はじめてのおいしゃさん

ナモです。
きょうは、おめめがさめてから、ブーブにのりました。


「どこにいくの?どこにいくの?」と、おばたんにきいたら「どうぶつびょういんやで」と、おこたえがありました。

ブーブが止まったら、バスケットのあなから、小さなワンコがみえて、どこからかキューン!という、ひめいもきこえて、あたいはブルブルふるえたの。

まちあいのべんちにすわっていたニンゲンのおばあさまが「かわいいねこちゃんですな」と、いいました。
おばあさまがだっこしていた、くろくてながいワンコは「ノミがいます」といわれたそうで、おばたんは「近づいたらだめよ」と、ちいさいこえでいいました。

「やまなさーん」とよばれたら、バスケットからだされました。おんなのひとが、おなかやせなかをさわって「やせてもふとってもいませんね」といいました。もういやだったので、じぶんでバスケットにはいりましたが、またひっぱりだされました。


こんどはおみみのなかをグリグリされて、なんかいもふいてもらいました。
「あんた、みみのなかが、まっくろ!」と、おばたんがおどろきました。
おみみそうじのあとは、かゆいのをとめるおくすりをすりこんでもらいました。
おそとで寝ていたあたいは、おなかのなかやおみみのなかに住んでいたむしさんと、バイバイしないといけないんだって。
だんだんこわくなくなって、おへやのたんけんをしたら、おんなのひとが「きもがすわっているわね」と、ほめてくれて、おさかなのおやつを、さじでたべさせてくれました。
それで、おでかけはおしまい。

「せんせい、ありがとうございます」と、おばたんがいいました。おんなのひとは、どうぶつのおいしゃさんだったそうです。

おいしいものがもらえるなら、またいきたいわ。

地域医療…ふだんは考える機会はないけれど

坊守です。
明日から三連休という方も多いと思います。そんな連休最終日の13日に、地域医療について考える学習会が米子市で企画されています。


催しのきっかけは、9月末に厚生労働省が424カ所の公立・公的病院リストを発表したこと。平たくいうと「リストに入った病院は、いまの医療内容を縮小する方向で検討せよ」という内容です。鳥取県内では日南、南部、境港、そして岩美(!)の4病院が名指しされました。

山陰中央新報で紹介されました


わたしもこのニュースには驚きました。
地域の医療のあり方(どんな診療科を置くか、入院が中心か在宅医療を展開するか…などなど)については、人口の動態や住民の年齢層の特徴によって、調整検討しながら構想してゆくもので、いまのカタチから動かすのはダメ、とは思いません。


ですが、今回のように中央の画一的な基準に沿ってリストを作り、当事者の病院には事前連絡もなく発表するなんてことを、厚生労働省がやるなんて…。


そもそも、日本の医療現場はどことも、医師や看護師などのスタッフ不足を抱えながら、目の前のいのちを守るために、身を削るようにしてつないでいます。公立病院などは特に、不採算分野も担い、地域の命の砦として踏ん張っている。そこに国がこんな発表をするとは、日々の努力に冷や水を浴びせるような行為だったと思います。


また、同省が判断の基準にした調査データや基準があまりにもずさんなものであったことも判明。自治体や病院関係者から、強い抗議と白紙撤回を求める意見も出されています。


地域にとって医療機関は電気や水道のように、なくてはならないインフラだということは、東日本大震災などを経て、広く実感されていることだと思います。ふだんの生活の中で、地域医療について考える機会はほとんどありませんよね。でも、政府が社会保障の財源を圧縮しようという方針を持っている限り、住民・患者のレベルでも、地域医療の動向を知り・考える時間や場を積極的に作らないといかん時だな、と考えた次第(真面目モードです)。


ということで、長くなりましたが、13日は、県東端から西端まで、おんぼろ自動車でひとっ走りしてきます。

以上、医療分野で働く坊守でした。

鳥取の人口は55万2000人

きょうの午後は習字教室でした。教室に通われている最高齢の方に、今年いくつになられますか?とうかがうと「昭和4年生まれ。90歳になるんですかなぁ」と。お元気で何よりです。車でお迎えに来ていた息子さんを待たせて、最後まで熱心に机に向かっておられました。

生活環境や食生活の改善、医療の進歩などによって平均寿命は大幅に延び、今後も延びるとみられます。齢を重ねても生き生きとされている姿にふれるのはなんもいいものです。

一方で、県の人口は減り続けています。きょうの朝のニュースで、鳥取県の先月1日時点の推計人口は55万5225人と、この1年間で4782人減少したと知りました。

昨年、ある方から、「子どもたちは一度出たら鳥取に帰ってこないんですよ。同じ仕事でも給与がかなり違いますから」と聞いたことがあります。

少子化に加えて、若い方が、進学就職で都市部にでて、そのまま帰ってこない例が多いということでしょう。私自身で考えてみてもUターンは想定していないことでしたから。

しかし、鳥取は素晴らしい星空と美しい海岸線、カニやイカをはじめとした海産物、各地に点在する温泉、人びとのあたたかさなどなど、いいところです。若い頃はあまり好きじゃなかったんですが…。住む住まないは別としても、鳥取に来てくれたり、関わってくれる方を増やすことはやっていきたいですね。

