変わりゆく風景のなかで

町内の銀行に来たついでに岩美町のアジサイロードを歩きました。昨年までとは風景がずいぶん変わりました。ここは町内の中心地で、便利なところです。バイパスが伸びたこともあり、この数年、田んぼが次つぎに宅地になっています。右側は昨年まで田んぼでした。

ここに家を建てる方は、新しい生活を楽しみにされているだろうなぁ、田んぼがなくなったのは、ちょっと残念でもあるなぁなどと眺めていて、思い出したことが一つ。

知り合いのコメ農家の方に、「私、田植えしたことなくて。来年、田植えのときに手植えさせてもらえないですかね」と頼んだところ、「ええですで」との返事をいただいていたのでした。その方の田んぼにはよくコウノトリが舞い降りるそうです。

何か楽しいことができないか、考えてみます。

ナスがままに

今日は暑いですねー。

野菜を育ててみたいという願いを満たしてくれる栽培キッド、ありますよね。私も2ヶ月ほど前、ホームセンターで購入しました。畑で作ればいいのですが、そこまでの意欲がないもので…。

5月にナスの苗を植えてみたのですが、剪定が遅くて、下の方に一つ、早くも実がつきました。とったほうがいいのかなと思案している間に、すごい勢いで大きくなりました。もうこうなればナスがままです。

一つの苗からどのくらい収穫できるのでしょうか。

うまくいったら、来年はもう少し、力を入れて野菜作ってみますかね。

岩美町ケーブルでお寺フェス

今日はお寺の役員会の日でした。昨日から地元の岩美町ケーブルで、お寺フェスのようすが5分ほどにの映像にまとめられ放送されています。役員会のはじめに試聴しました。

役員会では感想を交流し、次回への改善点をだしあいました。

気は早いですが、来年5月26日(日)が第2回目となりますので、お近くの方はカレンダーにチェックしておいてください。

今日は法事の日

午前中から午後にかけて3件の法事がありました。
1周忌、7回忌、そして25回忌とご縁はさまざまです。

こうしてひととき、手をあわせる時間を持てたことは、心落ち着き、幸せなことではないかと思います。一緒に読経される方もいらっしゃいました。

今年は親鸞聖人御誕生850年の年です。せっかくの機会ですから、私の方から、親鸞聖人が出遇われた南無阿弥陀仏の教えについて少しお話ししました。法事が終わって、「また御住職の話を聞きたい」と声をかけてくださる方がいらっしゃいました。聖人のお話は今に生きる人を励ましています。

人差し指、中指、薬指を内側におり、「親指が小指の方を向くのがわかりますか。でも小指は親指を向きません。向かない小指が私、向かないのに私を常に向いてくださっているのが阿弥陀さま」との話を、指をおって熱心に聞いてくださる方も。

「他県での葬儀の際、僧侶の方が、『鳥取は源佐さんが有名ですね』と言われたんだけど、私は知らなくて。有名なんですか」という質問も。源佐さん(1842-1930)は浄土真宗の教えに生きた妙好人として有名です。鳥取市鹿野の願正寺さんのご門徒さんでした。今度資料をお渡ししたいと思います。

ここで私の好きな源佐さんのエピソードを

あるとき、夕立に会い、びしょ濡れになって源佐さんは帰ってきました。
願正寺の御住職が、「よう濡れたのう」と声をかけます。
すると源佐さんは、
「ありがとうござんす。ご院家さん、鼻が下を向いとるで、ありがたいぞなあ」

みなさん、雨に濡れることがあったら、ぜひ考えてみてください。鼻が上を向いていたらどんなことになるか。
当たり前だと思っていることが、実はありがたいということを感じることができると思います。

下書きに注意です

昨日、更新したはずの記事が公開されていませんでした。下書き設定で書いたまま公開ボタンをクリックしてませんでした! これで2回目…。心配された方もいらっしゃったかもしれません。書いたのは昨日の夕方4時過ぎでした。日付は昨日になっていますので、ご容赦ください。

名前を探す

昨日は大雨、今日は蒸し暑い1日です。
本日は午前中、部屋にこもって諸作業です。
土曜の法事でお話しすることを考えたり、日曜の役員会の準備をしたり、知人から紹介された本に目を通したり。

さて数日前のお勤めから長いお経を読み始めました。
「仏説無量寿経」です。
といっても1日で読むのは大変なので、数日かけてという形です。

昨年、朝のお勤めの際には「仏説無量寿経」「仏説観無量寿経」「仏説阿弥陀経」を数十ページずつ読経しました。今年は中断していたので、再開ということになります。

5月28日の帰敬式の際、本山につけていただいた法名はほぼ全て「仏説無量寿経」からでした。その法名を眺めつつ、「こんな言葉あったんだ」という新鮮な驚きをしている自分自身に苦笑しました。字面だけ読んでいて、中身が頭に入っていないということです。

