お昼に、墓前でのお勤めがありました。お墓を山の斜面から平野部に移動されたのです。
当初は、お祖父さんが建立されたお墓をしまい、新しいお墓を建てる計画だったそうです。石材店に相談したところ、見事な御影石で、磨き直せばキレイになるとの提案があり、計画を変更したとのことです。
20日ほど前、墓じまいのお勤めにうかがいました。これでこの地での役割を終え、移動です。私などには、ここからどうやって動かすのだろうかと想像がつかないほど、集落のお墓のなかでもかなり高い位置にあるのです。人の力で運ぶのも大変そう。
「どうやって動かすんですか?」「なんだあ、クレーンで吊るっていっとるで」と施主さん。それを聞いてビックリしました。
移動の当日は50メートルも伸びる大型のクレーン車が作業をしたそうです。「村のもんが見物にきとったで」
そして、今日のお勤めです。磨きなおされた墓石は白く光っていました。息子さんの奥さんとも初めてお会いしました。「息子夫婦が、お墓の面倒見るからといってくれたので、下に移したですが」と施主さん。
「移動した時の写真、撮ってないですか?」「それが撮ってないだが」
残念。空中を移動するお墓、見てみたかったなぁ。