昨日は午前・午後と法事が3件となかなかの忙しさでした。ゴールデンウイークの法事は5件ですから、昨日に集中していたのです。
法話の最初に、「今日は忙しいんですけど、休み中の住職の主な仕事は網代道場と寺の駐車場の草刈りです。すっかり日に焼けてしまいました」と話すと、顔見知りの網代のご門徒さんは爆笑していました。それと、何がおかしかったのか、ツボに入ったのか、私の話に終始、笑っている方が。どうもお寺フェスということがおかしかったみたいです。お寺で祭りが意外な組み合わせだと思われたのかもしれません。
コロナ禍の頃は、町内と鳥取市内に住んでいる方が主にお参りされていたように思います。今年のゴールデンウイークの法事は、県内でも岩美町からかなり離れたところ、また、県外から帰って来られた方もいらっしゃったようです。
ただし、法事の後にお茶を飲んだり、集会室で会食したりということはまだありません。みなさんマスク着用でお参りされることにも変化はありません。これが連休明けからどうなっていくのでしょう。
それでも、なるべくご門徒さんとことばをかわすように心がけています。
7回忌のお参りの網代の方から、「お寺フェス楽しみにしとります」と声がかかりました。その娘さんから、「旦那の実家も浄土真宗なんです。お経の意味を知りたいと思っていたんです」との話がありました。今度、参考になる本をお貸しすることになりました。
毎日、ウォーキングされているご門徒さんに、「私も真似したいんですが、できません」と話しかけると、「なんだぁ、住職はよう網代を歩いているけぇ、それでいいが」。
納骨や墓じまいで悩んでおられる方もありましたので、「なんでもいってください」とお話ししました。
この冬、お母さんの7回忌の法事にお参りされた女性は、昨日、おじさんの1周忌にもお参りでした。法事の最後に「しんらんさま」(古関裕而さん作曲)を一緒に歌いますが、泣いておられました。胸に去来することがおありなのでしょう。
大人が涙を流してもいい時間。それが法事の良さだとあらためて思いました。