それで、今年は、ご門徒さんがいただいた法名も意識しつつ、読み始めたということです。法名に出会っては、解説本を開いて意味をたしかめています。勉強になります。いや、勉強しないといけないですね。

午後は検査のため市立病院へ。尿管結石の手術から半年の検査の際、下がり切っていない項目があり(なんなのか忘れました)、念のためということでMRIをはじめてうけました。検査費は5910円…。結果についての説明は来週金曜です。

26日の網代道場でのサロン(昼食会)が近づいてきました。夕方、お誘いにいってきます。

びっくりのプレゼント

午後、冷凍の宅急便が届きました。

開けてびっくり!

和歌山の名物、玉林園さんのグリーンソフトではありませんか。
それも30個!!!

私、抹茶はあまり好きではありませんが、グリーンソフトは好物なのです。
生協のカタログで見つけると必ず注文しますから。

送り主は、坊守の弟さんです。
もしかして、一足早い私への誕生日プレゼント??? 店内ではソフトクリームの形で販売されているそう。ぜひ行ってみたい!

週末、お寺の役員会がありますので、みなさんに食べていただきたいと思います。

ありがとう、義弟よ。

吉岡温泉のパン屋さん

ジメジメと暑いので少々寝不足の坊守です。
からだが暑さに慣れるまで、無理せず過ごしましょう。

今日は、知る人ぞ知る、人気の天然酵母パンのこと。
2年前に大阪から吉岡温泉に移住してきたパンやさんがあります。パン工房「楽童」さん。

わたしはパン好きの同僚に教えてもらって知りました。後日そこは坊守友達のごくご近所さんだったと知りました。おかげで、パンのお土産をいただいたり、お店にも行く機会があったり、嬉しいご縁です。

今日も、お花のお裾分けに寄って、住職のリクエストでお店へ。
絵本の世界から抜け出してきたような、かわいいお店の周辺には、いつも通りパンの焼けるしあわせな匂いが漂っていました。木のドアを開けると小さな店内には山型食パンや丸パン、素朴なパンがガラスケースに並べてありました。
大阪でオープンして、鳥取に来てからあわせて39周年になるそうです。開店以来、食品添加物不使用、さらに卵や牛乳、バターなどの油脂も使わず、天然酵母だけで小麦を膨らませているとのこと。
外側はバリッとした歯ごたえがありますが、中はもちもちとしていて、味わい深い、という言葉通りです。

料理研究家の土井善晴さんが、料理は素材のチカラで美味しくなってくれる、と言うてはることを思い出しました。

明日朝のご飯が楽しみです。

葬儀が終わりました

葬儀が終わりました。遠路、大宮からお参りされた方も。コロナ禍のなかの数年、他県からお参りされることはほぼありませんでした。葬儀は悲しみの場であるとともに、久しぶりに家族・親戚が顔を合わせる場です。「また会いましょう。お元気で」「立派になって」「もうそんな歳になっただか」。こういう時間があってこそ、人は生きていけるのかもしれません。

今日は、葬儀会館の方に、寺院葬の見積もりをいただきました。市内のお寺さんで、最近、寺院葬を2件つとめたばかりとのことです。寺院で葬儀を行う場合、祭壇の費用がかかりませんので、会館で行うよりも低い料金になります。

「みなさんのもうけが少なくなるので、寺院葬はありがたくないかもしれませんが」
「そんなことはないです。ご縁をいただくことはありがたいことです。どういう形になるのか、説明会などもさせていただきます」

この1カ月で3件目の葬儀でした。
お寺で葬儀ができますという案内を以前からしていますが、実際にはこういう形になりますよというイメージづくりの方も考えていきたいと思います。

すりきれたお経本

2017年から使ってきた葬儀勤行集がいよいよくたびれてきて、京都にいっていた坊守に新しく買ってきてもらいました。あまり出番がない方がいいお経本かもしれませんが、あちこち紙がすりきれるほどめくる機会がありました。

左が新しい方

古い方には、中央仏教学院で学んだ2017年に、声明(しょうみょう)の先生から教わったよみ方や息つぎの箇所などが記してあります。大切なガイドなので、書き込んだ印を新しい本に写しかえないといけません。

こちらに帰ってきた2018年4月、ご往生されたあるおばあちゃんの家で、その方が使っていたお経本を見せていただきました。びっくりしました。すりきれて紙がボロボロになっていたのです。それも何冊も。本をひらくのは毎日の日課。最晩年、施設でも「なんまんだぶ、なんまんだぶ」と称えていたといいます。

私の場合は仕事上の必要に迫られてのことでしたが、すりきれたお経本を手にとってみて、おばあちゃんのお経本をふと思い出しました。