G7が昨日終わりました。表面上は華やかさを大いに演出していたようですが、会談の内容も、広島ビジョンなる合意文書も、大方の予想通りだったのではないかと思います。が、被爆地広島から、核兵器廃絶を究極の目標と確認し、核抑止を発信するのですから、やりきれない思いです。
核による威嚇や脅しで紛争を食い止めるという核抑止の考え方に立つ限り、廃絶は究極の目標にならざるをえません。
核の使用をちらつかせるロシアに対し、核抑止は無力です。
広島の原爆資料館にはじめていったのは18歳の時でした。すごくショックで、退館したあとしばらくベンチに腰掛けたことを今でも覚えています。
見学された外国の首脳の皆さんももちろん感じることはおありだったことと思いますが、核抑止から一歩も踏み出せないでいるのです。
広島での開催は広島出身の岸田総理のつよい思いからのこと。「怒りに震えている」との被爆者の声がきこえているでしょうか。
岸田さんは本願寺派のご門徒さんです。首相公舎にご本尊を置いているのか存じませんが、阿弥陀さまは泣いておられると思います。