。お寺で、家族別になっている納骨堂をつくる予定はないだか?」と質問がありました。長男さんは都会で生活していて、田舎にあるお墓を守って行くことができないのではと心配しておられるのでした。次の代の方と同居していない場合、お墓や仏壇をどうするのか、まじめな方ほど不安や悩みを抱えておられます。

私の方からは、境内の整備を予定していることをお伝えしました。

「すぐというわけじゃないだけど、考えないといけんだが。話を聞けてよかった。またよろしく」

世間話をするつもりでうかがったのですが、少しは役にたてたようでよかったです。

逆縁もまた縁

午前中、ご門徒さんが往生され、昼間に臨終勤行をお勤めしました。
なかなか豪快な人生を歩まれた方のようで、お姉さんが、「散々、家族に迷惑かけて」とこぼしておられました。お子さんたちも言葉にできない感情を抱えておられるようす。親戚の方は、「世の中にはこういう人もおるっちゅうことだが」と。「家族は仲良く」と口でいうのは簡単ですが、そうではない場合だってあります。こういう時に何をお話しさせていただくか悩むのですが、順縁と逆縁というお話を以前、したことがありました。その時もご往生されたお母さんとの関係で、2人のお子さんはとても苦労されていたようでした。

順縁とは、いわば順調な関係性のことです。
逆縁とは、とんでもない出会いだったり、思いがけない苦労をさせられる関係性のことです。

この世の中というのはどんなことが起こっても不思議ではありません。それだけの覚悟を決めて、そこから何を学ぶかが大切であると思います。逆縁も縁です。私などはすぐに狼狽えるので、ダメなのですが、仏教にふれるなかで考えさせられたことでもありました。

うまくまとまるかどうかよくわかりませんが、ちょっと考えてみたいと思います。

かえるくんも夕涼み?

高温と湿気で、今日も暑い一日でした。

今日は午前中、市内の法務局へ。この間、何度か足を運びましたが、本日で登記の申請が終わりました。局の方が書類の書き方をていねいに教えてくださり、自分でできました。

昨年来、ご門徒さんより、境内に隣接する土地をお寺に寄進したいとのお話があり、その手続きにこの間、あたっておりました。ほんとうにありがたいことです。秋から相談をはじめ、数年かけて境内の整備をすすめていく予定です。

さて、夕方はなかなか花が咲いてくれない蓮の甕に水補給です。かえるくんがへりにちょこんと座っています。獲物が通るのを待っているのか、それとも夕涼みをしているのでしょうか?

家のあるじは阿弥陀さま

土日は四十九日のおつとめが2件、引っ越しをされた方の新居にうかがっての入仏法要もありました。

四十九日のおつとめでは、親鸞聖人の「正信念仏偈」の一節「必至無量光明土 諸有衆生皆普化」を取り上げて、亡き方と私たちとの関わりということについてお話しさせていただいています。「お浄土に生まれ仏となった方は、あらゆる人びとを救うはたらきをされている」ということなのですが、僧侶の勉強を始めた当時は「???」だったのです。そんな私も、ご門徒さんの姿を通し、ここに書かれていることの意味を深く考えさせられるようになりました。本を読んでわからないことも、一つの大きな出来事にぶつかって、学ばされるということがあります。いい加減な気持ちでぶつかっていても真実というものは全く見えてこないのですが、真剣に考えたり、格闘すると見えてくるものがあると思います。そういう私の経験談としてもお話ししています。

入仏法要はおめでたい法要です。ご門徒さんからは、「日曜の午後、新しい家に仏壇が来るけえ、その日にきてくれんだか」とお願いされていました。阿弥陀さんが家の主人(あるじ)なのです。家財道具などはまだありませんでした。クーラーもまだ^^; 家族が住む前に、まず、仏さんです。そういう考え方ってすごいなあと感心させられるばかりです。とても暑かったですが、いい汗かきました。

先日の大雨によりお墓が痛んでしまったご門徒さんご家族から、お寺の納骨堂を利用したいとの相談がありました。実際に見ていただいて、安心されたようで何よりでした。

さて天気予報によると、来週が夏の暑さのピークとのこと。そうなって欲しいものです。

オンちゃん1周年

坊守です。
梅雨明けの暑い暑い週末ですが、サラリーマンのわたくしは、この土日は超真面目会議で、お日様もあまりみておりません。
とほほ。
そんな日程を終えて今日は、一目散に帰ってきました。我が家にオンちゃんがやってきた記念日だからです。

オンちゃんは、犬猫の保護活動をされている岡山の団体から、引き取った黒猫です。期限付きでお家を探しており、期限が過ぎれば、殺処分の対象になるお年寄りでした。
インターネットでそのことを知り、期限の日の夕方、まだ家族が決まらないと知って、住職と相談し「ウチでよかったら」と、手をあげました。
いわゆる多頭飼い崩壊の現場から保護された彼は、人の姿に身をすくめ、ニャーンと声を出すことのない猫でした。猫同士なら、と思いましたが、ナモやタリ坊ともコミュニケーションがうまくとれません。
表情もとぼしく、かわいくなくても、残りの生の中、少しでも幸せを感じてくれたらいいねん、と思っていました。
1年経って、ポーカーフェイスは相変わらずですが、アワーン!と、元気に鳴くことがあったり、ご飯の時間には、ベッドから出て、自分のお皿の前にお座りして待つようになりました。
美味しいものを食べるためなら、おばちゃんの膝にも駆け上がります。食べている間なら、アタマをなでなですることも拒否しなくなりました。
きっと、食べている間は、おいしい、うれしい、という感情が小さな体の中に充満しているのだと思います。

これで、いいのだ、であります。

オンちゃんのオンは、おだやかの「穏」。あしたからもおだやかに、長生きしてね