年賀状に、「鳥取に遊びに行きたい」と書いてくれた方に、まずは働きかけることからはじめてみましょうか。

区の新年会

同じ区のご近所さんと昨日は新年会でした。会場は岩井温泉の岩井屋さん。8代続く老舗の宿です。

目にも鮮やかな料理の数々で楽しいひとときでした。

婦人会活動で長年頑張ってきた方から、岩井の集落内で誰でもお茶やコーヒーを飲んで過ごせる場を作りたいとのお話がありました。そういう場所があるといいなと思っていましたので、「いいですねー。マスターでもなんでもやりますよ」と盛り上がったわけです。

あいさつする機会はあってもじっくり話せることはそうないので、こういう新年会がつづいているのはいいことだなと思います。

今年の楽しみもでき、有意義な集まりでした。

苦の現場で縁を結ぶ

まだ年始のあいさつまわりは終わっていませんが、きょうは休憩です。少し古い本ですが、『ルポ仏教、貧困・自殺に挑む』を読んでいます。発売は東日本大震災の1カ月前。

ホームレス支援の炊き出し、「あなたのお話 お聴きします」と紙を張り出し、相談に乗る活動、行政と連携して自殺防止のネットワークづくり…。「苦の現場」で、いのちに寄り添う僧侶の方々の姿に胸を打たれました。

お釈迦様はおっしゃいます。「全世界に対して無量の慈しみの意(こころ)を起すべし」

刺激を受ける一冊です。

湖山池にて

本日は鳥取市内の年頭のあいさつまわりです。もう平日ですから、ご不在の家も多いのは仕方がないことですが、まだ休みの子どもさんが出てきてくれるところもあります。冬休みはあっという間です。

運転の休息を湖山池畔でとりました。湖山池は砂丘の発達により形成された潟湖です。なんでも、池としては日本最大の面積とか。鴨たちが水面に浮かぶのどかな風景です。

さて、昨今のニュースでは、アメリカのトランプ政権によるイラン攻撃が心配です。全米では反戦デモが各地で行われたと朝のBSニュースで見ました。

イランと戦争するな!

1月の西法寺の掲示板

「お寺の掲示板」が、さいきん話題になっていますね。ハッとさせられるひとことがあったり、何回咀嚼しても分からない言葉があったり…日常と違う次元でものごとを捉え、気づかせてくれる掲示板、昔から好きです。

西法寺にも門徒さんが設置して下さった掲示板があり、昨年まで他の教区で作られているものを使っていたのですが「今年からはオリジナルでいこう」となりました。


で…「1月分を書いてください」と住職が投げてきたので、太い筆を出して挑戦。アメリカの女性作家の言葉です。

1年というスパンで自らに問いを投げ、あるいは答えを見つける作業は、深い内容であることでしょう。

すぐに貼り出したいところですが、いま冷たい雨が降っているので、明日から掲示板に掲げます。

引き続きあいさつまわりに

本日は午前中に網代、大谷、田後とまわり、午後は浦富を回って4時過ぎに終了しました。

雪がないのはいいのですが、強風と小雨まじりの天候。そのなかを網代、田後では地域のご門徒さんがいっしょに歩いてくださいました。

網代では、地域のお寺さんも年頭のあいさつまわりをされていました。

年末にケガをされた方があり、心配でしたが、お元気そうなようすでひと安心。

「新しいことをはじめられているようですね」

「嵐を呼んでますね」など、ブログを読んでいただいているとしか思えない反応も。

田後港のようすです

古くから大事にしてきたことと、新しいことを織り交ぜつつ、今年もできることをやる、できないことはできる人を巻き込んでやる、という気持ちでのぞみたいと思います。

プチプチのトンネルからごあいさつ

年頭のあいさつまわり

きょうからご門徒さん宅に年頭のあいさつまわりです。

銀山と長谷は町内でも中山間地域。農村の風景が広がります。

田んぼや畑をもっている方が多いので、話題は農業にとっての害獣・イノシシ、シカ被害。近年はシカが柵を飛び越えて侵入し、農作物を食べる被害が増えているそうです。イノシシが増えすぎて食べるものが乏しく、ミミズをとるために土をあちこち掘り返す被害も多発しているとか。害獣を捕獲して町役場に持っていくと駆除代が支払われますが、処分は自己でしなければならないそうです。動物との共生がたやすくないことを教えられました。

「お供えに」とおもちや干し柿をいただいたりできるのもこの地域ならではです。

限られた時間ですが、中山間地域から漁村、鳥取市内とめぐりつつ、さまざまな話を聞くことができる機会です。大事にしたいと思います。

網代、田後で修正会

新しい試みとしてことしから修正会をはじめました。修正会は、1月の法要のことです。

午前中は網代道場で、午後は田後の薬師堂でおこないました。

あわせて20人の方がお参りでした。

お勤めのあとはお茶の時間。地域の歴史からおいしい干物の作り方まで楽しく語りあったのでした。「こういう時間をもっと増やしてくれたら」との声もあったので、そうなるようにしていきたいと思います。

お寺を居場所に!